ギャビーの車に乗り後部座席に身を隠し、彼女の運転でその場を離れたソロは、銃の用意をして、横に止まった車を警戒する。
運転する男の様子をギャビーから知らされたソロは、銃撃した瞬間に車を発進させる。
銃弾をかわした男はギャビーの車を追い、彼を引き離したところで車を降りたソロは、一旦、走り去り迎えに来るようにとギャビーに指示する。
銃撃された男は、事故を起こしたように見せかけて車内で待機する。
ソ連のKGB工作員であるイリヤ・クリヤキン(アーミー・ハマー)は、上司のオレグ(ミシャ・クズネツォフ)から、犯罪者だったソロの才能に目を付けたCIAが彼をスパイにした話を聞き、殺してもいいが、ギャビーだけは捕らえるようにという任務を受けていたのだった。
ソロを迎えに来たギャビーの車の後輪のタイヤを撃ち抜いたクリヤキンは、走って二人の車に追いつく。
トランクにしがみつきドアをもぎ取ったクリヤキンだったが、逃げられてしまう。
狭い路地に突っ込むよう指示されたギャビーは、ベルリンの壁の前で車体が挟まってしまい、窓から出るようソロに指示される。
駆け付けた警官に邪魔されたクリヤキンは、KGBだと伝えるものの銃を向けられる。
警官を叩きのめしたクリヤキンは、ソロとギャビーを追う。
建物に逃げ込み屋上に向かったソロは、同僚のジョーンズ(デビッド・メンキン)に連絡してワイヤーを張り、ギャビーと共に壁を越えて、待機するトラックの荷台に乗り込む。
二人を追ったクリヤキンは、壁の前でワイヤーを切られてしまう。
隠れ家に向かったソロは、上司のエイドリアン・サンダース(ジャレッド・ハリス)に、テラーの居場所を知るギャビーの伯父ルディがローマにいることを伝える。
ルディは海運会社”ヴィンチグエラ”に雇われていると言われたサンダースは、そのことは知っているとソロに伝える。
任務は終わっていないと言われたソロは、刑期が残っている身であることを確認するサンダースから、それなりの仕事をするようにと指示される。
翌朝、サンダースと共に公園に向かい公衆トイレに入ったソロは、その場にいたクリヤキンと格闘になる。
そこにオレグも現れ、ソロを抑え込むクリヤキンに放すよう指示する。
テラーが、原爆に使うウラン濃縮過程の簡略化を研究中だと話すサンダースとオレグは、それに成功すれば誰にでも原爆が作れると伝える。
ヴィンチグエラは海運と航空宇宙業の企業であり、テラーは経営幹部なのだが、実はナチの残党と組む国際犯罪組織だと言うサンダースは、創立者セルジオはムッソリーニの友人だったとソロとクリヤキンに話す。
セルジオは大戦末期にナチの金塊を南米に運んだと考えられ、息子アレキザンダー(ルカ・カルヴァーニ)が後を継ぎ、その妻ヴィクトリア(エリザベス・デビッキ)が曲者であると話すサンダースは、彼女が、美貌と頭脳と野望を兼ね備えていると伝える。
二人がテラーの失踪に関わっていると言うサンダースは、彼らが原爆を作ることも考える。
米ソが手を組むと言うオレグは、組織に侵入して、ディスクに保管されている研究データを奪うことが任務だと、ソロとクリヤキンに伝える。
ディスクを手に入れた国が世界最強の国家となると言われたソロは、ヴィンチグエラ夫妻をマークして調査することになる。
ギャビーと共にルディの件を任されたクリヤキンは、ソロと共にその場に残る。
ソロのことを調べていたクリヤキンは、彼に嫌味を言うものの、同じく自分の資料を読んでいたソロから母親を侮辱される。
立ち上がってテーブルを倒したクリヤキンは、怒りを抑えてその場を去る。
任務に必要なために、ギャビーの洋服を選んでいたソロは、現れたクリヤキンと組むことになったことを彼女に知らせる。
クリヤキンから婚約者を装うと言われたギャビーは驚き、それを断り店を出る。
ギャビーを呼び止めたソロは、これは偽装だと言って任務の内容を話し、クリヤキンは黒海にリゾートを作るソ連の建築家でありローマで古い建築を学び、同行する婚約者が伯父(ルディ)を彼に紹介すると伝える。
自分は彫刻専門の古美術商に扮すると言うソロは、ヴィンチグエラ家の収集品を見に行くと伝えてギャビーを説得する。
戻ったギャビーの服を選んだクリヤキンは、気乗りしない彼女に指輪を渡す。
