解雇を言い渡されたマイケルは驚き、住宅ローンやダニーの進学のことを考えると納得できなかった。
意見は聞き入れられず会社を出たマイケルは、カレンからの電話を受ける。
マイケルは、銀行に行きローンの返済を伸ばさなければ、学費の小切手が不渡りになると言われる。
カレンには解雇のことを話さずに、バーでアレックスと待ち合わせたマイケルは、彼に愚痴をこぼす。
かつて相棒として世話になったマイケルに恩返ししたいと、アレックスは彼に伝える。
アレックスは、警部になった上司のデヴィッド・ホーソーン警部(サム・ニール)が店に現れたことに気づく。
デヴィッドを嫌うアレックスの話を聞きながら、マイケルは、都市計画課の職員が、贈収賄が絡んだ事件に関係して自殺したことを伝えるニュースを気にする。
近づいてきたかつての同僚デヴィッドから話しかけられたマイケルは、簡単な会話を交わす。
列車の時間に気づいたマイケルは、カレンに話すようにと言うアレックスと別れて駅に向かう。
いつも通勤で一緒のトニー(アンディ・ナイマン)と共に列車に乗ろうとしたマイケルは、男とぶつかる。
車両に乗り込んだマイケルは携帯電話を盗まれたことに気づき、降りようとするもののドアが閉まってしまう。
諦めたマイケルは、ウォルトから、自分を見つめている女がいると言われる。
同僚のジミー(アダム・ナガイティス)と共に、空調の修理をしていた車掌のサム(コリン・マクファーレン)に声をかけたマイケルは、車両を移動する。
態度の悪い株のディーラー、ヴィンス(シャザド・ラティフ)が気になるマイケルは、彼が、隣の席のソフィア(エラ=レイ・スミス)に嫌味を言って追い払う様子を見つめる。
その後、空いた席に座ったマイケルは、ダニーと共に読んでいる”怒りの葡萄”を手にして、”これが最後の一冊、感謝します”というダニーのメモに気づき嬉しく思う。
見知らぬ女性ジョアンナ(ヴェラ・ファーミガ)から声をかけられたマイケルは、席に着いた彼女に挨拶する。
互いに既婚者であることを確認したマイケルは、ジョアンナから、仮定の質問をすると言われる。
2号車のトイレに2万5000ドルが入った包みが隠され、加えて7万5000ドルが自分のものになることを知らされたマイケルは、乗客の中でいつもは見かけない人物を見つけることが条件だと言われる。
その人物はカバンを持ち、中には盗品が入っていると言うジョアンナは、”プリン”という偽名で”ゴールド・スプリングス”で降りることをマイケルに伝える。
マイケルは、その人物とカバンを見つけたら現金全額を受け取れるが、途中下車や他人に話してはならないと言われれる。
仮定の話のはずだとジョアンナに確認したマイケルは、自分が元警官であることを彼女が知っていたために驚く。
列車は停車し、次の駅までにあなたの性格は分かると言い残し、ジョアンナは86丁目で下車する。
トイレに向かったマイケルは、通気口に隠されていた現金を見つけて、目的の人物を探そうとする。
ジミーに協力を求めたマイケルは、ゴールド・スプリングスで降りる客を知っているか尋ね、料金区域の番号にパンチを入れて、カードを座席に立ててあることを教えてもらう。
110丁目で乗車したスケートボーダー(レティーシャ・ライト)の女性は、マイケルに話しかけて、現金を手に入れたことを確認する。
これ以上はできないと伝えたマイケルは、列車を降りた彼女から封筒を渡され、監視されていると言われる。
封筒の中のカレンの指輪を見て驚くマイケルは、トニーから携帯電話を借りて、電波が届かないので後ろの席で試すようにと言われる。
席に座っていたウォルトから、ジョアンナのことを訊かれたマイケルは、彼が読んでいた新聞のスポーツ欄を見せてもらい、それに通報するようにとメモして渡す。
席を立ったマイケルは、カレンに電話するものの出ないために、アレックスに電話をしてジョアンナのことなどを留守電のメッセージに残す。
マイケルは、下車したウォルトと同時に乗車した、バッグを持った首にタトゥーがある男が気になる。
ジョアンナからの電話を受けたマイケルは、取引に乗ったのに約束を破ったと言われる。
列車は赤信号で停車し、交差点を見るようにと言われたマイケルは、横断歩道で信号待ちしていたウォルトが突き飛ばされ、バスに轢かれたのを目撃する。
