夫の死の真相を突き止めるために情報を入手しようとする女性の命懸けの行動を描く、製作、監督ヴィンセント・シャーマン、製作、主演リタ・ヘイワース、グレン・フォード、アレクサンダー・スコービー、ヴァレリー・ベティス、トリン・サッチャー、他共演のフィルム・ノワール。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ヴィンセント・シャーマン
製作
ヴィンセント・シャーマン
リタ・ヘイワース
原作
ヴァージニア・ヴァン・アップ
バーン・ガイラー
脚本
オスカー・ソウル
ジェームズ・ガン
撮影:ジョセフ・ウォーカー
編集:ヴァイオラ・ローレンス
音楽:ジョージ・ダニング
出演
クリス・エメリー:リタ・ヘイワース
スティーヴ・エメリー:グレン・フォード
マックス・ファビアン:アレクサンダー・スコービー
ヴェロニカ・ヒューブリング:ヴァレリー・ベティス
スマイス警部:トリン・サッチャー
アンダーソン:ハワード・ウェンデル
ウォルターズ:カレル・ステパネク
フランツ・ヒューブリング博士:ジョージ・ヴォスコヴェック
ウィットル:スティーヴン・ジェレイ
ピーター・ブロネック:ウォルター・コーラー
ドミニク:ファニタ・ムーア
マーティン:モート・ミルズ
検死官:ラルフ・ムーディ
アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
1952年製作 98分
公開
北米:1952年7月29日
日本:1954年9月2日
製作費 $1,200,000
北米興行収入 $2,700,000
■ アカデミー賞 ■
第25回アカデミー賞
・ノミネート
衣裳デザイン賞(白黒)
■ ストーリー ■
トリニダード・トバゴ
アメリカ人のクリス・エメリー(リタ・ヘイワース)は、ナイトクラブの歌手兼ダンサーだった。
ある夜クリスは、スマイス警部(トリン・サッチャー)とアメリカ領事館のアンダーソン(ハワード・ウェンデル)から、画家である夫のニールが遺体で発見されたという知らせを受ける。
ショックを受けたクリスは、ニールの友人で富豪のマックス・ファビアン(アレクサンダー・スコービー)に慰められる。
警察は現場の状況からニールは自殺したと判断するものの、その後の捜査で他殺を考える。
クリスを信用したスマイスとアンダーソンは、ニールが殺された時間帯に、ファビアンの屋敷の敷地でニールのボートが目撃されたことでファビアンを疑う。
クリスは、フェビアンが情報の売買などで財を成し、ナチに協力した彼が、アメリカへのロケット攻撃計画に関わったことを知ったニールが殺害された可能性があることを知る。
スマイスに協力を求められたクリスは、自分に好意を持つファビアンから情報を入手することに同意する。
その頃、ニールから手紙を受け取った弟スティーヴ・エメリー(グレン・フォード)が、現地に到着する。
ニールの自殺を知ったスティーヴはショックを受け、クリスがファビアンの情報を入手しようとしていることを知らずに、独自に調査始めて真相を突き止めようとするのだが・・・。
主演のリタ・ヘイワースの製作会社”Hayworth’s Beckworth”の作品であり、彼女と共に製作を兼ねるヴィンセント・シャーマンが監督した。
4年間コロンビアを離れていたリタ・ヘイワースの復帰映画であり、「ギルダ」(1946)で共演したグレン・フォードと再び組んだことで話題となり、本作は同作を上回る興行成績を記録した。
夫の死の真相を突き止めるために情報を入手しようとする女性の命懸けの行動を描くフィルム・ノワール。
第25回アカデミー賞では、衣裳デザイン賞(白黒)にノミネートされた。
情報収集のために、黒幕である富豪に近づきスパイ活動をする女性を魅力的に演ずるリタ・ヘイワースは、裸足でダンスし歌うオープニングも注目だ。
彼女の歌はジョー・アン・グリアが吹き替えている。
上記のように興行的には成功したものの、批評家、一般の評価は低くかった。
ヒロインの義弟であり、兄の死を独自に調査しながら彼女と関係する男を演ずるグレン・フォードは、堂々たる風格で熱演している。
事件の黒幕である富豪でヒロインに惹かれるアレクサンダー・スコービー、彼の仲間ヴァレリー・ベティス、その夫で化学者のジョージ・ヴォスコヴェック、事件を捜査する警部のトリン・サッチャー、彼に協力するアメリカ領事館員ハワード・ウェンデル、富豪の仲間カレル・ステパネク、ウォルター・コーラー、ヒロインのクラブの支配人スティーヴン・ジェレイ、ヒロインのメイド、ファニタ・ムーア他、モート・ミルズ、ラルフ・ムーディなどが共演している。