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哀愁の湖 Leave Her to Heaven (1945)

夫の愛を独占しようとする女性の異常な心理を描く、監督ジョン・M・スタール、主演ジーン・ティアニーコーネル・ワイルドジーン・クレインヴィンセント・プライス他共演のフィルム・ノワール
5star

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト
監督:ジョン・M・スタール
製作:ウィリアム・A・バッカー
製作総指揮:ダリル・F・ザナック(クレジットなし)
原作:ベン・エイムズ・ウィリアムズ”Leave Her to Heaven”
脚本:ジョー・スワーリング
撮影:レオン・シャムロイ
編集:ジェームズ・B・クラーク
音楽:アルフレッド・ニューマン

出演
エレン・ベレント・ハーランド:ジーン・ティアニー
リチャード・ハーランド:コーネル・ワイルド
ルース・ベレント:ジーン・クレイン
ラッセル・クイントン:ヴィンセント・プライス
ベレント夫人:メアリー・フィリップス
グレン・ロビー:レイ・コリンズ
サンダース医師:ジーン・ロックハート
メイソン医師:リード・ハドレー
ダニー・ハーランド:ダリル・ヒックマン
レイク・トーメ:チル・ウィルス
ルイーズ・ロビー:オリーヴ・ブレイクニー(クレジットなし)
車掌:ジム・ファーリー(クレジットなし)
カールソン:グラント・ミッチェル(クレジットなし)
ノートン:アール・シェンク(クレジットなし)
ベッドフォード:アディソン・リチャーズ(クレジットなし)

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1945年製作 110分
公開
北米:1945年12月25日
日本:1953年10月6日
北米興行収入 $5,505,000
世界 $8,200,000


アカデミー賞
第18回アカデミー賞
・受賞
撮影賞(カラー)
・ノミネート
主演女優(ジーン・ティアニー
美術(カラー)・録音賞


ストーリー
小説家のリチャード・ハーランド(コーネル・ワイルド)は、ニューメキシコに向かう列車内で、ボストンから来た美しい女性エレン・ベレント(ジーン・ティアニー)に出会う。
エレンは、今は亡き父親を思い起こさせるチャードに惹かれる。
その後エレンは、父の遺灰の散骨のためにニューメキシコに向かい、母(メアリー・フィリップス)と養女で妹のルース(ジーン・クレイン)と共にリチャードを訪ねる。
リチャードとエレンは親交を深め、やがて愛し合うようになる。
そこに、エレンの婚約者で検事のラッセル・クイントン(ヴィンセント・プライス)が突然現れる。
しかし、エレンはリチャードとの結婚を発表してしまい、彼を驚かせる。
ジョージア州のウォーム・スプリングスで結婚したリチャードとエレンは、メイン州北部の湖畔にある彼のロッジに滞在する。
リチャードとエレンは、”ポリオ”で療養中の弟ダニー(ダリル・ヒックマン)を迎えに行く。
その頃からエレンは、リチャードの愛を独占しようとして、彼がダニーを可愛がることに嫉妬し、母やルースが訪ねて来たことも歓迎できない・・・。


解説 評価 感想

1944年に発表された、ベン・エイムズ・ウィリアムズの小説”Leave Her to Heaven”を基に製作された作品。

原題の”Leave Her to Heaven”は、ウィリアム・シェイクスピアの”ハムレット”からの引用であり、ギリシャ神話の登場人物を思わせる描写や表現が数多くあることにも注目したい。

1945年12月25日のクリスマスに公開された本作は、北米興行収入約550万ドル、全世界では約820万ドルの大ヒットとなり、20世紀FOXの過去10年間で最高を記録した作品。

フィルム・ノワール(カラー映画で最初の作品と言われる)の代表作でもあり、スリラー、ロマンスの要素をまじえたジョン・M・スタールの無駄のない演出、実力派人気スターの各個性を活かした堅実な演技などを含め、批評家から絶賛された作品でもある。

テクニカラーによる、湖畔をはじめとした大自然の美しい映像も印象的で、第18回アカデミー賞ではレオン・シャムロイが撮影賞(カラー)を受賞した。
・ノミネート
主演女優(ジーン・ティアニー
美術(カラー)・録音賞

2018年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。

前年の傑作「ローラ殺人事件」(1944)に続く熱演を見せる主演のジーン・ティアニーは、自分の考えを通すためには手段を選ばない、異常な心理状態で夫の愛を独占しようとする美しき魔性の女を見事に演じ、アカデミー主演女優賞候補になった。

主人公である妻に翻弄されながら、ラストでは彼女の心理を冷静に分析する作家コーネル・ワイルド、彼に惹かれる義妹で、控えめな演技ながら重要な役柄を演ずるジーン・クレイン、主人公の婚約者だった地方検事ヴィンセント・プライス、主人公の母親メアリー・フィリップス、リチャード(コーネル・ワイルド)の弁護士しとして、物語をフラッシュバックで語るレイ・コリンズ、主人公の主治医ジーン・ロックハート、リチャードの弟ダリル・ヒックマン、彼が療養をする施設の院長リード・ハドレー、リチャードの友人チル・ウィルス、車掌のジム・ファーリー他、オリーヴ・ブレイクニーグラント・ミッチェルアール・シェンクアディソン・リチャーズなどが共演している。


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