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アンブレイカブル Unbreakable (2000)

前年の「シックス・センス」(1999)に続く、M・ナイト・シャマランブルース・ウィリスのコンビによるサスペンス・スリラー。
サミュエル・L・ジャクソンロビン・ライト・ペン他共演。

■ アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)

ブルース・ウィリス / Bruce Willis 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:M・ナイト・シャマラン
製作総指揮
ゲイリー・バーバー
ロジャー・バーンバウム
製作
バリー・メンデル
サム・マーサー
M・ナイト・シャマラン
脚本:M・ナイト・シャマラン
撮影:エドゥアルド・セラ
編集:ディラン・ティチェナー
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード

出演
デイヴィッド・ダン:ブルース・ウィリス
イライジャ・プライス:サミュエル・L・ジャクソン
オードリー・ダン:ロビン・ライト
ジョセフ・ダン:スペンサー・トリート・クラーク
マティソン医師:イーモン・ウォーカー

アメリカ 映画
配給 タッチストーン・ピクチャーズ
2000年製作 107分
公開
北米:2000年11月22日
日本:2001年2月10日
製作費 $75,000,000
北米興行収入 $94,999,140
世界 $249,511,340


ストーリー ■
フィラデルフィア
列車事故の大惨事から、無傷のままたった一人生き残ったデイヴィッド・ダン(ブルース・ウィリス)は、どうして自分だけが助かったのか、それが心の重荷になり苦悩する。
ある日、デイヴィッドは意味不明なメッセージを送ってきた、コミック・ギャラリーのオーナー、イライジャ・プライス(サミュエル・L・ジャクソン)を訪ねる。
骨形成不全症のイライジャは、怪我ばかりする自分とは違う人間がいるはずだと、コミックにのめり込んだことでそう思うようになり、大惨事に遭いながらも、奇跡的に無傷で助かったデイヴィッドに、興味を持ったのだった。
デイヴィッドには、コミックのヒーローと同じような特別な能力と才能があると、イライジャは確信する。
デイヴィッドは、イライジャを、ただの変人だと思うものの、言われたことで思い当たることもあり、不安が増していく。
そんなデイヴィッドは、妻オードリー(ロビン・ライト)と息子のジョセフ(スペンサー・トリート・クラーク)とも、距離を置くような生活を送っていた。
オードリーはイライジャに会い、夫をデイヴィッドだと言い当てたことに驚き、父が不死身だと信じ始めたジョセフは、彼に銃を向け、それを証明しようとする。
デイヴィッドはイライジャの元に向かい、自分は普通の人間だと伝え、家族に近づくなと警告する。
しかしデイヴィッドは、自分の弱点が水だと指摘され、学生時代のある事故でも、怪我をしなかったことをイライジャに告白する。
そして、使命感に目覚めたデイヴィッドは、悶々とした日々から脱するきっかけを掴むのだが・・・。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「アンブレイカブル」(2000)
・「スプリット」(2016)
・「ミスター・ガラス」(2019)

コミック・コレクターのイライジャを除けば、作品の雰囲気や登場人物が、「シックス・センス」(1999)によく似ている作品。

音楽も同作のジェームズ・ニュートン・ハワードなので、イメージが余計ダブるようなところもある。

今回はあまりどぎつい描写はなく、異様なキャラクター”イライジャ”に重点を置いているところがポイントで、滑稽と言ってしまえばそれまでだが、アメリカ人のコミック・ヒーロー好きを考えると、目の付け所は面白いかもしれない。

霧が地面を這うような、重苦しくしも落ち着いた映像表現は、M・ナイト・シャマラン独特の作風であり、淡々と進む中で起きる控えめなエピソードで、緊張感や怖さを煽る、彼の演出は冴えている。

シックス・センス」には及ばなかったものの、北米興行収入約9500万ドル、全世界では約2億5000万ドルのヒットとなった。

ブルース・ウィリスの、物静かな抑えた演技も、また「シックス・センス」を思わせる。
アクションだけでない、彼の芸幅の広さを感じる一作だ。

異彩を放つサミュエル・L・ジャクソンの怪演は見もので、いつもは頑強な彼が、”ミスター・グラス”という、もろい体の持ち主という役柄が実に興味深い。

地味な母親に徹するロビン・ライトと、 同年に「グラディエーター」(2000)にも出演するスペンサー・トリート・クラークが、息子役で共演している。


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