ジュネーブからの帰国が遅れているキャンビーの出演がキャンセルされたことをディレクターのパティ・フェン(ジュリア・ロバーツ)から知らされたリーは、アイビスのCCOダイアン・レスター(カトリーナ・バルフ)が代わりに中継で出演すると言われる。
ダイアンと話し謝罪されたリーは、言い訳をする彼女と簡単な会話を交わして、プロデューサーのロン・スプレッチャー(クリストファー・デナム)を捜す。
現れたロンから、製薬会社の重役からもらった勃起クリームを見せられたリーは、試すようにと指示する。
本番が迫ったパティは、カメラマンのレニー・リバティーノ(レニー・ヴェニート)にスタンバイさせる。
その頃、荷物を運ぶ配達員がスタジオに向かう。
ロンの様子を訊いたリーは、効き目抜群であることを知り、その製薬会社の株は買いだと判断する。
番組は始まり、今日も値を下げたアイビスについて、キャンビーの右腕であるダイアンと中継でつなぎ話をするリーは、荷物を持って現れた青年カイル・バドウェル(ジャック・オコンネル)に気づく。
荷物を置き銃を手にしたカイルは天井に向けて発砲し、パティは映像を切る。
カイルから、映像を戻せと言われたパティは無視する。
しかし、リーを撃つと言われたパティは仕方なく映像を戻し、興奮するカイルに放送は続けることを約束して警備を呼ぶ。
リーに箱を開けさせたカイルは、中に入っていた爆弾が仕掛けられているベストを着るようにと指示する。
起爆装置を持つカイルは、親指を離せば爆発すると言ってそれを掲げて見せる。
パティは、カメラと音響以外のスタッフをスタジオから出す。
声明を読み上げるカイルは、自分は銃を持っているが本当の悪党はリー達であり、すべてを奪われたことを伝える。
政府は見て見ぬふりをして何もしないと言うカイルは、口を挟むリーを黙らせる。
リーのような人間を批判するカイルは、彼とアイビスに責任があると言って、4週間前にアイビスが銀行より安全だと話したことをリーに追及する。
それを否定するリーに、録画映像を探すことを指示したカイルは、その確信があった。
事件担当の警部マーカス・パウエル(ジャンカルロ・エスポジート)が現場に到着し、警備主任から、。状況と残っているスタッフの説明を受ける。
特殊部隊”ESU”が来ることを警備主任に話したパウエルは、建物の図面を用意させて、避難完了後にビルを封鎖するよう部下に指示する。
指定された映像を見つけたパティは、それをモニターに映し、カイルは、リーがアイビスとキャンビーを絶賛する様子を確認する。
相場の読み違いだと言うリーは、カイルの損害額が6万ドルだと知り、その額の少なさに驚き、金を渡すので許してほしいと伝える。
納得しないカイルは8億ドルを要求し、番組に騙されたのは自分だけではないとリーに伝えて、生きて帰る気はないと言って覚悟を決めている考えを示す。
パウエルからの連絡を受けたパティは、放送を続けて時間を引き延ばすようにと指示される。
パティから話し続けるようにと言われたリーは、8億ドルが消えたのはバグのせいだとカイルに説明するものの、納得してもらえるはずもなかった。
犯人の身元が分かったパウエルは、到着した交渉人のネルソン警部補(クリス・バウアー)の音声をスタジオにつなぐ。
警官とは話さないと言うカイルは発砲し、音声を切らなければリーを殺すと伝える。
リーは、話すのは自分とキャンビーだと言う興奮するカイルに、番組出演をやめたキャンビーの話を聞こうと伝えて落ち着かせる。
アシスタントのブリー(コンドーラ・ラシャド)に連絡して、姿を消したダイアンをカメラの前に戻そうとしたパティは、アイビスの情報を集めさせる。
パウエルからの連絡を受けたパティは、救出計画を検討中だと言われる。
本社に戻ったダイアンは、CFOのエイヴリー・グッドロー(デニス・ボウトシカリス)から、キャンビーと連絡が取れない最悪の事態だと言われる。
ダイアンが見つからないパティは、ブリーに電話をして証券取引委員会に向かわせ探りを入れさせる。
アイビスが逃げていることをリーに伝えたパティは、音響マンのアランに指示し、カイルにマイクをつけさせようとする。
ロンをアイビスに向かわせて中継させることをパティから知らされたリーは、それをカイルに伝える。
勃起クリームの効き目をアーリンと試していたロンは、パティからの連絡を受けて、モニターを見て状況を知り驚く。
視聴者は、現場の緊迫感のことなど考えず、ショーを見るように番組を楽しむ。
ソウル。
アイビスで数理分析を担当する”クオンツ”のウォン・ジュン(アーロン・ヨー)は、テレビのニュースで事件のことを知る。
レイキャヴィーク。
