スピーシーズ Species (1995)

その間、シルの体は変化し成人に成長してしまう。

フィッチはチームのメンバーを集めて、約20年前から、プエルト・リコの”アレシボ天文台”より発信された信号に返事があり、新配列のDNAの情報を得たことを4人に伝える。

その結果、人間の卵子に注入して女の子が生まれ、シルと名付けて隔離した。

しかし、シルの異常な成長の速さと、彼女の精神的な変化に危険を感じたフィッチは、彼女を毒殺しようとしたのだった。

ロサンゼルス。
成人に成長したシル(ナターシャ・ヘンストリッジ)は、生殖のために男を探し街に出る。

フィッチのチームは、シルが潜伏していた列車の車両を捜査し、そこにあったサナギから、彼女が成長したことを知る。

シルが、殺した車掌の身分証やカードを、持参している可能性を指摘したレノックスらは、それを手がかりに彼女を捜そうとする。

何をしても、そう目立たない大都市のロサンゼルスが、決着をつける場だと確信し、フィッチは大学のウイルス研究室に拠点を構え捜査を始める。

シルは、街でウェディングドレスを購入し、その後、ハリウッドのモーテルに滞在する。

チームは、列車内にあった、シルのDNAを培養する実験をしていたが、レノックスとベイカーが、実験室の顕微鏡のカメラを交換する間に、細胞分裂が始まり、生物が成長し始める。

二人は隔離されてしまい、フィッチは、彼らと生物を焼却処置しようとするが、スミスソンらが扉を開けて二人を助けた後、生物は焼却される。

夜になりシルはクラブに向かうが、モーテルで列車の車掌のカードが使われ、それがフィッチに報告される。

モーテルに急行したチームは、シルが美しく成長したことと、彼女がクラブに向かったことを知る。

シルは、クラブにいたロビー(アンソニー・ガイデラ)を誘惑し、彼の屋敷に向かう。

ロビーが糖尿病だと知ったシルは、彼を拒み生殖を諦めて彼を殺害してしまう。

クラブでロビーの情報を得たチームは、彼の屋敷に侵入し、レノックスがロビーの遺体を発見する。

モーテルが、捜査されていることに気づいたシルは、ロビーの車で一夜を過ごし、ガス欠になった車を捨てる。

道路で車に接触したシルは意識を失い、通りがかったジョン・ケアリー(ウィップ・ハブリー)に助けられる。

シルは背中を骨折するのだが、医師の前で傷が完治してしまい、その後、彼女はジョンの家に向かう。

その頃フィッチに、ロビーの車が乗り捨てられていたとの連絡が入り、チームは現場に向かい、病院に運ばれた異常な患者の報せを受ける。

ジョンがシルの治療費をカードで払ったため、レノックスとベイカーは、彼の家の住所を突き止める。

その頃、シルは妊娠するためにジョンを激しく求めるが、レノックスとベイカーも彼の家に到着する。

それに気づいたシルは、ジョンを殺して姿を消し、女性を襲って車を奪い逃走する。

ジョンの家の外で話し合うフィッチらを目撃したシルは、彼らの今後の行動を予測する。

シルがクラブに再び現れるのを待ち、張り込んでいたチームの前に彼女が現れる。

彼らを山中に誘いこんだシルは、拉致していた女性を助手席に乗せ、ガソリンを積んだ車体を爆破炎上させて、自分は車中から脱出する。

シルは親指を切って車体に残し、自分が焼死したように見せかけるのだが、事件解決を喜ぶフィッチを尻目にスミスソンは、出来過ぎた事件を不審に思う。

レノックスもシルの死を疑うが、そんな彼は、ベイカーと次第に親密な関係になっていく。

髪の毛を、ブロンドからブルネットに染めたシルは、レノックスに迫ろうとするが、彼がベイカーの部屋に入ったため、アーデンと愛し合ってしまう。

不吉な予感を感じるスミスソンは、シルが近くにいることを察知し、それをレノックスに知らせる。

シルは妊娠したことを確認してアーデンを殺し、異様な姿に変貌して部屋を脱出し、地下に逃げ込む。

スミスソンの霊感に頼りながら、シルを捜すフィッチらだったが、フィッチが犠牲になり、シルは男の子を産んでしまう。

男の子を発見したスミスソンは、シルに襲われてしまい、ベイカーは、石油の中で身動きできなくなる。

シルはレノックスにも襲い掛かるが、彼女は引火した石油の中に転落してしまう。

レノックスとベイカーは、シルに足を掴まれて、引き込まれそうになったスミスソンを助けようとする。

そして、シルの頭部をレノックスが銃撃して彼女を倒し、3人は地上に戻る。

しかし、シルの肉片を食べたネズミが、異常な反応を示す・・・。