月の地球への衝突を回避しようとする者たちの命を懸けた戦いを描く、製作、監督、脚本ローランド・エメリッヒ、主演ハル・ベリー、パトリック・ウィルソン、ジョン・ブラッドリー、マイケル・ペーニャ、チャーリー・プラマー他共演のSFアクション。 |
・SF
■ スタッフ キャスト ■
監督:ローランド・エメリッヒ
製作
ローランド・エメリッヒ
ハラルド・クローサー
脚本
ローランド・エメリッヒ
ハラルド・クローサー
スペンサー・コーエン
撮影:ロビー・バウムガートナー
編集
ライアン・スティーヴンス・ハリス
アダム・ウルフ
音楽
ハラルド・クローサー
トーマス・ワンカー
出演
ジョシンダ・ファウラー:ハル・ベリー
ブライアン・ハーパー:パトリック・ウィルソン
K・C・ハウスマン:ジョン・ブラッドリー
トム・ロペス:マイケル・ペーニャ
ソニー・ハーパー:チャーリー・プラマー
ミシェル:ケリー・ユー
ホールデンフィールド:ドナルド・サザーランド
ダグ・デイビッドソン:エミ・イクワーカー
ブレンダ・ロペス:カロリーナ・バルトチャック
ガブリエラ・オークレア:マキシム・ロイ
統合参謀本部議長ジェンキンス将軍:フランク・スコーピオン
アルバート・ハッチングス:スティーヴン・ボガート
リード中佐:アンドレアス・アペルギス
エレイン・ハウスマン夫人:キャスリーン・フィー
アメリカ/中国/ロシア/イギリス/カナダ 映画
配給
Lionsgate
AGC International
2022年製作 130分
公開
北米:2022年2月4日
日本:2022年7月29日
製作費 $150,000,000
北米興行収入 $19,060,660
世界 $44,345,120
■ ストーリー ■
2011年。
宇宙飛行士のジョシンダ・ファウラー(ハル・ベリー)とブライアン・ハーパー(パトリック・ウィルソン)そして新人のマーカスは、人工衛星を修理するためにスペースシャトルで宇宙に向かった。
船外活動中のハーパーとマーカスは、謎の生命体(ブラック・スウォーム)に襲われる。
マーカスの行方が分からなくなったままシャトルに戻ったハーパーは、負傷したファウラーと共に無事に地球に帰還する。
その後、事故はハーパーの人為的ミスと判断され、公聴会で当時、意識を失っていたファウラーはハーパーを弁護できず、彼はNASAを解雇されてしまう。
10年後。
月が人工の巨大構造物であると考える陰謀論者のK・C・ハウスマン(ジョン・ブラッドリー)は、月の軌道がずれていることに気づく。
ハウスマンは、それをNASAに知らせようとするもののうまくいかない。
妻ブレンダ(カロリーナ・バルトチャック)とも別れ、息子のソニー(チャーリー・プラマー)にも会えず、仕事もなく貧困生活に苦しむハーパーは、ハウスマンから話を聞くものの相手にしなかった。
ハウスマンは仕方なくSNSで情報を流し、NASAも独自に異常に気づき、NASA副長官ファウラーは、長官のアルバート・ハッチングス(スティーヴン・ボガート)を説得して月に調査船(SLSブロック2)を向かわせる。
月面のクレーターに出現した坑に探査機で向った3人の宇宙飛行士は、ブラック・スウォームに襲われて死亡する。
月の軌道はさらに変化して地球に近づき、津波、重力異常に伴う災害が起きる。
NASAの元職員ホールデンフィールド(ドナルド・サザーランド)の元に向かったファウラーは、10年前の事故時にハーパーのカメラに映るブラック・スウォームを確認する。
ファウラーは、アポロ11号の歴史的な月面着陸の際に起きた2分間の無線ブラックアウトは、燃料タンクを投棄した際に月面に当たり共鳴し、内部が空洞であることを隠すためのものであったことも知る。
ブラック・スウォームを倒すための軍事計画”ZX7”では、EMP装置が開発されるが、予算の関係で断念されたのだった。
ファウラーはハーパーを呼び寄せ、引退したスペースシャトル・エンデバーを博物館から運び出し、装置を搭載して月に向かう計画を実行しようとするのだが・・・。
製作、監督、脚本ローランド・エメリッヒ、ハル・ベリー、パトリック・ウィルソン、ジョン・ブラッドリー、マイケル・ペーニャ、チャーリー・プラマーらが共演した作品。
月の地球への衝突を回避しようとする者たちの命を懸けた戦いを描くSFアクション。
ローランド・エメリッヒの発想らしい、とてつもないスケールのアクション超大作ではあるが、荒唐無稽の極みとも言っていい内容には呆れてしまうほどだ。
ご都合主義のオンパレードの内容、とにかく画面が騒がしいというだけの作品であり、批評家、一般から酷評され、1億5000万ドルをかけた超大作にも拘らず、北米興行収入わずか約1900万ドル、全世界でも約4400万ドルという惨憺たる結果に終わった。
人気スターのハル・ベリーと「ミッドウェイ」(2019)に続くローランド・エメリッヒ作品であるパトリック・ウィルソンの共演は実に興味深く、元宇宙飛行士の2人が手を組む終盤の熱演は見ものだ。
誰にも相手にされない陰謀論者だが、地球を救う英雄となるジョン・ブラッドリー、ハーパー(パトリック・ウィルソン)の元妻(カロリーナ・バルトチャック)の再婚相手マイケル・ペーニャ、ハーパーの息子チャーリー・プラマー、ファウラー(ハル・ベリー)の息子のナニー役ケリー・ユー、NASAの過去の秘密を知る元職員ドナルド・サザーランド、ファウラーの元夫である空軍の将軍エミ・イクワーカー、ハーパーとハウスマンを救出する軍人マキシム・ロイ、統合参謀本部議長のフランク・スコーピオン、NASA長官のスティーヴン・ボガート、ハウスマン(ジョン・ブラッドリー)の母親キャスリーン・フィーなどが共演している。