伝説のギャング、アル・カポネの晩年を描く、監督、脚本、編集ジョシュ・トランク、主演トム・ハーディ、リンダ・カーデリーニ、マット・ディロン、アル・サピエンザ、キャサリン・ナルドゥッチ、ノエル・フィッシャー、カイル・マクラクラン、ジャック・ロウデン他共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョシュ・トランク
製作
ラッセル・アカーマン
ジョン・ショーンフェルダー
ローレンス・ベンダー
アーロン・L・ギルバート
脚本:ジョシュ・トランク
撮影:ピーター・デミング
編集:ジョシュ・トランク
音楽:El-P
出演
アル・カポネ:トム・ハーディ
メエ・カポネ:リンダ・カーデリーニ
ジョニー・トーリオ:マット・ディロン
ラルフ・カポネ:アル・サピエンザ
ロージー:キャサリン・ナルドゥッチ
ジュニア:ノエル・フィッシャー
ジーノ:ジーノ・カファレッリ
トニー:メイソン・グッチョーネ
ヴィンス:カイデン・アキュリオ
スターリング・H・クロフォードFBI捜査官:ジャック・ロウデン
カーロック医師:カイル・マクラクラン
クリフォード・M・ハリス捜査官:ジョシュ・トランク
ハロルド・マッティングリー:ニール・ブレナン
ロドリゴ:エドガー・アレオラ
ザンビーニ:マヌエル・ファハルドJr.
アメリカ 映画
配給
ヴァーティカル・エンターテインメント
Redbox Entertainment
2020年製作 103分
公開
北米:2020年5月12日
日本:2021年2月26日
製作費 $20,600,000
世界 $858,280
■ ストーリー ■
1931年。
シカゴの暗黒街を支配するアル・カポネ(トム・ハーディ)は、脱税で有罪判決を受け、11年の刑を言い渡される。
受刑中にカポネは、青年期に感染した梅毒が悪化し、1939年に釈放されて治療を受けた後、フロリダ州、パーム・アイランドの大邸宅に向かう。
カポネが精神病を装っているのではないかと考えたFBIは、スターリング・H・クロフォード捜査官(ジャック・ロウデン)らの指揮で、カポネの監視を続けていた。
妻メエ(リンダ・カーデリーニ)は、精神も病むカポネの行動に手を焼きながらも夫を支えようとする。
カポネは、借金の返済と生活費のために、財産の多くを売却せざるを得なくなっていた。
その後カポネはさらに容態が悪化し、メエに呼ばれた主治医のカーロック医師(カイル・マクラクラン)は、今の環境を変えないことが大事で、家族と共に暮らすことを提案する。
ジョニー・トーリオ(マット・ディロン)を呼んだカポネは、1000万ドルを隠した話をするが、それがどこにあるか覚えていなかった。
近づく者を警戒するカポネは、やがて、殺人や暴力行為の幻覚を見るようになり、次第に衰弱していく・・・。
監督デビュー作「クロニクル」(2012)で評価されヒットさせたジョシュ・トランクが脚本と編集を兼ねて監督し、トム・ハーディ、リンダ・カーデリーニ、マット・ディロン、アル・サピエンザ、キャサリン・ナルドゥッチ、ノエル・フィッシャー、カイル・マクラクラン、ジャック・ロウデンなどが共演した作品。
禁酒法時代のシカゴの暗黒街を支配した、伝説のギャング、アル・カポネの晩年を描くドラマ。
アル・カポネに成りきるトム・ハーディの演技は評価できるものの、ジョシュ・トランクの演出と脚本は平凡で、その熱演を活かすことはできなかった。
アル・カポネの晩年しか描かれていない内容であり、病状が悪化し精神的に混乱する、幽霊のような姿ばかりが映し出される映像にはうんざりしてしまう。
悪事の限りを尽くすカポネの全盛期をあえて描写しなかったとも考えられるが、観客は期待を裏切られたようにも感じてしまうだろう。
過去の事件なども挿入して、メリハリのない物語に刺激を与えるべきだったようにも思える。
廃人のようになってしまうカポネを何とか支える妻メエ・カポネのリンダ・カーデリーニ、カポネをギャングに育てたジョニー・トーリオのマット・ディロン、カポネの兄ラルフ・カポネ役アル・サピエンザ、カポネの主治医カイル・マクラクラン、カポネを監視するFBI捜査官のジャック・ロウデンとジャック・ロウデン、ジョシュ・トランク他、キャサリン・ナルドゥッチ、ノエル・フィッシャー、ニール・ブレナンなどが共演している。