ハッカーのデイヴとサムは、ゲームに夢中で事件のことに気づかない。
ヨハネスブルグ。
ある鉱山のストは激化していた。
カイルの現住所を調べさせたパウエルは、ESUのスタジオへの侵入経路を確認する。
アイビスに着いたロンは、中継の準備を始める。
それを知ったエイヴリーは、ロンをビルに入れないようにという指示を出す。
何か対処するべきだと言うダイアンは、キャンビーを信じていることをエイヴリーに伝えるものの、彼はあくまでキャンビーを待とうとする。
周囲を見渡せるカイルを仕留めるには天井通路から侵入するしかないという意見を聞いたパウエルは、カイルの現住所が分かったという報告を受ける。
ベストの無線受信機を破壊すれば起爆装置は作動しないことを知らされたパウエルは、それが腎臓の横にあるので、リーを撃っても大量出血する前に病院に搬送すれば助かると言われる。
何百万もの視聴者の前で有名人を狙撃することになるため、パウエルは単純に考えることはできない。
エイヴリーの意見を無視したダイアンはロンの元に向かい、彼をビル内に入れて中継に応じる。
会社が全力でこの件に取り組み、カイル他への補償にも応じる考えを、ダイアンはリーに伝える。
補償は手遅れだと言うカイルは、アルゴリズムが乱れた理由が分からないと説明するダイアンの話を聞く。
勝手な行動をするダイアンに苛立ちながらキャンビーに電話をしたエイヴリーは、対処できるので問題ない、今は”マンボ”の件で対処中だと言われる。
広報用のメモ通りに話していることをダイアンに指摘したリーは、彼女に原因の説明を求めて、クオンツに質問したいと伝える。
その様子を見ていたウォン・ジュンは焦る。
管理部門なので答えられないと言うダイアンの言葉に憤慨したカイルは、彼女が映るモニターに発砲する。
ダイアンに状況を説明したパティは、ことの重要性を理解せず、明確に対処しない彼女を批判し、調査して答えを出すよう要求する。
パティから、興奮するカイルを落ち着かせるよう指示されたリーは、彼と取引して時間を稼ぐようにと言われる。
カイルから10分やると言われたリーは、パソコンのメールで、パティにアイビスのクオンツを探せと指示する。
エイヴリーから非難されたダイアンは、クオンツは誰かと尋ねて、話したいと伝える。
罵倒されたダイアンはクビだと言われるが、部下ではないと反論してクオンツを探す。
自社のプライベートジェットの一機が到着すると知ったダイアンは、車の用意をさせて、クオンツのリストをチェックしようとする。
その頃、ESUの隊員は、天井からスタジオに侵入する。
ブリーに連絡したパティは情報を得られず、ロンも証券取引委員会に向かわせる。
どれだけの投資家が今回の件を見ているかをリーに伝えながら、パティは電子取引の準備をさせる。
アイビスの値を戻せたらどうなると思うかとカイルに尋ねたリーは、視聴している投資家に話しかけて、アイビス株を買って自分を救ってほしいと訴える。
それに興味を持つ投資家もいたが、結局は株価は上がらなかった。
カイルのアパートを監視していた警官は、現れた女性モリー(エミリー・ミード)に声をかけて、彼との関係を尋ねる。
リーは、カイルに恋人がいて妊娠していることをパティから知らされる。
クオンツを探すダイアンは、ソウルのデータにアクセスできないために、エイヴリーが妨害していると考え、韓国語が話せるエイミーを連れてビルを出る。
自分達の人生を比較してみると言うリーは、スコアボードを用意して、金を持っている自分にまず1点をつける。
ドアの隙間からスタジオを覗いたパティは、リーに気づかせてやめさせようとする。
やめる気はないリーは、自分を見限ろうとしているパティは、黙って他の局に移ろうとしているという噂があるとカイルに伝えて、彼に1点をつける。
子供の話をしたリーは、恋人が妊娠中かをカイルに尋ね、自分には6歳か7歳の子が一人いるが、小切手を送るだけだと伝えて彼に1点をつける。
開始して間もないのに既にリードしているカイルに、これでも諦めてしまうほどひどい人生なのかと、リーは彼に尋ねる。
1000ドルのスーツを着ている人間と自給14ドルの自分の比較から始めろと伝えたカイルは、子供のことを話すリーに言い寄り殺すと脅す。
カイルに話しかけたパティは彼を制止し、到着したモリーをスクリーンに出すことを、イヤホンでリーに知らせる。
運び込まれたモニターに映るモリーと話したカイルは、地球上で最悪の馬鹿な男だと批判され、二人の全財産である母親の遺産を投資したことを責める彼女に罵倒される。
自分で頭を撃ち抜けとまで言われたカイルはショックを受け、落胆する彼をリーは気遣う。
