アメリカ人ジャーナリストの夫ダニエル・パールを誘拐、殺害されたマリアンヌ・パールが2003年に発表した手記”A Mighty Heart”を基に製作された作品。 911直後の混乱するパキスタンでテロの犠牲者となったアメリカ人記者夫婦の闘いと苦悩を描く、製作ブラッド・ピット、監督マイケル・ウィンターボトム、主演ダン・ファターマン、アンジェリーナ・ジョリー、ウィル・パットン、イルファン・カーン他共演の社会派ドラマ。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:マイケル・ウィンターボトム
製作
ブラッド・ピット
デデ・ガードナー
アンドリュー・イートン
原作:マリアンヌ・パール
脚本:ジョン・オーロフ
撮影:マルセル・ザイスキンド
編集:ピーター・クリステリス
音楽
ハリー・エスコット
モリー・ナイマン
出演
ダン・ファターマン:ダニエル・パール
アンジェリーナ・ジョリー:マリアンヌ・パール
ウィル・パットン:ランダル・ベネット
アーチー・パンジャビ:アスラ・ノマニ
イルファン・カーン:ジャヴド・ハビブ
デニス・オヘア:ジョン・バッシー
アドナン・シディキ:ドースト・アリアニ
ゲイリー・ウィルメス:スティーヴ・レヴァイン
ジリアン・アーメナント:モリーン・プラッットFBI捜査官
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
2007年製作 108分
公開
北米:2007年6月22日
日本:2007年11月23日
製作費 $16,000,000
北米興行収入 $9,176,790
世界 $16,686,370
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
2001年9月。 (911直後)
”ウォールストリート・ジャーナル”のアメリカ人記者ダニエル・パール(ダン・ファターマン)とフランス人ジャーナリストの妻マリアンヌ(アンジェリーナ・ジョリー)は、アフガニスタンの戦況取材のため、パキスタンのイスラマバードに集結する各国記者に合流する。
10月。
爆撃が開始されてタリバン政権は制圧され、戦闘終結と共にマスコミは帰国する。
しかし、ダニエルとマリアンヌはその地に留まり、核兵器やアルカイダ、ジハード戦士の訓練キャンプ、ペシャワール難民の取材などを続けた。
その後、山岳地帯ではビン・ラディンの捜索は続き、追われた反勢力は再結成を図りパキスタンに逃れ、国内は反米感情が高まり、タリバンは”兄弟”と称えられていた。
2002年1月。
妊娠5ヶ月のマリアンヌは帰国するつもりだったが、ダニエルの最後の取材のために、二人でカラチに向かう。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
2001年9月。
”ウォールストリート・ジャーナル”のアメリカ人記者ダニエル・パールとフランス人であるジャーナリストの妻マリアンヌは、アフガニスタンの戦況取材のためパキスタンのイスラマバードに向かい、タリバン政権制圧後も二人はその地に残る。
二人は、核兵器やアルカイダ、ジハード戦士の訓練キャンプ、ペシャワール難民の取材などを続けた。
山岳地帯でのビン・ラディンの捜索が続く中、反勢力は再結成してパキスタンに逃れ、国内は反米感情が高まる。
妊娠したマリアンヌは帰国する予定だったが、ダニエルの最後の取材のために二人はカラチに向かう。
そして、ダニエルは取材から戻らずに消息を絶ち、記者仲間のアスラ・ノマニや領事館のベネットらの協力を得ながら、マリアンヌは警察などの捜査を見守る。
そして,ユダヤ系のダニエルがモサド又はCIAのスパイだという情報が流れ、犯人からは彼の写真入りのメールが届くのだが・・・。
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主人公マリアンヌ・パールを演ずるアンジェリーナ・ジョリーのパートナー、ブラッド・ピットが、マリアンヌの手記に目を止めて映画化権を取得し、自ら製作に携わった意欲作。
現地パキスタンで撮影されたドキュメント・タッチの映像などで、問題作を多く手がける監督マイケル・ウィンターボトムは、重苦しい事件を生々しく伝えている。
夫の死を知らされるまで気丈に振る舞い、ジャーナリストとしての使命を果たそうとする、主人公のマリアンヌ・パールを演じたアンジェリーナ・ジョリーの迫真の演技は高く評価され、この年のゴールデングローブ賞にノミネートされた。
極限状態で、尚テロに屈しないジャーナリストの意思を貫いたダニエル・パールを演じたダン・ファターマン、領事館の外交保安担当官ウィル・パットン、その後、フェミニストとしてアメリカに渡る、ジャーナリストのアスラ・ノマニ役を演ずるアーチー・パンジャビ、軍の対テロ情報組織CIDのイルファン・カーン、”ウォールストリート・ジャーナル”海外報道部長デニス・オヘア、同中央アジア特派員ゲイリー・ウィルメスなどが共演している。