ローマ。
ホテルにチェックインしたソロは尾行に気づき、市内の名所巡りをする”スペイン広場”にいたクリヤキンとギャビーにそれを伝える。
気づいていると言うクリヤキンは、一人で対処できるとソロに伝える。
ソロから、建築家なので、襲われた場合は怯えて財布を渡すようにと言われたクリヤキンは、ギャビーと共に”フォロ・ロマーノ”に向かう。
数人の男たちに絡まれたクリヤキンは、簡単に叩きのめすことはできたものの、ソロの指示に従い財布を渡す。
ナイフを手にした男から時計を渡せと言われ、ギャビーの指輪を奪われ殴られたクリヤキンは、怒りがこみ上げる。
ギャビーから指示に従うようにと言われたクリヤキンは、時計を渡した男を殴る。
男たちはその場を去り、現れたソロと父の時計を奪われたことで口論になったクリヤキンは、ギャビーに制止されてホテルに戻る。
ソロは、サービスのシャンパンを運んできたフロント係を誘う。
ルディに電話をしたギャビーは、明日、行われる、ヴィンチグエラの創立50周年パーティーに招待されたことをクリヤキンに話す。
酒を飲むギャビーは、クリヤキンと楽しもうとして挑発するものの、酔って眠ってしまう。
フロント係と愛し合ったソロは、ソ連製の盗聴器が多数仕掛けられていることに気づく。
クリヤキンの部屋に向かいそれを渡したソロは、彼の部屋にあったアメリカ製の盗聴器を渡される。
支度をして出てきたギャビーに別の指輪を渡したクリヤキンは、彼女と共にヴィンチグエラのパーティーに向かう。
会場に現れたソロは、ある男性(ヒュー・グラント)にぶつかり招待状を盗み、ヴィクトリアを意識しながらトラブルを起こす。
招待状を持っていないと思われたソロは警備員に殴られ、それを手にしながら困惑し、ヴィクトリアから謝罪される。
クリヤキンと共に会場に着いたギャビーは、ルディに迎えられる。
ソロは、ヴィクトリアから伯爵夫人(シモーナ・カパルリーニ)を紹介される。
クリヤキンと話したルディは、建築家に見えない彼に探りを入れる。
伯爵夫人のブレスレットをソロが盗んでいたこと気づいていたヴィクトリアは、自分のネックレスも奪われていたことを知る。
ルディに侮辱されたクリヤキンは、怒りを抑えながらその場を離れる。
美術収集家だと話すソロは、ヴィクトリアに収集の手助けをすることを話す。
レース場のピットで父のことをルディに話したギャビーは、結婚するのを知らせてあげたいと彼に伝えるものの、力にはなれないと言われる。
その場にソロと現れたヴィクトリアは、ルディから姪のギャビーを紹介される。
そこに、ブリティッシュ・オイルの輸送担当のアレキサンダー・ウェーヴァリー(ヒュー・グラント)が現れ、招待状をなくしたことをルディに伝える。
ソロに挨拶したウェーヴァリーは、君とぶつかったと言って手先が器用だと伝える。
トイレに向かったクリヤキンは、男たちが手を洗わせないために、彼らを叩きのめす。
レーシングマシンで走行を終えたアレグザンダーは、ギャビーからマシンのことで助言される。
ブレスレットは伯爵夫人に返しておくとソロに伝えたヴィクトリアは、明日オフィスに来るようにと指示する。
ギャビーが気に入ったアレグザンダーは、彼女をランチに誘う。
戻ってきたクリヤキンは、ギャビーと共にその場を去る。
ホテルに戻り、伯爵が襲われたトイレのことをソロから非難されたクリヤキンは、ギャビーに近寄るアレグザンダーに婚約者は奪わせないと伝える。
盗み撮りしたヴィクトリアのガンマ線写真をソロに見せたクリヤキンは、放射線反応が確認できるので、ウラン濃縮に成功したようだと伝える。
夜中にヴィンチグエラの研究施設に向かったソロは、クリヤキンに気づき、その場に侵入した二人は手分けをして調べる。
何もないことを確認したクリヤキンは、警備員が父の時計を持っていると思い、彼をKGBの必殺技で失神させる。
時計は違ったが、放射線作業の装備があることを不思議に思ったクリヤキンは、地下室の入り口を見つけて、ソロとその場を調べる。
厳重な扉を開けたソロだったが警報が鳴ってしまい、内部に何もないことを確認し、落ちていた部品だけを拾い、クリヤキンと共に逃げる。
