アマンダから夫と一緒だったかと訊かれたアダムは、それを否定する。
家族とダイナーに寄ったアダムは、アマンダのせいで完璧な帰郷が台無しになったと言うサスキアに、無事に帰れただけで満足だと伝える。
妻アレーア(ケイシャ・キャッスル=ヒューズ)と車で家に向かうトーソロは、子供が欲しいと言う彼女に、また戦地に戻るだろうと伝える。
手放した家に寄ったアダムは、自分が植えた芝生を枯らしていることを不満に思う。
サスキアから、プールを作らなければ手放さずに済んだと言われたアダムは、子供達に泳ぎを教えたかったと言って、家を取り戻すと伝える。
帰宅したビリーは、フィアンセのトレイシーと子供が家具と共に姿を消していることに気づき、彼女に電話をするもののメッセージを残しただけだった。
その夜サスキアは、ムードを盛り上げてアダムと愛し合う。
翌朝、早起きしたアダムは、サスキアと子供達にためにパンケーキを焼く。
2時間ほど留守にすると言うサスキアはアダムに子供のことを頼み、夜は母に預けてレース場に行くことを提案する。
退役するアダムは、ゴルフ場管理の仕事を考えていることをサスキアに話すが、子供がやる仕事だと言われる。
フォート・ライリー。
基地で診察を受けたトーソロは、時々、物をなくし、自分がしようとしていたことを忘れてしまうことを医師に話す。
部隊に戻ることを希望するトーソロは、外傷性脳損傷の報告があると言われるものの、直ぐにでも復帰できると伝える。
アダムとレースを楽しむサスキアは、自分はタフなので戦場の話は避けなくてもいいと伝える。
ドスターのことを訊かれたアダムは、一緒にはいなかったと答える。
それ以上、何も話そうとしなかったアダムは、その後、トーソロとビリーと共にバーに向かう。
トレイシーに去られたビリーの話を聞くアダムとトーソロは、金がないために部隊に戻ることを考える彼を励ます。
自分の家に泊ればいいと言うアダムは、ドスターのことを気にするビリーに、忘れろと伝えて三人で楽しむ。
ビリーを家に連れて行ったアダムは、彼をソファーに寝かせる。
翌朝ビリーは、アダムには何も言わずにその場を去り、銃を持参して銀行に向かう。
出納係のトレイシーに会ったビリーは話を聞いてもらえず、絶望して銃で自殺する。
トーソロと共に現場に向かったアダムは、7回も爆発を体験したビリーは病んでいたと考えるトーソロと共に、相談して欲しかったと言って悔やむ。
軍は自分を除隊させようとしていると言うトーソロは、脳損傷と診断されたことをアダムに伝える。
ビリーの葬儀が行われて参列したアダムは、ビリーの母親アンナからイラクで息子が世話になったことを感謝される。
苦しんでいたビリーのために、カリフォルニアで元兵士が運営する診療所を探したあったと言うアンナは、必要な人がいたら紹介してあげてほしいとアダムに伝えて連絡先を渡す。
アダムから、サスキアとアマンダは親友だと言われたトーソロは、ドスターが代理で出動した件は知っているのか尋ねる。
言っていないことを知ったトーソロは動揺し、自分が薬は何も効かないとアダムに伝える。
気晴らしに、トーソロを連れて狩りに向かうアダムは、腕や足を失い障害者になった方が今よりましだと言う彼の話を聞き、そうは思わないと伝える。
ドスターが死んだ日のことを話すアダムは、”おまえがいれば死ななかった”と言った、トーソロの言葉を気にしていることを伝える。
現地に着き、銃を準備したアダムは、二手に分かれて獲物を追い込むとトーソロに伝えて林に入る。
暗視スコープをつけて獲物を探すアダムは、人影を見てトーソロだと思い車に戻る。
撃つところだったととトーソロに伝えたアダムは、車から離れていないと言われて、自分の異変を感じる。
今でもエモリーを運んだ時の彼の血の味が残っていると話すアダムは、トーソロから、自分達は異常だと言われ、助けが必要だと考える。
帰宅したアダムは、明朝、職探しに出かけるとサスキアに伝える。
退役軍人省。
トーソロと共に待合室にいたアダムは、アレーアが妊娠したことを知り喜ぶ。
手続きを待つトーソロは、”エクスタシー”がストレス障害に効くらしいとアダムに話す。
元上官に出くわしたアダムは、障害認定を受けようとしていることを話し、軍のイメージを下げるので弱々しい姿を見せるなと言われる。
帰りの車の中でアダムは、戦いや戦場すら知らない上官を非難する。
元の家に向かったアダムは、家主が芝の手入れをしていないために、スプリンクラーをセットして水を撒く。
翌日も退役軍人省に向かったアダムは、ビリーの母からカリフォルニア施設を紹介されたことをトーソロに話す。
ようやく記入する書類を渡されたアダムは、それを確認後に医師などが紹介され、通常は12週かかり、今は遅れているので6~9か月かかるかもしれないと言われたために憤慨する。