プリンとカバンを探すようジョアンナから指示されたマイケルは、上着のポケットに入れられていたGPSを確認して、それをカバンに入れるようにと言われる。
3駅先の”ドブス・フェリー”には7時に着くと言われたマイケルは、ゴールド・スプリングスが区域7であることを確認する。
座席のカードで区域7がパンチされている客を確認するマイケルは、その一人、ヴィンスの席に座る。
引退を控え、投資のプロを探しているとヴィンスに伝えたマイケルは、侮辱されたために彼を非難してその場を去る。
シェリー(ニラ・アアリア)と話したマイケルは、区域7の女性グウェン(フローレンス・ピュー)に声をかけるものの相手にされず、彼女は席を離れる。
グウェンを追ったマイケルは、ドブス・フェリーに到着する寸前で、彼女に催涙スプレーを吹き付けられる。
バッグを落としたグウェンは、床に散乱した偽のIDカードを拾い、ボーイフレンド(エドワード・ブルーメル)のものだと伝える。
マイケルは、彼が逮捕されないように預かっていることをグウェンから知らされる。
不審者を見たことにしてサムに相談したマイケルは、乗客のバッグを調べることを勧める。
三人を教えたマイケルは、ゴールド・スプリングスで降りるとサムに伝えて席に着き、様子を見守る。
サムから無作為の手荷物検査をすると言われた看護師のエヴァ(クララ・ラゴ)は、バッグの中身を見せることを拒む。
首にタトゥーがある男(キリアン・スコット)もゴールド・スプリングスで降りることに気づいたマイケルは、席を立った彼を追う。
待ち伏せした男はマイケルに襲い掛かり、何を探っているのかを訊きながら、彼を痛めつけて脅す。
立ち去る男にGPSをつけたマイケルは、ギターケースを持つオリヴァー(コブナ・ホルドブルック=スミス)に手を貸してもらい、財布を取られそうになったと伝える。
トニーにかかってきたアレックスからの電話に出たマイケルは、自宅に人を送ったことを確認し、ジョアンナと10万ドルのことなどを話す。
目的はカバンで、カレンとダニーが危険だと言うマイケルは、知人が事故死したことをアレックスに伝える。
交通局に連絡するので動くなと言われたマイケルは、20代の首にタトゥーがある通称プリンという男にGPSを仕掛けたことを伝えて、プリンのことを知っているアレックスから話を聞く。
2日前に都市計画課の職員が飛び降り自殺をしてニュースになったが、実はギャングに突き落とされたと言うアレックスは、その目撃者がプリンだとマイケルに伝える。
落ちていた新聞の記事で事件のことを確認したマイケルは、プリンを特定したので殺されてしまうと考える。
アレックスから次の駅で降りるよう指示されたマイケルは、トンネルに入ったために電話が切れてしまう。
ゴールド・スプリングス。
ガルシア(キングズリー・ベン=アディル)とデニス(ダムソン・イドリス)両FBI捜査官は、都市計画課職員の件の目撃者の到着をホームで待つ。
男を捜しバッグを見つけたマイケルは、中に入っていた拳銃のホルスターに気づく。
床から携帯電話の音が聴こえたマイケルは、その場を開けて男の死体を見つけ、彼がFBI捜査官のディランであることを確認する。
呼び出しているディランの電話に出たマイケルは、ジョアンナから仕事を終えるようにと指示され、家を出るカレンとダニーの声を聴かされる。
指輪をなくし探している様子のカレンは、近づいてきた誰かに話しかけられた。
タリータウンに着き、ジョアンナから、通報されて警察が待機していることを知らされたマイケルは、降りずにやり過ごすよう指示される。
警官に質問されたサムは、マイケルは危険人物ではないと答え、ジミーが、人を捜しカバンを気にしていたマイケルが喧嘩をしたことなどを話す。
床下のディランの死体の横に隠れたマイケルは、そこから出られなくなり、隙間から線路に降りようとするものの、列車は動き始める。
線路に降りて車輪の間を抜けたマイケルは、車両にしがみつき内部に入ろうとする。
バッグが引っ掛かり外そうとしたマイケルは、それが開き現金が飛び散ってしまい、100ドル札1枚だけ握りしめる。
車両に戻りジョアンナからの電話に出たマイケルは、家族の無事を確認するものの、早く済ませるようにと言われる。
