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キュア 〜禁断の隔離病棟〜 A Cure for Wellness (2016)

会社の指示でスイスの診療所から社長を連れ戻すことになった青年の異様な体験を描く、製作、監督、原案ゴア・ヴァービンスキー、主演デイン・デハーンジェイソン・アイザックスミア・ゴス他共演のホラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト
監督:ゴア・ヴァービンスキー

製作
アーノン・ミルチャン
ゴア・ヴァービンスキー
デヴィッド・クロケット
製作総指揮
ジャスティン・ヘイス
モーガン・デ・グロゼイエ
原案
ジャスティン・ヘイス
ゴア・ヴァービンスキー
脚本:ジャスティン・ヘイス
撮影:ボジャン・バゼリ
編集
ランス・ペレイラ
ピート・ボドロー
音楽:ベンジャミン・ウォルフィッシュ

出演
ロックハート:デイン・デハーン
ロックハート(9歳):ダグラス・ハミルトン
ハインリッヒ・ヴォルマー医師/フォン・ライヒマール男爵:ジェイソン・アイザックス
ハンナ・フォン・ライヒマール:ミア・ゴス
ローランド・ペンブローク:ハリー・グローナー
ヴィクトリア・ワトキンス:セリア・イムリー
ピーターソン副所長:エイドリアン・シラー
エンリコ:イーヴォ・ナンディ
ロン・ナイール:アショク・マンダンナ
フランク・ヒル:トーマス・ノルストレム
ハンク・グリーン:デヴィッド・ビシンズ
ウィルソン:カール・ランブリー
ホリス:リサ・ベインズ
ハンフリー:トム・フリン
技術者:ゴデハルド・ギーゼ
ピーター獣医:マグナス・クレッパー
ジョシュ:エリック・トッド
カール:ジェイソン・バビンスキー
ケアテーカー:ヨハネス・クリッシュ
ロックハートの母:レベッカストリート
ヘンリー・ロックハート:バート・ティッシュエンドルフ
酒場の主人:マイケル・メンデル

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
2016年製作 146分
公開
北米:2017年2月17日
日本:未公開
製作費 $40,000,000
北米興行収入 $8,106,990
世界 $26,620,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ニューヨーク
大手金融企業の年間最優秀営業マンであるビル・モリスは、外国から社長代理ハンク・グリーン(デヴィッド・ビシンズ)に届いた手紙を開けようとする。

気分が悪くなったモリスは、ウォーターサーバーの水を飲む。

次の瞬間、発作を起こしたモリスは意識を失い息を引き取る。
__________

重役に昇進したロックハート(デイン・デハーン)は、スイス・アルプスの療養所に滞在することになったCEOのローランド・ペンブローク(ハリー・グローナー)を迎えに行くよう取締役会から命ぜられ現地にむかう。
__________

グリーン、ウィルソン(カール・ランブリー)、ホリス(リサ・ベインズ)、ハンフリー(トム・フリン)ら取締役に呼ばれたロックハートは、ペンブロークから届いた手紙を確認する。

今回の合併で、自社が東海岸で最大の金融企業になると言われたロックハートは、マネーロンダリングに絡んだことを指摘される。

自分を警察に突き出さない理由を尋ねたロックハートは、グリーンから、ペンブロークをスイスから連れ戻してほしいと言われ、合併には彼の署名がいることを知らされる。

ペンブロークと親しいモリスが適任だと考えるロックハートは、彼が死んだこを知り、仕方なくそれを引き受ける。
__________
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ニューヨーク
大手金融企業で最近、昇進したロックハートは、スイスの療養所で治療を始めたCEOのペンブロークを連れ戻すよう役員に指示される。
現地に着いたロックハートは、山頂にある城の跡に建てられた療養所に向かう途中、城の所有者だったフォン・ライヒマール男爵が、純血を守るために妹と結婚し、村人に焼き殺されたという話を運転手から聞く。
診療所に着いたロックハートは、異様な雰囲気のその場から、ペンブロークを連れ戻そうとするのだが・・・。
__________

パイレーツ・オブ・カリビアン”シリーズのゴア・ヴァービンスキーが、自らの原案で製作も担当し監督した作品。

会社の指示で、スイスの診療所から社長を連れ戻すことになったエリート金融マンの異様な体験を描く心理ホラー。

超現実的な金融ビジネスの世界から、時間が逆行したようなスイスの山頂の療養所に向かった主人公の行動を淡々と描くドラマなのだが、度々、登場する幻覚や、現地で語り継がれる男爵夫妻の悲劇の物語により、観る者は混乱していく。

CEOを連れ戻すのが目的の主人公が、次第に自分自身がその場に来る必要があったかのように思わせるシーンなどを含め、現実と幻想の境目がなくなっていく。
それを観客に考えさせる演出はなかなか凝ってはいるが、恐怖や混乱を表現する映像は斬新さに欠ける。

純血を守る”生贄”のような存在の少女を救い出し、療養所から逃げる主人公が、ラストでわざと真っ白な揃った歯を見せて、結局は彼が体験した多くが幻想だったことを分からせて終わる結末も、やり過ぎ感がある。

主演のデイン・デハーンは、ニューヨークの大手金融企業という、超現実的な世界で生きていたものの、診療所の体験で次第に混乱していく主人公を熱演している。

主人公の子供時代ダグラス・ハミルトン、主人公を自分の世界に巻き込み利用する、診療所の所長である医師、そして男爵のジェイソン・アイザックス、その娘でありながら、父と結婚させられる少女を異様な雰囲気で演ずるミア・ゴス、主人公が連れ戻そうとする会社のCEOハリー・グローナー、主人公と親しくなる診療所の患者セリア・イムリー、診療所の副所長エイドリアン・シラー、主人公を診療所に送る運転手イーヴォ・ナンディ、患者のアショク・マンダンナ、トーマス・ノルストレム、主人公の上司である役員デヴィッド・ビシンズ、カール・ランブリーリサ・ベインズ、トム・フリン、主人公に水中タンクの治療を施す技術者のゴデハルド・ギーゼ、主人公に協力する獣医のマグナス・クレッパー、主人公の同僚エリック・トッドとジェイソン・バビンスキー、教会跡に遺体を運ぶ男ヨハネス・クリッシュ、主人公の両親レベッカストリートとバート・ティッシュエンドルフ、村の酒場の主人マイケル・メンデルなどが共演している。


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