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シービスケット Seabiscuit (2003)

大恐慌で疲弊した人々に競馬レースを通して勇気と希望を与えた者たちと名馬との関係を描く、製作、監督、脚本ゲイリー・ロス、主演トビー・マグワイアジェフ・ブリッジスクリス・クーパーエリザベス・バンクスウィリアム・H・メイシー他共演による感動のヒューマン・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト ■
監督:ゲイリー・ロス

製作総指揮
トビー・マグワイア

ゲイリー・バーバー
ロジャー・バーンバウム
アリソン・トーマス
ロビン・ビッセル
製作
キャスリーン・ケネディ

フランク・マーシャル
ジェーン・シンデル
ゲイリー・ロス
原作:ローラ・ヒレンブランド
脚本:ゲイリー・ロス
撮影:ジョン・シュワルツマン
編集:ウィリアム・ゴールデンバーグ
美術・装置
ジャニーン・オッペウォール

レスリー・ポープ
衣装デザイン:ジュディアナ・マコフスキー
音楽:ランディ・ニューマン

出演
ジョン”レッド”ポラードトビー・マグワイア

チャールズ・S・ハワードジェフ・ブリッジス
ロバート・トーマス・スミスクリス・クーパー
マーセラ・サバラ/ハワード:エリザベス・バンクス
ジョージ”アイスマン”ウルフゲイリー・スティーヴンス
”ティックタック”マクグローリン:ウィリアム・H・メイシー
サミュエル・D・リドルエディー・ジョーンズ
アニー・ハワード:ヴァレリー・マハフェイ
ポラード:マイケル・オニール
ポラード夫人:アニー・コーリー
レッド・ポラード(少年期):マイケル・アンガラノ
チャールズ・ストラブ:エド・ローター
ブロジェット:サム・ボトムズ

アメリカ 映画
配給
ユニバーサル・ピクチャーズ
ドリームワークス

2003年製作 141分
公開
北米:2003年7月25日
日本:2004年1月24日
製作費 $86,000,000
北米興行収入 $120,147,450
世界 $148,336,450


アカデミー賞 ■
第76回アカデミー賞

・ノミネート
作品・脚色・撮影・編集・美術・衣装デザイン・音響賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1910年。
ニューヨークからサンフランシスコに移り自転車店を開業したチャールズ・S・ハワード(ジェフ・ブリッジス)は、ある日自動車の修理を頼まれたのがきっかけで、カーディーラーとなる。

その後、先見の目が合ったハワードは、”ビュイック”のセールスで最も成功したディーラーとなる。

カナダアルバータ州。
裕福な暮らしをしていた、ジョン・ポラード(マイケル・アンガラノ)は、両親(マイケル・オニール/アニー・コーリー)に、詩的だと言われるほど乗馬が得意だった。

しかし、1929年10月のニューヨークの株価大暴落から端を発した”大恐慌”で、ポラード家も家を失ってしまう。

そしてジョンの両親は、才能ある息子を馬主のブロジェット(サム・ボトムズ)に預けることを決断する。

6年後。
草競馬のジョッキーになったジョン、通称”レッド”(トビー・マグワイア)は、卑劣な手段を使われレースに苦戦する。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
自動車販売から身を起こした富豪チャールズ・S・ハワードは、愛する息子を亡くし失意の時を過ごす。
それがきっかけでハワードは離婚するが、快活な女性マーセラに出会い再婚する。
その後、ハワードは競走馬に興味を持ち、調教師ロバート・トーマス・スミスと出会い、運命の名馬シービスケットを手に入れる。
気性の荒いシービスケットに手を焼くスミスだったが、彼は、喧嘩っ早く、うだつの上がらない若いジョッキーのジョン”レッド”ポラードに目をつける・・・。
__________

2001年に発表された、ローラ・ヒレンブランドのベストセラー小説”Seabiscuit: An American Legend”を基に製作された作品。
同じ題材で、1949年にシャーリー・ テンプル主演で「The Storyof Seabiscuit」も製作されている。

第76回アカデミー賞では受賞は逃したものの、作品、脚色、撮影、編集、美術、衣装デザイン、音響賞の7部門にノミネートされた。

北米のみで約1億2000万ドルの興行収入を記録し、全世界では約1億4800万ドルとなった。

史実をかなり忠実に描いている物語でもあり、当時の社会情勢の描写や美術、セット、衣装なども見事に再現されている。

実在した主人公3人の人物像が、突出することなく平均且つ繊細に描かれ、伝説の名馬である”シービスケット”の存在も目立ち過ぎず”品良く”描かれている。

圧巻は、スピードや緊迫したレースの雰囲気、そして臨場感溢れる映像で、レースシーンでの、CGや特撮を使わない、迫力ある本物を見せるショットの連続は驚きだ。

思わずガッツポーズが出てしまう、ランディ・ニューマンの感動を盛り上げる、美しい音楽も素晴らしい。

撮影のために減量し、数週間の特訓を受けた、伝説の名ジョッキー、ジョン”レッド”ポラードを演ずるトビー・マグワイアの、体を張った演技は半端ではなく、製作にも参加した彼のプロ意識に感心する。

人並みはずれた成功と、家族を失う悲しさの中で、騎乗の主人公を温かく支える馬主チャールズ・S・ハワード役のジェフ・ブリッジスは、押さえ気味の演技で好演している。

スペシャリストに有りがちなストイックな調教師、ロバート・トーマス・スミスを演ずるクリス・クーパーも、演技派らしい出色の名演を見せてくれる。

ハワードを献身的に支える妻役エリザベス・バンクス、主人公の盟友ジョージ・ウルフゲイリー・スティーヴンス、ラジオ・アナウンサーのウィリアム・H・メイシー、東部の馬主サミュエル・D・リドルエディー・ジョーンズ、競馬場オーナーのエド・ローター、主人公の里親サム・ボトムズ、主人公の少年期のマイケル・アンガラノなどが出演している。


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