本社から離れてウォン・ジュンに電話をしたダイアンは、今回の件はバグではなく、このアルゴリズムでは1日に8億ドルを失うことは数学的にあり得ないので、投資の失敗はプログラムが原因ではないと言われる。
”人の指紋”がそこら中に残っているが、自分は関わりたくないと言うウォン・ジュンは、ボスが姿を消し8億ドルも失ったことと、どこから帰るかなどを考えるようにとしか教えなかった。
そこにキャンビーが乗ったプライベートジェットが到着する。
現れたキャンビーは、エイヴリーと揉めた様子のダイアンの対処に感謝し、お土産だと言ってスイスのチョコレートを渡す。
キャンビーの荷物を預かりパスポートをチェックしたダイアンは、彼が南アフリカに入国したことを知る。
モリーが言ったことが正しいと考えるカイルは苛立ち、リーは、彼が拳銃をテーブルに置き忘れていることに気づくが、パティから何もしないようにと言われる。
拳銃のことをカイルに伝えたリーは、一度のミスで人生は終わらないと伝えるものの、カイルは自分は終わりだと考える。
ESUは排気口からスタジオに入り侵入場所を確保し、パウエルは作戦開始の指示を出し、スタッフを避難させようとする。
”マンボは冷たい”というメールを送信したキャンビーは、何か手を打つべきだと言うダイアンの意見に賛成し、声明を出すために会場を準備しようとする。
ダイアンは、既に準備してあるフェデラル・ホールに、気づかれずに行けることをキャンビーに伝える。
キャンビーから、こちらが仕切れるなら君が選ぶ相手と独占で話し合うと言われたダイアンは、いい人物がいると伝える。
パティの指示で、レニーがカイルの視線をカメラで遮っている間に、ESUがスタッフを避難させる。
ダイアンは、キャンビーが20分後にフェデラル・ホールで声明を発表することをパティに伝える。
今すぐ助けがいると言われたダイアンは、必要事項をメールで送ると伝えて、独占取材させることを約束する。
受信機を撃った場合のリーの生存率を確認したパウエルは、命中率と共に80%と言われ、調整室の避難状況を知ろうとする。
その会話を聞いていたブリーは、パティにそれを知らせようとする。
ダイアンからのメールを受けたパティは、キャンビーが南アフリカに入国していたことを知る。
キャンビーの南アフリカでの行動を知ろうとするパティは、ハッカー(レイキャヴィーク)に探らせようとする。
パティからの連絡を受けたブリーは、ロンが到着したか訊かれ、狙撃の話をしようとするものの少し待つようにと言われる。
帰国したキャンビーがフェデラル・ホールに向かっていることと、彼がジュネーブではなく南アフリカにいたことをリーに知らせたパティは、世間からウソをついた彼と同罪と見なされると伝える。
スタッフがスタジオから姿を消したことに気づいたカイルは苛立つ。
メールを受けたデイヴとサムは、FNNの要望に応えようとする。
ブリーから話を聞いてほしいと言われたパティは、リーが狙撃されることを知る。
それをパティから知らされたリーは、発砲された瞬間にカイルに襲い掛かり揉み合いになる。
狙われているのは自分であり、キャンビーを見つけたので連れて行くとカイルに伝えたリーは、自分を信じるようにと言って彼を説得する。
カメラを担ぐレニーと共に、カイルを連れてスタジオを出たリーは、パティが映像を見ていると知らずに、ダメ男の自分はパティなしでは無力だとレニーに話す。
ビルを出たリーは、警官に囲まれながら歩いてフェデラル・ホールに向かう。
その場に向かいながらダイアンに電話をしたパティは、南アフリカの件が不明なので、キャンビーにはテレビを見せないようにと伝える。
キャンビーに着替えをさせるダイアンは、携帯電話をポケットに入れた彼のコートを預かる。
証券取引委員会を出たロンは、アイビスは取引所外で取引しているので、売買に関しては不明だとパティに伝える。
ロンから、暴落の日にアイビスの取引高は90%も減っていると言われたパティは、3分で追いつくようにと指示する。
パウエルら警官を従えながらフェデラル・ホールに向かうリーとカイルの様子を、各テレビ局が中継する。
道路の野次馬に励まされるカイルは、ベストの爆弾はただの粘土だとリーに伝える。
皆は本物だと思っていると言うリーは、起爆装置のボタンを押しているようにとカイルに指示する。
90%激減した取引の件をパティから知らされたダイアンンは、アルゴリズムは継続して取引すると伝えるものの、誰かがオフラインにすれば可能だと伝える。
”人の指紋”と言うウォン・ジュンの言葉を思い出したダイアンは、キャンビーの携帯電話のメールをチェックして、”マンボ”と繰り返していることをパティに伝える。
