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天はすべて許し給う All That Heaven Allows (1955)

未亡人と年下の青年の恋を描く、監督ダグラス・サーク、主演ジェーン・ワイマンロック・ハドソンアグネス・ムーアヘッドコンラッド・ネイジェルヴァージニア・グレイ他共演のラブ・ロマンス。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ロマンス)


スタッフ キャスト ■
監督:ダグラス・サーク

製作:ロス・ハンター
原作
ハリー・リー

エドナ・リー
脚本:ペグ・フェンウィック\
撮影:ラッセル・メティ
編集
フランク・グロス

フレデリック・バラッタ
音楽:フランク・スキナー

出演
キャリー・スコット:ジェーン・ワイマン

ロン・カービー:ロック・ハドソン
サラ・ウォーレン:アグネス・ムーアヘッド
ハーヴィー:コンラッド・ネイジェル
アリーダ・アンダーソン:ヴァージニア・グレイ
ケイ・スコット:グロリア・タルボット
ネッド・スコット:ウィリアム・レイノルズ
ミック・アンダーソン:チャールズ・ドレイク
ヘネシー医師:ヘイドン・ローク
フレディ・ノートン:デヴィッド・ジャンセン

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1955年製作 88分
公開
北米:1955年12月25日
日本:未公開


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ニューイングランド地方。
郊外の住宅地に住む、裕福な未亡人キャリー・スコット(ジェーン・ワイマン)は、二人の子供を抱えながら喪に服していたが、そろそろ新しい生活をと考えていた。

そんな時キャリーは、自宅の庭を整える庭師の青年ロン・カービー(ロック・ハドソン)と出会い、彼が気になる存在になる。

キャリーの大学生の子供達、ケイ(グロリア・タルボット)とネッド(ウィリアム・レイノルズ)は、母親がカントリークラブのパーティーに出かけると聞いてそれを喜ぶ。

キャリーは、友人のハーヴィー(コンラッド・ネイジェル)の誘いでパーティーに向かい、親友サラ・ウォーレン(アグネス・ムーアヘッド)らに迎えられる。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
未亡人のキャリー・スコットは、喪に服していたが、ようやく新生活を始める気になった頃、自宅の庭師ロンと出会い、生活観や年齢差を気にせず愛し合うようになる。
しかし、二人の恋愛は町の噂になり、自分達やキャリーの子供達の心を傷つけてしまい、やがて二人は別れることになる。
そんな時、医師や友人らの助言と励ましを受けたキャリーは、ロンの元に戻ろうとするが、彼は思いもよらぬ事故に遭ってしまう・・・。
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堅実な未亡人と生活力に乏しい青年、周囲の一方的な偏見に惑わされ、本人達が、”許されない恋”と決め付けてしまうところがポイントであり、観客の目からすると、何を戸惑思ってしまう。
そこのところは、ダグラス・サークの演出の妙で、終盤、主人公は、純粋な恋愛に邪念のいらないことを、 医師や友人の温かい助言で悟らされ、希望と共に爽やかな雰囲気で締めくくる結末も心地よい、ラブ・ロマンスの秀作でもある。

1995年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。

スタッフは、ダグラス・サーク作品でお馴染みの面々が名を連ねる。

この名作が、日本ではなぜか未公開であった。

当時まだ30代後半ではあるが、落ち着いた雰囲気と清楚な美しさが際立つジェーン・ワイマンは、周囲の目に惑わされ、自分を見失う女性をしっとりと演じている。

ダグラス・サーク作品の申し子のような、典型的なアメリカ青年、容姿端麗なロック・ハドソン、主人公の親友で、良き理解者のアグネス・ムーアヘッド、主人公に愛情を示す初老の男性コンラッド・ネイジェル、恋する二人の友人である夫妻チャールズ・ドレイクヴァージニア・グレイ、主人公の子供達グロリア・タルボットウィリアム・レイノルズ、心の支えとなる医師役のヘイドン・ローク、そして主人公の娘の恋人で若き日のデヴィッド・ジャンセンが、端役で登場する。


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