車両内の空調が故障し、それを知った乗客は最終車両に移る。
その場に戻っていたマイケルは、カードをしていたトニーとジャクソン(ローランド・ムーラー)の仲間に入り、100ドル札を賭ける。
常連客でないジャクソンを牽制したマイケルは、解雇されたことと10万ドルの取引をした内容を二人に話す。
見慣れない乗客が持っているカバンを見つけると話すマイケルは、実は現金は既に受取り、対象者の5人は見つけたと伝える。
マイケルから、それがエヴァ、グウェン、ヴィンス、オリヴァー、そして自分だと言われたジャクソンは、自分なら報酬は受け取り別の列車に乗るとよう忠告すると伝える。
オリヴァーが車両を移ったことを知ったマイケルは、ジャクソンが定期券を持っていることに気づいて驚き、カードも負けてしまう。
前の車両に座っていたオリヴァーと話したマイケルは、疑われていることを気にする彼の、ギターケースの中身を確認しようとする。
ギターを取り出したオリヴァーに、二人で先頭車両に閉じこもると伝えたマイケルは、彼に銃を向けられる。
自分はプリンではないと言いながら右手で銃を構えるオリヴァーに、ギターは左利き用だったと伝えたマイケルは、ディランを殺したのが彼だと気づく。
プリンは誰か教えろと言われたマイケルは、黒幕が誰か知っているオリヴァーに襲い掛かり格闘になる。
銃弾でヒビが入った窓が割れて、頭が外に出たマイケルは、すれ違う列車に衝突しそうになる。
それをかわしたマイケルは、オリヴァーを外に放り出す。
電話をかけてきたジョアンナに、手先は死んだことを伝えたマイケルは、家族のためにプリンを殺しカバンを回収するよう指示される。
それを断ったマイケルは、目撃者か家族かどちらかしか救えないと言われ、プリンが誰か分かっているはずなので始末するよう指示され、電話を切る。
ギャリソン駅で列車は停車し、ヴィンスが下車したため、残る一人のエヴァに話しかけたマイケルは、ゴールド・スプリングスに向かう理由を訊く。
話そうとしないエヴェのカバンの中身を確かめようとしたマイケルは、席を立った彼女を引き留め、プリンなのか尋ねる。
去ろうとするエヴァに助けたいと伝えたマイケルは、殺人を見たかを確認し、彼女の携帯電話を見ようとして、制止するトニーらに銃を向ける。
エヴァの携帯電話を奪ったマイケルは、喧嘩をしたボーイフレンドとメールをしていただけだと知り、彼女に謝罪する。
ヴィンスの席に座っていたのはソフィアだったことを思い出したマイケルは、彼女の元に向かう。
ソフィが”緋文字”を読んでいたため、主人公の名”へスター・プリン”に気づいたマイケルは、彼女がプリンだと確信する。
ゴールド・スプリングスに近づき、電話をかけて来たジョアンナから、プリンを殺すようにと言われたマイケルは、できないと伝える。
マイケルが銃を手にしているため、サムは無線で人質事件発生を運転士のマニーに報告する。
ジョアンナから皆を殺すと言われたマイケルは、サムに銃を向けてブレーキをかけさせる。
しかし、ブレーキはかからず、列車は、ゴールド・スプリングスのホームで待つガルシアとデニスの前を通過する。
先頭車両に向かったマイケルとサムらは、運転士のマニーが殺されていることを知り、ドアを開けることもできない。
サムは前方に障害物があることを知り、マイケルは、全員を後部座席に向かわせて車両を引き離そうとする。
乗客の元に向かったジミーが皆を落ち着かせて、マイケルとサムが連結器を外す。
チェーンが絡まり、マイケルに続きサムが前方車両に飛び乗り、衝突寸前で何とかそれを外す。
衝突の衝撃で後部車両に飛ばされたマイケルは、ビーコン駅で脱線しながらもジャクソンに助けられる。
無事だった乗客に、まだ終わっていないと伝えたマイケルは、新聞紙を濡らして窓に貼るよう指示する。
相手は目撃者を殺すために、罪のない者も殺して列車を脱線させたと、マイケルは皆に話す。
マイケルは、殺せと指示されたが言いなりにはならないとソフィに伝えて、狙われた理由を訊く。
必ず守ると言われたソフィアは、カバンの中をマイケルに見せる。
中にあったハードディスクは、都市計画課職員でいとこのエンリケの持ち物で、彼は自殺ではないと言うソフィアは、マイケルに真実を話す。
