殺人罪を認めてしまった大学生の従弟のために弁護を引き受けた法廷経験もない型破りな弁護士の奮闘を描く、監督ジョナサン・リン、主演ジョー・ペシ、ラルフ・マッチオ、マリサ・トメイ共演の痛快コメディ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョナサン・リン
製作
デール・ローナー
ポール・シッフ
脚本:デール・ローナー
撮影:ピーター・デミング
編集:トニー・ロンバード
音楽:ランディ・エデルマン
出演
ジョー・ペシ:ビンセント”ビニー”・ガンビーニ
ラルフ・マッチオ:ビル・ガンビーニ
マリサ・トメイ:モナ・リサ・ヴィトー
ミッチェル・フィットフィールド:スタン・ローゼンスティン
フレッド・グウィン:チェンバレン・ハラー判事
レイン・スミス:ジム・トロッター検事
ブルース・マッギル:フォーリー保安官
オースティン・ペンドルトン:ジョン・ギボンズ
モーリー・チェイキン:サム・ティプトン
ジェームズ・レブホーン:ジョージ・ウィルバー
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1992年製作 119分
公開
北米:1992年3月13日
日本:1993年3月13日
製作費 $11,000,000
北米興行収入 $52,929,170
世界 $64,088,550
■ アカデミー賞 ■
第65回アカデミー賞
・受賞
助演女優賞(マリサ・トメイ)
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
アラバマ州。
UCLAに入学する予定のビル・ガンビーニ(ラルフ・マッチオ)と、スタン・ローゼンスティン(ミッチェル・フィットフィールド)は、田舎町のコンビニエンス・ストアで買い物をする。
ビルは、缶詰をポケットに入れてしまい、車を出した後で、その代金を払い忘れたのに気づく。
その後、二人の車に背後からパトカーが近づき、車を止められる。
二人は警察に連行され、ビルはフォーリー保安官(ブルース・マッギル)に罪を認めスタンも共犯となる。
しかし、ビルはフォーリー保安官から店員を殺したことを追求され、自分達が殺人犯で逮捕され、それを認めてしまったことを理解してショックを受ける。
ビルは電話を許されて母親に連絡すると、ニューヨークで弁護士をしている従兄のビニー・ガンビーニ(ジョー・ペシ)が、無料で弁護してくれると聞き喜ぶ。
しかし、フィアンセのモナ・リサ・ヴィトー(マリサ・トメイ)と共に町に現れたビニーは、とても弁護士には見えなかった。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
UCLAに通う予定のビルとスタンは、田舎町のコンビニエンス・ストアで買い物をするが、誤って品物の代金を払うのを忘れてしまう。
その後、フォーリー保安官に車を止められた二人は罪を認めてしまうが、ビルは店の店員殺しを認めてしまったことに気づき逮捕されてしまう。
ビルは母親に連絡を入れ、無料奉仕の弁護士、従兄のビニー・ガンビーニが弁護してくれることになり喜ぶ。
しかし、フィアンセのリサと共に現れたビニーは、弁護士とは名ばかりで、法廷にも出たことのないことが分かり、ビル達はショックを受けてしまう・・・。
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町の住民のよそ者を見る冷めた目や、悪く言えば自分勝手、良く言えば、自己主張を明確にする、アメリカ映画や社会の風潮もよく表現された作品。
第65回アカデミー賞では、マリサ・トメイが助演女優賞を受賞した。
人間味はあるが、とてつもなく場違いな弁護士ジョー・ペシが、真顔で法律書を読み、従弟のために必死に弁護するものの、空回りする中盤までの笑いだけを満喫していると、クライマックスでは、可笑しさと共に痛快さを感じ、満足感に変わっていく。
オスカー受賞のくマリサ・トメイの、キュートな魅力と人を食ったような演技、さらには、車についてを語る彼女の、ジョー・ペシをも上回るマシンガントークには圧倒される。
ラルフ・マッチオとミッチェル・フィットフィールドの、真面目か不真面目かが不明な、愚痴ばかりこぼしている学生コンビも、役柄に個性が見事にマッチしている。
本作が遺作となった、判事役フレッド・グウィンの風貌は威圧感があり、厳つい保安官ブルース・マッギルが、最後には捜査に協力し、弁護側を助ける展開もなかなかいい。
検事のレイン・スミスも、弁護側を見下し、いかにも嫌味な感じだが、裁判後は、潔く主人公に敬意を表したりするあたりも後味が良い。
公選弁護人オースティン・ペンドルトン、FBIの自動車解析官ジェームズ・レブホーンなども共演している。