”マーベル・コミック”のスタン・リーとジャック・カービー原作による”X-メン”の映画化シリーズ7作目。 スピンオフの”ウルヴァリン”シリーズ2作目。 第二次大戦中に助けた重病の日本人に呼び寄せられたローガン/ウルヴァリンがその秘密の研究と相続が絡む陰謀に巻き込まれる姿を描く、監督ジェームズ・マンゴールド、主演ヒュー・ジャックマン、TAO、真田広之、福島リラ、パトリック・スチュワート、イアン・マッケラン、ファムケ・ヤンセン共演のアクション大作。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジェームズ・マンゴールド
製作
ローレン・シュラー・ドナー
ハッチ・パーカー
製作総指揮
スタン・リー
ジョゼフ・M・カラッチオーロJr.
原作
”ウルヴァリン”
クリス・クレアモント
フランク・ミラー
脚本
クリストファー・マッカリー
マーク・ボンバック
スコット・フランク
撮影:アミール・モクリ
編集:マイケル・マカスカー
音楽:マルコ・ベルトラミ
出演
ローガン/ウルヴァリン:ヒュー・ジャックマン
マリコ・ヤシダ:TAO
ユキオ:福島リラ
シンゲン・ヤシダ:真田広之
Dr. グリーン/ヴァイパー:スヴェトラーナ・コドチェンコワ
ノブロー・モリ:ブライアン・ティー
ヤシダ:ハル・ヤマノウチ
ケンイチロウ・ハラダ:ウィル・ユン・リー
ヤシダ(若年期):山村憲之介
ジーン・グレイ:ファムケ・ヤンセン
チャールズ・エグゼビア/プロフェッサーX:パトリック・スチュワート
エリック・マグナス・レーンシャー/マグニートー:イアン・マッケラン
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
2013年製作 125分
公開
北米:2013年7月26日
日本:2013年9月13日
製作費 $120,000,000
北米興行収入 $132,551,000
世界 $414,828,250
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1945年8月9日、長崎。
日本軍に捕らえられていたローガン/ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)は、捕虜のアメリカ人を逃がした兵士ヤシダ(山村憲之介)に逃げるよう言われる。
井戸の中に拘束されていたローガンがそれを拒んだため、ヤシダは上官と共に自決しようとするが爆発が起きる。
ヤシダは爆発の閃光に驚き、井戸に避難するようローガンに言われる。
ローガンは、ヤシダを鉄板で覆い爆風に耐える。
ヤシダは助かり、全身に火傷を負ったローガンが回復する姿を見て驚く。
現代。
長崎の悪夢で目覚めたローガンは、恋人のジーン・グレイ(ファムケ・ヤンセン)を殺してしまう。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「X-メン」(2000)
・「X-MEN2」(2003)
・「X-MEN:ファイナル ディシジョン」(2006)
・「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」(2011)
・「X-MEN: フューチャー&パスト」(2014)
・「X-MEN: アポカリプス」(2016)
____________
・「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」(2009)
・「ウルヴァリン: SAMURAI」(2013)
・「デッドプール」(2016)
・「ローガン」(2017)
*(簡略ストー リー)
1945年8月9日、長崎。
原爆投下の現場にいたローガン/ウルヴァリンは、拘束される自分を逃がそうとした日本兵ヤシダの命を救う。
現代、永遠の命を持つことに苦しむローガンは、日本人のユキオから、重病のヤシダが借りを返したいと言っていることを知らされる。
東京に向かったローガンは、巨大企業を築いたヤシダに会い、治癒能力が移植できることと永遠の命を終わらせて死を迎えられると言われる。
その後ヤシダは息を引き取るのだが、ローガンは、一族の後継に選ばれた、孫娘のマリコの命を狙う陰謀に巻き込まれる。
ヤシダの主治医グリーン(ミュータント)に、能力を抑制する装置を体内に埋め込まれたローガンは、傷ついた体が回復しないまま、マリコを守り長崎に向かうのだが・・・。
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冒頭、20世紀FOXのファンファーレと共に富士山が登場するという宣伝も、日本だけのサービスだったことを知り失望。
残念ながら、ヒュー・ジャックマンの魅力とローガン/ウルヴァリンのキャラクターへの注目だけが気になる作品。(彼の魅力で★一つプラス・・)
相変わらず陳腐な解釈の日本文化と、それを無視する、お構いなしに娯楽に徹するハリウッドの傲慢さ、何も意見できない日本側の情けなさだけが印象に残る。
日本側の役者も、ヒュー・ジャックマンと体系的に釣り合いがとれている女性を起用しているだけであり、重要な役柄を演じられる日本人役者がいないというところも情けない。
頼みの真田広之も、無術を嗜む起業家御曹司程度の役柄で、表情はよいのに実に惜しい・・、返す返すもヒュー・ジャックマン主演ウルヴァリン作品でなければ鑑賞に堪えられない内容だ。
サムライ・ロボットが登場するクライマックスは滑稽でもあり、日本人の間でも評価が低かった理由が分かる作品。
北米では前作の興行収入を下回り約1億3300万ドル、ところが全世界では前作を上回る4億1400万ドルとなる大ヒットとなった。
永遠の命と恋人ジーンの存在に苦しみ続ける主人公を熱演するヒュー・ジャックマン、スタイル抜群のモデルそのままにしか見えないヒロイン役のTAO、彼女と姉妹同然に育つ福島リラ、巨大企業の社主(ハル・ヤマノウチ)御曹司の真田広之、ミュータントのスヴェトラーナ・コドチェンコワ、法務大臣に全く見えないブライアン・ティー、弓の達人ウィル・ユン・リー、ヤシダの若年期役の山村憲之介、ジーン・グレイのファムケ・ヤンセン、そしてエンド・クレジットで登場する、エグゼビア/プロフェッサーXパトリック・スチュワートとマグニートーのイアン・マッケランの登場場面が、ファンとしては最も盛り上がる。