現れたロンにイヤホンを渡し、リーにつけさせるようにと指示したパティは、南アフリカの鉱山ストのリーダーの名が”マンボ”であることを知る。
リーに近づくロンがイヤホンを投げたために、カイルは発砲していまい、ロンが銃弾を受けてその場は騒然となる。
双眼鏡で様子を見たパティは、イヤホンをつけたリーが無事であることを確認する。
撃つ気はなかった言うカイルとリーは、そのままフェデラル・ホールに向かう。
マンボは調査中だとダイアンに知らせたパティは、リーが向かうまでキャンビーを逃がさないようにと伝える。
リーがカイルと共に向かってくる姿をモニターで確認したダイアンは驚く。
パティはリーと話し、今後の段取りを伝える。
テレビの中継を見たキャンビーは、現れたダイアンが自分を裏切ったことを確認し、お互い様だと言われる。
キャンビーは、深い関係だったダイアンに、自分を妻よりも知っているはずだと伝える。
自分が何をしたというのかとダイアンに問うキャンビーは、彼女からカメラの前で話してほしいと言われる。
インタビューされたエイミーが、自分がフェデラル・ホールにいることを話している姿を見たキャンビーは、ダイアンから逃げられないと言われるものの姿を消す。
リーと共にフェデラル・ホールに着いたカイルに捕まり銃を向けられたキャンビーは、その場に座らされる。
建物から出ようとしたダイアンは、パウエルにキャンビーの携帯電話を渡す。
キャンビーから、自分のせいだと言われたダイアンは、透明性を保つのならそのようにしてと伝えてその場を去る。
中継は始まり、リーから、アイビスで起きたことを訊かれたキャンビーは、バグだと答える。
納得いかないカイルは、憤慨して叫び声をあげる。
単純な詐欺だと言うリーは、モニターの映像を見ながら、南アフリカのプラチナ鉱山に投資したことをキャンビーに確認させる。
アルゴリズムの話をするキャンビーに、それでは大量の資金を1取引に集中させることはできないと言うリーは、ストの様子を見せながら、自分自身で取引を指示したはずだと伝える。
金でストを始めさせて株価を下落させ、底値で買いストの終結後に高値で売ることを示すグラフを見せたリーは、キャンビーから証拠がないと言われる。
名誉棄損で訴えると言われたリーは、パティがスタンバイしたビデオに映る”モシェ・マンボ”が、金で動かなかったと伝える。
マンボこそが”バグ”だと言うリーは、これにより株は暴落し、内密に投資した8億ドルは消えたとキャンビーに伝えて、更に続けるかを問う。
ある映像を確認したパティは、リーに話をするよう指示する。
南アフリカのストやマンボなど知らないと言うキャンビーに、それならば、今朝の8時2分に議論した理由を尋ねたリーは、時刻が入った二人が映る映像を見せる。
キャンビーを撃てと言われたカイルは、もっといい方法があると伝えて、リーのベストを着させようとする。
制止しようとしたパウエルを下がらせたカイルは、ベストを着たキャンビーに、カメラの前で自分をペテン師と認めさせようとする。
カイルから責められて違法だと言われたキャンビーは、どんな法に触れているのかを彼に問い、同じことをやっている中国人やロシア人も追及しろと伝えて開き直る。
単なる株主であり、金が望みなら全額、弁償すると言われたカイルは、自分が悪かったと言えとキャンビーに迫る。
抵抗するものの、脅されたキャンビーは仕方なくそれを認める。
満足したカイルの表情で、彼が自殺しようとしていることを悟ったリーは、それを止めようとする。
起爆装置を捨てたカイルは銃撃され、保護されたリーは救急車を呼ぶよう指示する。
キャンビーに歩み寄ったリーは彼を殴り倒して、カイルが助からないことを知る。
レニーはカメラを置き、パティは中継を終了する。
インタビューされたレニーは逃げなかった理由を訊かれ、ディレクターの終了の指示があるまでカメラは回すと答える。
ロンに付き添い、病院の待合室でレニーのインタビューを見ていたリーは、現れたパティに、手術を終えたロンは回復室にいることを伝える。
パティの買ってきた中華料理を食べながら、リーは、24歳の犯人カイルが宅配便のドライバーで、動機などは不明だが、金銭トラブルと母親の死が影響したと考えられるというニュースを見る。
証券取引委員会はアイビスに対する調査を示唆し、容疑が確定し次第、厳しい懲罰が科せられるということも知る。
キャンビーのVine動画がネット上で話題になっているという報道に苦笑いしながら、パティから来週の番組のことを訊かれたリーは、彼女を抱き寄せて耳元にキスして微笑む。