エンリケの事務所で宿題をしていたと言うソフィアは、二人の警官が現れ彼を脅し、ハードディスクがないために突き落としたとマイケルに伝える。
ハードディスクを盗んでその場から逃げて、翌日FBIに相談し、ガルシア捜査官から、ハードディスクは証拠で自分は目撃者だと言われたとソフィアは話す。
ガルシアらが待つゴールド・スプリングスに向かう予定だったと言うソフィアは、マイケルから捜査官は信用できるかと訊かれ、分からないと答える。
マイケルは、ガルシアでなければ、誰がソフィアを殺そうとしているかを考える。
その後、車両は警官隊に包囲される。
現場を指揮するデヴィッドはマイケルに話しかけて、乗客の解放を要求する。
反応がないため、デヴィッドは、機動部隊の突入準備をガルシアに指示する。
狙撃部隊配備を確認したデヴィッドは、防弾チョッキを着たアレックスの銃を預かり車両に向かわせる。
ビーコン駅で起きた脱線事故と元警官の人質事件を、”NY1”のパット・キルナンが実況で伝える。
マイケルに話しかけたアレックスは乗客の人数などを確認し、安全の保証を訊かれ、保護が必要な者がいると言われる。
デヴィッドは、二人の会話を無線機で聴く。
乗客を解放してアレックスを中に入れたマイケルは、盗聴マイクに気づき、ライトを消させる。
何人か残った乗客と共に、FBIに会う予定の例の事件の目撃者がいることを知らせたマイケルは、アレックスから、デヴィッドがガルシアから現場を引き継いだと言われる。
アレックスが、ソフィアが話していた犯人と同じ言葉を口にしたため、マイケルは彼が犯人だと気づく。
元警官の自分を利用したと言って憤慨するマイケルはアレックスに襲い掛かり、銃を向けて白状させようとする。
権力者が証拠の流出を恐れ、FBIも監視していると言うアレックスは、友人として稼がせようと思ったとマイケルに伝える。
家族のことを考えろと言われたマイケルは、仕方なくアレックスに銃を渡す。
ジョアンナからの電話に出たアレックスは、順調だと伝えて、プリンを殺すようにと指示される。
乗客とマイケルにプリンは誰だと訊いたアレックスは、ソフィアから自分だと言われるものの、ジャクソンがそれを否定して自分だと伝える。
グウェン、シェリー、トニー、エヴァからも自分がプレンだと言われたアレックスは、ジャクソンを銃撃する。
アレックスに襲い掛かったマイケルは格闘になり、デヴィッドは狙撃を許可する。
マイケルは傷つけられ、ソフィやジャクソンがアレックスに襲い掛かる。
誤射防止タグをマイケルに奪われたことに気づかないアレックスは、狙撃されてしまう。
”SWAT”が車両に突入し、プリンだとガルシアに認めたソフィアは、マイケルは自分たちを救ってくれたと伝える。
マイケルに近づいたガルシアは、家族が無事であることを知らせる。
治療を受けたマイケルは、救急隊に搬送されるジャクソンと握手する。
FBIの質問を受けるトニーが、自分のことを英雄だと話してくれている様子を見ながら、マイケルは、グウェンが偽装カードを捨てる姿を見つめる。
ジミーがエヴァを口説こうとしている様子を見て微笑むマイケルは、現れたカレンとダニーの無事を知り喜ぶ。
カレンに指輪を渡したマイケルは、二人の手を借りてその場を去ろうとする。
近づくデヴィッドと話したマイケルは、アレックスと数人の同僚を調査中だったことを知らされ、女がいたことを伝える。
86丁目で降りた女は調べると言うデヴィッドは、最近の警察にはいない、君のような男を懐かしく思うとマイケルに伝えてその場を去る。
ハードディスクを手にするマイケルは、今回の事件のことを考える。
その後、”アレクサンドル・デュマ・ペール”の”モンテ・クリスト伯”を、シカゴから戻る列車内で読んでいたジョアンナは、現れたマイケルから話しかけられる。
知らないフリをするジョアンナに、アレックスかソフィア、どちらが死んでもよかったはずだと話すマイケルは、役目を果たし、自分たちを巻き添えにして姿を消すだけだと伝える。
アレックスではなく自分が黒幕だと言われたジョアンナは、何ができるのかをマイケルに尋ねる。
小さなことができると答えたマイケルは、ジョアンナに警察バッジを見せる。