第一次大戦末期から大恐慌の時代を生きる男性の波乱の人生を描く、製作ハル・B・ウォリス、監督ウィリアム・A・ウェルマン、主演リチャード・バーセルメス、アリーン・マクマホン、ロレッタ・ヤング、ゴードン・ウェストコット、ロバート・バラット他共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ウィリアム・A・ウェルマン
製作:ハル・B・ウォリス
原案
ロバート・ロード
ウィルソン・ミズナー
脚本
ロバート・ロード
ウィルソン・ミズナー
撮影:ジェームズ・ヴァン・ツリーズ
編集:ハワード・ブレザートン
音楽:バーナード・カウム
出演
トーマス・ホームズ:リチャード・バーセルメス
メアリー・デニス:アリーン・マクマホン
ルース・ローリング・ホームズ:ロレッタ・ヤング
ロジャー・ウィンストン:ゴードン・ウェストコット
マックス・ブリンカー:ロバート・バラット
ウィンストン:バートン・チャーチル
ジョージ・W・ギブソン:グラント・ミッチェル
デニス:チャールズ・グレープウィン
ブリッグス医師:ロバート・マクウェイド
扇動者のリーダー:G・パットコリンズ
盲目の兵士:ジェームズ・マレー
洗濯会社社長:エドウィン・マクスウェル
ジャネット・ホームズ:マーガレット・セッドン
ジョイス大尉:アーサー・ヴィントン
赤狩り警官:ロバート・エリオット
赤狩り警官:ウォード・ボンド
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1933年製作 76分
公開
北米:1933年6月17日
日本:1934年2月
製作費 $290,000
■ ストーリー ■
第一次大戦下。
塹壕で戦うトーマス・ホームズ(リチャード・バーセルメス)は、捕虜を捕らえる命令を受けた親友のロジャー・ウィンストン(ゴードン・ウェストコット)らと共に敵陣に向かう。
敵のトーチカを爆破し捕虜を捕らえたトーマスは、銃弾を受けて倒れ、ロジャーに後を任せて意識を失う。
怯えていたロジャーだったが、捕虜を連れ帰ったことで英雄となり、勲章を受けて少佐に昇進する。
しかしロジャーは、戦場で倒れたトーマスの手柄だったために、そのことを気にする。
その後、休戦協定が結ばれ、敵兵に救われていたトーマスは回復するものの、背中に弾丸の破片が残り、激痛を和らげるために医師からモルヒネを受け取る。
帰国するトーマスは、船上でロジャーと再会する。
その場の成り行きで真実を話せなかったロジャーは、戦場でのことをトーマスに謝罪する。
立場が違えば同じことをしたと話すトーマスは、親友であるロジャーを許す。
故郷に戻ったトーマスは、ロジャーの父(バートン・チャーチル)が経営する銀行に勤める。
モルヒネ中毒になっていたトーマスは、それを手に入れるために銀行の金を横領してしまい解雇される。
1922年、シカゴ。
施設で薬物依存症を克服したトーマスは、デニス(チャールズ・グレープウィン)と娘メアリー(アリーン・マクマホン)が経営するダイナーに立ち寄る。
2人に親切にしてもらったトーマスは、2階のアパートの部屋を借りることになる。
トーマスは、同じ住居人で洗濯会社で働くルース・ローリング(ロレッタ・ヤング)に惹かれ、風変わりな発明家のマックス・ブリンカー(ロバート・バラット)とも親しくなる。
ルースの会社で雇われたトーマスは、優秀な営業成績を社長ジョージ・W・ギブソン(グラント・ミッチェル)に評価される。
販売方法が採用されたトーマスは昇進し、その後ルースと結婚する。
トーマスは、マックスが発明した機械の導入をギブソンに提案し、その資金を従業員の投資でまかない、雇用の継続を会社側に約束させる。
そんな時、病に倒れたギブソンが亡くなり、新社長(エドウィン・マクスウェル)は、トーマスとの約束を無視して従業員の多くを回顧してしまう。
憤慨した従業員はトーマスに抗議し、暴動となり警官隊と衝突し、その巻き添えとなり、ルースは幼い息子を残して亡くなる。
絶望したトーマスは、暴動を扇動した罪で起訴され、懲役刑を言い渡される・・・。
製作ハル・B・ウォリス、監督ウィリアム・A・ウェルマン、リチャード・バーセルメス、アリーン・マクマホン、ロレッタ・ヤング共演によるプレコード・ドラマ。
ウィリアム・A・ウェルマンとリチャード・バーセルメスにとっては、2か月前に公開された「つばさの天使」に続くコラボレーション。
第一次大戦末期から大恐慌に至る、激動の時代を生き抜く男性の波乱の人生を描くドラマ。
逆境を乗り越えて逞しく生きる主人公の人生を描く、ウィリアム・A・ウェルマンの力強い演出が見どころの作品。
大恐慌の最中、終りの見えない不況と苦しみが続く状況下で撮影され、それに立ち向かう主人公の姿で締めくくられるエンディングも、当時の世情をリアルに映し出している。
主演のリチャード・バーセルメスは、様々な困難に直面しながら、常に前進する男性を見事に演じている。
主人公に恋心を抱きながら親切に接して励ますダイナーの経営者の娘アリーン・マクマホン、主人公と出会い結婚するものの悲劇が待ち受けるロレッタ・ヤング、主人公の友人であり、戦地での行為を恥じながら生きる銀行家の息子ゴードン・ウェストコット、その父親バートン・チャーチル、主人公と協力して発明家として成功するロバート・バラット、主人公を信頼する洗濯会社社長のグラント・ミッチェル、主人公に親切にするダイナーのオーナー、チャールズ・グレープウィン、主人公からモルヒネの処方を頼まれるもののそれを拒む医師ロバート・マクウェイド、暴動の扇動者のリーダー、G・パットコリンズ、盲目の帰還兵ジェームズ・マレー、洗濯会社の新社長エドウィン・マクスウェル、主人公の母親マーガレット・セッドン、主人公の戦地の上官アーサー・ヴィントン、赤狩り警官のロバート・エリオットとウォード・ボンドなどが共演している。