わずか10年でインドに至るまでの大帝国を築いたマケドニアのアレキサンダー大王の生涯を描く、製作、監督、脚本ロバート・ロッセン、主演リチャード・バートン、フレドリックマーチ、クレア・ブルーム、ダニエル・ダリュー、ハリー・アンドリュース、スタンリー・ベイカー、ピーター・カッシング、マイケル・ホーダーン他共演の歴史ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ロバート・ロッセン
製作:ロバート・ロッセン
脚本:ロバート・ロッセン
撮影:ロバート・クラスカー
編集:ラルフ・ケンプレン
音楽:マリオ・ナシンベーネ
出演
アレキサンダー大王:リチャード・バートン
フィリッポス2世:フレドリックマーチ
バルシネ:クレア・ブルーム
オリュンピアス:ダニエル・ダリュー
アリストテレス:バリージョーンズ
ダレイオス3世:ハリー・アンドリュース
アッタロス:スタンリー・ベイカー
パルメニオン:ナイアル・マクギニス
メムノン:ピーター・カッシング
デモステネス:マイケル・ホーダーン
エウリュディケ:マリサ・デ・レザ
クレイトス・ザ・ブラック:グスターヴォ・ロホ
フィロタス:ルベン・ロホ
パウサニアス:ピーター・ウィンガード
ネクテナバス:ヘルムート・ダンティン
アイスキネス:ウィリアムスクワイア
アンティパトロス:フレデリック・フォン・レデブール
プトレマイオス:ヴィルジリオ・テクセイラ
ロクサネ:テレサ・デル・リオ
アルシテス:フリオ・ペーニャ
スピスルデイト:ホセ・ニエト
ネアルコス:カルロス・バエナ
ペルディッカス:ラリー・テイラー
ハルパロス:ホセ・マルコ
ヘファイスティオン:リカルド・ヴァレ
スタテイラ:カルメン・カルラ
アリスタンドロス:ヘスス・ルケ
酔った女性:ラムゼイ・エイムズ
アミティス:エレン・ロッセン
オーカス:カルロス・アセベド
アメリカ 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ
1956年製作 141分
公開
北米:1956年3月28日
日本:1956年6月30日
製作費 $4,000,000
■ ストーリー ■
紀元前356年、ギリシャ、アテナイ。
弁論家デモステネス(マイケル・ホーダーン)とアイスキネス(ウィリアムスクワイア)は、マケドニアのフィリッポス2世(フレドリックマーチ)のギリシャ全土の都市への侵攻に対抗するため、戦争について語る。
その頃、オリュントス征服を指揮するフィリッポスは、王妃オリュンピアス(ダニエル・ダリュー)が、”神の子”を出産したことを知る。
フィリッポスは、”神”という言葉を気にしながら、王子をアレキサンダーと名付け、哲学者アリストテレス(バリージョーンズ)を招き教育する。
成長したアレキサンダー(リチャード・バートン)は、両親の不和を心配しながらマケドニアの首都ペラに向かい、フィリッポスの摂政となり、都市を統治する。
その後フィリッポスは、オリュンピアスの不貞を疑い離婚を考え、腹心のアッタロス(スタンリー・ベイカー)の姪エウリュディケ(マリサ・デ・レザ)を妃に迎えようとしていた。
紀元前338年、カイロネイアの戦いでアテナイに勝利したフィリッポスとアレキサンダーは、ペルシャとの戦いのために、人員、武器などを確保しようとする。
そしてフィリッポスは、オリュンピアスを不貞罪として離婚し、エウリュディケを王と結婚させたアッタロスは権力を握ろうとする。
母オリュンピアスが追放状態になったことや、自分を庶子と見なす者がいたため、アレキサンダーとフィリッポスの関係は悪化する。
オリュンピアスと親しくするアレキサンダーの友パウサニアス(ピーター・ウィンガード)がフィリッポスを暗殺し、アレキサンダーが彼を殺す。
王位を継いだアレキサンダーは、”コリントス同盟”が有効であると主張する。
アレキサンダーは、ギリシャの武将メムノン(ピーター・カッシング)が忠誠を誓わないために、妻のバルシネ(クレア・ブルーム)に惹かれながら彼を追放する。
そして、世界統一の理想を掲げるアレキサンダーは、アジア全域の征服のために、ペルシャに戦いを挑むのだが・・・。
製作と脚本を兼ねてロバート・ロッセンが監督した意欲作であり、リチャード・バートン,フレドリックマーチ,クレア・ブルーム,ダニエル・ダリュー他、国際派スター豪華競演による超大作。
わずか10年でインドに至るまでの大帝国を築いた、マケドニアのアレキサンダー大王の生涯を描く歴史ドラマ。
ロバート・ロッセンの考えでは、インターミッションを入れた3時間以上の長編だったのだが、141分に短縮されたことを非常に不満に思ったと言われている。
チャールトン・ヘストンが主演する可能性があったものの断られ、主演はリチャード・バートンに決まった。
撮影当時29歳にも拘らず、容姿が老けているということでリチャード・バートンの評判は良くなかった。
晩年(32歳没)の実年齢に近いシーンもやや違和感があり、前半で10代を演じなくてはならないのはやや酷という感じだ。
シネマスコープとテクニカラーの映像は注目なのだが、古代の都市を映し出す特撮などは貧弱で、戦いのシーンも迫力に欠ける。
主演のリチャード・バートンはアレキサンダー大王を熱演しているものの、上記のようにややミスキャスト気味で、金髪も似合わない。
こちらもメイクのために彼らしさを感じないフィリッポス2世のフレドリックマーチ、ギリシャの武将メムノン(ピーター・カッシング)の妻で、アレキサンダーに惹かれるバルシネのクレア・ブルーム、王妃オリュンピアスのダニエル・ダリュー、哲学者アリストテレスのバリージョーンズ、ペルシャ最後の王ダレイオス3世のハリー・アンドリュース、マケドニアの貴族でフィリッポス2世の側近アッタロスのスタンリー・ベイカー、その姪でフィリッポス2世と結婚するエウリュディケのマリサ・デ・レザ、フィリッポス2世とアレキサンダーに仕える武将パルメニオンのナイアル・マクギニス、その息子フィロタスのルベン・ロホ、ギリシャの弁論家デモステネスのマイケル・ホーダーンとアイスキネスのウィリアムスクワイア、アレキサンダーの友人でありながら、祝宴で争い彼に槍で殺されるクレイトス・ザ・ブラックのグスターヴォ・ロホ、フィリッポス2世の護衛官パウサニアスのピーター・ウィンガード、フィリッポス2世とアレキサンダーに仕える武将アンティパトロスのフレデリック・フォン・レデブール、アレキサンダーに仕えた後のエジプトのファラオ、プトレマイオスのヴィルジリオ・テクセイラ、ダレイオス3世の娘でアレキサンダーの妻となるロクサネのテレサ・デル・リオ、ペルシャの太守アルシテスのフリオ・ペーニャ、同じく王に仕えるスピスルデイトのホセ・ニエト、アレキサンダーに仕えた武将ネアルコスのカルロス・バエナ、同じくペルディッカスのラリー・テイラー、ハルパロスのホセ・マルコ、ヘファイスティオンのリカルド・ヴァレ、アレキサンダーの妃の一人スタテイラのカルメン・カルラ、アレキサンダーの予言者アリスタンドロスのヘスス・ルケ、ペルシャの王女アミティスのエレン・ロッセン他、ヘルムート・ダンティン、ラムゼイ・エイムズなどが共演している。