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明日は来らず Make Way for Tomorrow (1937)

家を差し押さえられた老夫婦が息子と娘の家に別れて世話になったことで生じる家族の問題を描く、製作、監督レオ・マッケリー、主演ヴィクター・ムーアビューラ・ボンディフェイ・ベインタートーマス・ミッチェル他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト
監督:レオ・マッケリー
製作:レオ・マッケリー
原作
ジョセフィン・ローレンス”The Years Are So Long”(小説)
ヘレン・リアリー”The Years Are So Long”(戯曲)
ノーラン・リアリー”The Years Are So Long”(戯曲)
脚本:ヴィナ・デルマー
撮影:ウィリアム・C・メラー
編集:ルロイ・ストーン
音楽
ジョージ・アンタイル
ヴィクター・ヤング

出演
バークレー・クーパー:ヴィクター・ムーア
ルーシー・クーパー:ビューラ・ボンディ
アニタ・クーパー:フェイ・ベインター ジョージの妻、
ジョージ・クーパー:トーマス・ミッチェル バークレーとルーシーの息子
ハーヴェイ・チェイス:ポーター・ホール ネリーの夫
ローダ・クーパー:バーバラ・リード ジョージとアニタの娘
マックス・ルーベンス:モーリス・モスコヴィッチ ユダヤ人の店主でバークレーの友人
コーラ・ペイン:エリザベス・リスドン バークレーとルーシーの娘
ネリー・チェイス:ミナ・ゴンベル バークレーとルーシーの娘
ロバート・クーパー:レイ・マイヤー バークレーとルーシーの息子
ビル・ペイン:ラルフ・レムリー コーラの夫
メイミー:ルイーズ・ビーヴァーズ ジョージとアニタのメイド
医師:ルイス・ジーン・ハイト
カールトン・ゴーマン:ジーン・モーガン ホテルのバンドリーダー
エド・ウェルドン役:デル・ヘンダーソン 自動車セールスマン(クレジットなし)
ホテルのフロント係:ルイーズ・サイデル(クレジットなし)
ホートン:ポール・スタントン(クレジットなし)
映画館の案内係:エレン・ドリュー(クレジットなし)

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1937年製作 92分
公開
北米:1937年5月8日
日本:1937年7月22日


ストーリー
バークレー・クーパー(ヴィクター・ムーア)とルーシー(ビューラ・ボンディ)の老夫婦は、仲が良く幸せな日々を送っていた。
2人に呼び出された長男のジョージ(トーマス・ミッチェル)、長女のコーラ・ペイン(エリザベス・リスドン)と次女ネリー・チェイス(ミナ・ゴンベル)は、年齢を理由に職に就けないバークレーが収入を失い、家を銀行に差し押さえられたことを知る。
次男のロバート(レイ・マイヤー)は結婚できないでいるためにあてにならず、両親を気の毒に思うジョージは、2人を預かるスペースに余裕があるネリーに頼もうとする。
夫ハーヴェイ(ポーター・ホール)を説得する必要があるネリーは、3ヶ月待ってほしいとジョージに伝える。
ジョージは、その間の一時的な措置として、自分がルーシーを預り、コーラにバークレーのことを任せる。
ルーシーを歓迎したジョージの妻アニタ(フェイ・ベインター)だったが、そも後、老人の扱いが次第に負担になる。
アニタの娘ローダ(バーバラ・リード)は、ルーシーと仲良く暮らすものの、祖母を都合の良いように利用したりもする。
その頃ネリーは、ハーヴェイを説得できないでいた。
バークレーと離れて暮らすことが寂しくてならないルーシーは、居心地の悪さを感じながら、再び夫婦で一緒に暮らせる日を待つのだが・・・。


解説 評価 感想

1934年に発表された、ジョセフィン・ローレンスの小説”The Years Are So Long”を基に上演された、ヘレン・リアリーとノーラン・リアリーによる同名舞台劇の映画化。

同年、「新婚道中記」でアカデミー監督賞を受賞するレオ・マッケリーが監督した作品。

家を差し押さえられた老夫婦が、息子と娘の家に別れて世話になったことで生じる家族の問題を描くドラマ。

両親を敬う気持ちはあるものの、自分たちの生活に支障をきたす状況となった際の人間の心理などを、レオ・マッケリーらしくユーモアおまじえてヒューマン・タッチで描く秀作。

2010年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。

ドラマの設定よりは実はかなり若いものの、老夫婦役を見事に演じたヴィクター・ムーア(61歳)とビューラ・ボンディ(47歳)が、長生きしたことで得た人生の教訓を、様々なことに出くわしながら家族に語る深い言葉が印象に残る。

義母を歓迎するものの、次第に煩わしく感じるようになり衝突もする長男の妻フェイ・ベインター、その夫で心優しい長男トーマス・ミッチェル、その娘バーバラ・リード、長女のエリザベス・リスドン、その夫ラルフ・レムリー、次女のミナ・ゴンベル、その夫ポーター・ホールユダヤ人の店主でバークレー(ヴィクター・ムーア)の友人モーリス・モスコヴィッチ、次男のレイ・マイヤー、ジョージ(トーマス・ミッチェル)の家のメイド役ルイーズ・ビーヴァーズ、バークレーを診察する医師のルイス・ジーン・ハイト、ホテルのバンドリーダー役ジーン・モーガン、自動車セールスマン役デル・ヘンダーソン、ホテルのフロント係ルイーズ・サイデル、ホテルの支配人ポール・スタントン、劇場の案内係エレン・ドリューなどが共演している。


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