警備員に気づかれ銃撃戦になりながら、ソロは、拾ったものがウラン濃縮機械の部品だということをクリヤキンから知らされる。
その場から脱出したクリヤキンとソロはボートを奪い、追っ手から逃れようとする。
振り落とされたソロは水から上がり、トラックに乗り込み、クリヤキンが追われる様子を見守る。
クリヤキンのボートが沈められてために、トラックごと海中に飛び込んだソロは彼を助ける。
連絡を受けて会社に向かったアレグザンダーは、事件のことをヴィクトリアに知らせる。
ソロを疑ったヴィクトリアは、彼のホテルの部屋に電話をして、出ないことを確認する。
ルディからの電話を受けたギャビーは、クリヤキンに謝罪したいと言われる。
クリヤキンは寝ていると伝えたギャビーは、ルディから翌日のランチに誘われる。
ある部屋に電話をしたギャビーは、相手が餌に食いついたことを伝える。
バイクでホテルに戻ったソロとクリヤキンは、ヴィクトリアがいることを確認して部屋に戻る。
ソロの部屋に向かったヴィクトリアは、彼がいたために、部下たちを帰してその場に残る。
部屋に戻りソロの部屋を盗聴したクリヤキンは、彼がヴィクトリアと愛し合っていることを知る。
翌日、ヴィクトリアを何とか信じさせたと言うソロは、ギャビーのことを心配するクリヤキンが、彼女に惹かれたのではないかと考える。
ギャビーの追跡装置をチェックしたクリヤキンは、ルディが迎えに来たことをソロから知らされ、彼女が乗る車を尾行する。
盗聴するクリヤキンは、ギャビーがヴィンチグエラ邸に連れて行かれることを知る。
ギャビーは、昨日、クリヤキンに似た男が伯爵を襲った事件があったことをルディから知らされる。
ヴィンチグエラ邸に着いたギャビーを、クリヤキンは監視する。
ヴィクトリアと約束していたソロは、ヴィンチグエラ海運に向かう。
アレグザンダーと話したギャビーは、父がここで仕事をさせられていると思うと伝える。
それを認め、最近、テラーが怠けていると伝えたアレグザンダーは、ギャビーから、父のことは任せてほしいと言われる。
屋敷に近づき盗聴していたクリヤキンは、気づかれて犬に追われ、その場から逃れる。
飲み物に薬が入っていることに気づいたソロは、自分の正体を知っているヴィクトリアから、ギャビーが裏切ったと言われる。
ギャビーが自分たちのことをアレグザンダーとルディに話し、利用されたので逆に利用したと言う言葉を聴いたクリヤキンは、その場から逃げ出したのだった。
ルディからの電話を受けたヴィクトリアはその件を知り、ソロを迎えたのだった。
ソロを拘束したヴィクトリアは、現れた元ナチのルディから、電気ショックの拷問を受ける。
その場を去ったヴィクトリアは、ボートに乗り込む。
同じ頃、ギャビーもアレグザンダーと共にヘリコプターでヴィンチグエラ島に向かう。
拷問に耐えていたソロは、現れたクリヤキンに救われ、ルディを電気椅子に拘束する。
靴に追跡装置を仕掛けてあったことをソロに伝えたクリヤキンは、何でも話すので拷問する必要はないと言うルディから、ギャビーが裏切ったことを知らされる。
ルディから、テラーはここにいて、ウラン濃縮には成功し核弾頭も完成していると言われたソロとクリヤキンは、明朝8時に、それがナチの残党の潜水艦に渡されることを知らされる。
核弾頭がヴィンチグエラ島の別荘に保管されていることを知ったソロとクリヤキンは、すべて話すと言うルディを待たせて対策を考える。
島に行くことなどを話し合ったソロとクリヤキンは、調子が悪い装置が作動して、ルディが焼け死んだことに気づく。
ヴィンチグエラ島。
アレグザンダーと共に到着したギャビーは、迎えてくれたテラーと再会し、間違いを犯したと言う父の頬を叩き非難する。
作戦の指揮を執るウェーヴァリーに迎えられたソロとクリヤキンは、用意されたヘリに乗り飛び立つ。
ボートで到着したヴィクトリアを迎えたアレグザンダーは、軍が来ることを伝える。
サンダースとオレグからの連絡を受けたソロとクリヤキンは、イギリス海軍情報部ウェーヴァリーが指揮する作戦の内容を知らされる。
テラーを保護してディスクを確保するようにという命令を受けたソロは、アメリカが軍拡に勝つカギであり、必要ならクリヤキンを殺すようにと言われる。
クリヤキンもオレグから同じ命令を受ける。
