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Uターン U-Turn (1997)

1997年に発表された、ジョン・リドリーの小説”Stray Dogs”を基に製作された作品。
マフィアの金を持ち逃げした男が立ち寄った田舎町でトラブルに巻き込まれる姿を描く、監督オリヴァー・ストーン、主演ショーン・ペンジェニファー・ロペスニック・ノルティホアキン・フェニックスビリー・ボブ・ソーントンパワーズ・ブースジョン・ヴォイトクレア・デインズリヴ・タイラー共演のサスペンス。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)

ショーン・ペン / Sean Penn / Pinterest


スタッフ キャスト ■
監督:オリヴァー・ストーン

製作総指揮:ジョン・リドリー
製作
クレイトン・タウンゼント

ダン・ハルステッド
原作:ジョン・リドリー
脚本:ジョン・リドリー
撮影:ロバート・リチャードソン
編集
ハンク・コーウィン

トーマス・J・ノードバーグ
音楽:エンニオ・モリコーネ

出演
ボビー・クーパー:ショーン・ペン

グレース・マッケンナ:ジェニファー・ロペス
ジェイク・マッケンナ:ニック・ノルティ
トビー・N・タッカー/TNT:ホアキン・フェニックス
ダレル:ビリー・ボブ・ソーントン
ヴァージル・ポッター保安官:パワーズ・ブース
盲目の男:ジョン・ヴォイト
ジェニー:クレア・デインズ
セルゲイ:リア・ヴォルコー
アーカディ:ヴァレリー・ニコレイエフ
バス停留所の女性:リヴ・タイラー
エド:ボー・ホプキンス
バイカー:アブラハム・ベンルービ
フロー:ジュリー・ハガティ
バス停留所の切符売り:ローリー・メトカーフ

アメリカ 映画
配給
トライスター・ピクチャーズ

Phoenix Pictures
1997年製作 124分
公開
北米:1997年10月3日
日本:1998年6月13日
製作費 $19,000,000
北米興行収入 $6,633,400


ストーリー ■
アリゾナ州。
マフィアの借金を持ち逃げしたボビー・クーパー(ショーン・ペン)は、車の故障である田舎町に立ち寄る。
やる事なす事、全てが裏目に出るボビーは、現金を強盗事件で失ってしまい、こともあろうに、借金の相手に居場所を教えてしまう。
町で出会った女グレース(ジェニファー・ロペス)の、不動産業者の夫ジェイク(ニック・ノルティ)から、妻の殺人を請負ったボビーだったが、結局、彼女を殺すことが出来なかった。
逆にグレースと手を組み、ボビーはジェイクの隠し持っている大金を奪うことになる。
二人はジェイクを殺して金を奪うが、グレースの裏切りを知ったボビーは、彼女を騙して殺害し、現金を独り占めして逃げようとするのだが・・・。


解説 評価 感想 ■

冒頭、車が故障して、ある町に向かおうとする主人公は、”Uターン可能”という”余所者は出て行け”という皮肉を込めた看板を見つつも、仕方なくその町に向かう。
それを発端に、町の住民達に振り回され、殺人事件にまで巻き込まれる男の不運を、ユーモアも交えて描いた、オリヴァー・ストーン異色の不条理サスペンス・ドラマ。

残念ながら、豪華なスタッフやキャストが揃いながら、映画自体の評価は低く、北米興行収入もわずか660万ドルと、全く振るわなかった作品。

同じオリヴァー・ストーンの「ナチュラル・ボーン・キラーズ」(1994)風でもある、目まぐるしく変わるカメラアングルや映像を駆使した、工夫の見える作品で、受け狙いを排除した遊び心溢れる作風が見所の作品でもある。

調子の外れたエンニオ・モリコーネの音楽も愉快であり興味深い。

徹底的についていない男、やり手の悪党風に見えて、実は結構、気弱なところもあり、さらに人情味も見せる、ステップアップを始めた頃のショーン・ペンの演技も見ものだ。

悲劇のヒロインを装い、魔性の女の本性を現すジェニファー・ロペス、その夫でもあり、実は父親でもあった男ニック・ノルティ、主人公に何度も言いがかりを付ける町のチンピラ役のホアキン・フェニックスとその恋人のクレア・デインズ、言われなければ彼とは分からない怪演を見せる整備工のビリー・ボブ・ソーントン、大金と女(J・ロペス)を狙うパワーズ・ブース、意味不明な盲目の男ジョン・ヴォイト、バス停留所の切符売りローリー・メトカーフ、客リヴ・タイラー、レストランのウエイトレスのジュリー・ハガティ、客ボー・ホプキンスなどが共演している。


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