ウェーヴァリーは、核弾頭をナチに渡すまでの14時間の間に、それを奪いテラーを救出するようソロとクリヤキンに伝える。
ギャビーがウェーヴァリーの部下だと知ったソロとクリヤキンは、気づくのが遅いと言われる。
ギャビーから、爆弾を使用不能にするようにと言われたテラーは、見張られていると伝える。
自分が協力すると言うギャビーは、父が仕事を再開する気になったことをアレグザンダーとヴィクトリアに伝えて、作業を手伝うことになる。
事前にギャビーを雇っていたウェーヴァリーは、裏切ったのは自分の命令だと言って、すべてテラーを救うための計画だったことをクリヤキンとソロに伝える。
ウェーヴァリーらは、待機する空母に着艦することになる。
作業をするテラーは、反射レンズをすり替えて核弾頭を完成させようとするが、ヴィクトリアはギャビーを拘束する。
ヴィクトリアは、20分以内に完成できなけらばギャビーを殺すとテラーに伝える。
ウェーヴァーリーの指示で、島への上陸と攻撃作戦が始まる。
核弾頭は完成し、ディスクを受け取ったヴィクトリアは、テラーを容赦なく射殺する。
特殊部隊と共に島に上陸して研究施設に侵入したソロとクリヤキンは、テラーが殺されていることを確認する。
ソロは、叩きのめした男がクリヤキンの時計をしていることに気づく。
爆弾と共にギャビーを連れ去ったアレグザンダーの車を、ソロはバギーでクリヤキンはバイクで追跡する。
アレグザンダーを追い詰めたクリヤキンは転倒し、ソロは相手の車を横転させる。
ソロはギャビーを救い出し、無事だったクリヤキンが、格闘の末にアレグザンダーを殺す。
ソロはディスクを手に入れ、クリヤキンはギャビーに寄り添う。
ヘリで到着したウェーヴァリーは、確保した爆弾が核弾頭ではないことをソロとクリヤキンに伝える。
周辺の船舶が多すぎて、どれに核弾頭が搭載されているかが不明だったが、ヴィンチグエラの資料を調べたソロが、漁船ディアデマだと気づく。
ディアデマへの連絡を任されたソロは、船長のセルジオと話し、ヴィクトリアが乗っていることは分かっていたために、彼女にアレグザンダーを殺したことを知らせて挑発する。
ソロと話したヴィクトリアは、親族全員と共に最後に殺すと伝える。
ナチの残党の潜水艦に核弾頭を運ぼうとしていたヴィクトリアは、ソロから位置を特定したことを知らされ、残された弾頭の連動装置を使えば漁船を爆破できると言われる。
45秒前に爆弾は発射され、30秒で着弾すると言われたヴィクトリアは、上空を確認する。
漁船は爆破され、ウェーヴァリーはそれを双眼鏡で確認する。
ホテルに戻ったギャビーはクリヤキンに謝罪するが、立場が違えば同じことをしたと言われる。
父のことを残念に思うと言われたギャビーは、元々、父はいないとクリヤキンに伝える。
ソロから一緒に飲もうと誘われているとギャビーに伝えたクリヤキンだったが、ウェーヴァリーと話があると言う彼女から指輪を返される。
もう会えないかもと言うギャビーの指に、発信機が付いている指輪を戻したクリヤキンは、君を追跡できると伝える。
キスしようとした二人だったが、そこにボーイが現れ、クリヤキンがオレグからの電話に出たため、ギャビーはその場を去る。
オレグから、ソロからディスクを奪うようにと指示されたクリヤキンは、このままでは、国家の恥だった父親と同じようにシベリア行きだと言われる。
苛立つクリヤキンはテーブルなどを叩き壊し、怒りを抑えてソロの部屋に向かう。
ソロとクリヤキンは、互いを警戒しながら話をする。
銃の準備をしたソロだったが、クリヤキンに父親の腕時計を渡す。
必要なら互いを殺すという任務を確認した二人は、軍拡が両国どちらにも優位にならないように、ディスク内部の磁気テープを燃やす。
ギャビーと共に現れたウェーヴァリーは、データを焼却させたことを知り、ソロとクリヤキンに、新たな作戦でもチームを組む許可をボスに得たことを話す。
1時間後にイスタンブールに向かうことを知らせたウェーヴァリーは、コードネームは”U.N.C.L.E.”だとソロとクリヤキンに伝える。
*U.N.C.L.E./United Network Command for Law and Enforcement