別の受付係リサ・サンダースが休息時間内で対応してくれることになり、アダムはトーソロを先に向かわせる。
トーソロの記憶障害を確認したリサは、起きている時に悪夢を見るという彼に、何も話していないという妻に協力してもらうべきだと助言する。
車に戻り調査票を確認するアダムは、戦場を思い出す。
アレーアに協力してもらい調査票を記入したトーソロは、ドスターが叫ぶ幻覚を見てしまう。
アダムが隠してあった記入された調査票を見つけたサスキアは、自殺願望もあるという項目にチェックしてあることを確認する。
愛し合うことでアダムを慰めようとしたサスキアだったが、戦地を思い出した彼が動揺するため、全てを話してほしいと伝える。
調査票を見つけたと言うサスキアは、職探しも嘘だったことをアダムに追求し、話してくれなければ助けられないと伝えて彼を責める。
病気だと証明しないと手当てをもらえないと言うアダムは、サスキアから自殺願望があることを問われ、分からないと答える。
サスキアは、自分も診察に付き添うことをアダムに伝える。
リサから、カリフォルニアの施設に行くためには負傷と任務とを関連付ける証拠が必要だと言われたトーソロは、上官の元に向かうものの、真剣に話しを聞いてもらえない。
サスキアと共に診察を受けたアダムは、医師から、三個の勲章を持つ英雄だと言われ、トラウマとなっている出来事があるのか訊かれる。
負傷したために担いでいたエモリーを落とし、彼は脳の一部を切除されたと話すアダムは、ドスターについて語ろうとするものの言葉が出ない。
トラウマには特効薬はないが対処法は学べると言う医師は、何十万人もの帰還兵が治療を待つため、どの医療施設も入所が困難であることを伝える。
働く意思のあるアダムにいいことだと伝えた医師は、手当てがもらえるまで数か月はかかると知ったサスキアは納得できない。
重火器訓練場の職を紹介すると言われたサスキアは、自殺願望者が射撃場では働けないと伝える。
戦車の訓練場であり、それで自殺はできないと言ってサスキアを笑わせたアダムは、気持ちを落ち着かせる。
車に向かうアダムは、前の家に戻るためにアマンダから金を借りたと言われ、自分のせいで死んだドスターに給付された金であるため、彼女を非難する。
アマンダの家に向かったアダムは、車を降りずにその場を去る。
帰宅したアダムは、ビリーの母アンナに紹介された医療施設”パスウェイ・ホーム”に連絡する。
エクスタシーを求めて街に向かったトーソロは、闘犬場で湾岸戦争の帰還兵ダンテ(オマー・ドージー)に出会う。
ダンテにエクスタシーが欲しいことを伝えたトーソロは、傷ついた犬を連れ帰り、アダムに治療してもらう。
そこに現れたサスキアから、アマンダの家に行ったことを訊かれたアダムは、それを否定する。
アマンダはトラックを見たと言っていたことを知らされたアダムは、金を借りたから心配なのかとサスキアに問い、自分が心配だと言われる。
犬は子供がいるので連れて行くようにとサスキアに指示されたアダムは、怒りがこみ上げる。
自宅でゲームをしていたトーソロは、画面に映るドスターの幻覚を見てしまい、興奮して暴れる。
ジャックスを抱いて寝てしまったアダムは、うなされたために息子をベッドから落としてしまう。
サスキアに謝罪したアダムは動揺し、耐えきれなくなり外出する。
部屋に閉じこもったアレーアは、治療が必要なトーソロに、力になれないので出ていってほしいと伝える。
車を止めて考え込むアダムは、銃で自殺しようとするものの、引き金を引くことはできなかった。
通報を受けて駆け付けた警官に逮捕されたトーソロは、翌日、釈放されて歩いて帰る。
車で近づくダンテに声をかけれれたトーソロは、エクスタシーを渡す代わりに運び屋を頼まれる。
サスキアに電話をしてジャックスの無事を確認したアダムは、エモリーに会うためにアーカンソーに向かうことを伝える。
自分が働けば前の家に戻れると考えるサスキアは、最初からやり直すと言いながら、賛成してくれたアダムに愛を伝える。
一命は取り留めたものの障害が残ったエモリーと、ビリーのことなどを話したアダムは、彼が運転する車を飛ばしてドライブする。
居眠りして幼い息子をベッドから落としたために思い出したとエモリーに伝えたアダムは、左半身不随だが生きていると言われる。
恩人だとも言われたアダムは、エモリーを落としたことを後悔していたのだが、毎朝、生きていることに感謝していると話す彼の言葉で励まされる。
エクスタシーでハイになったトーソロは、ダンテから危険な仕事を頼まれる。
帰宅途中にパスウェイ・ホームのフレッドからの電話を受けたアダムは、入院できることを知らされる。
目的地に向かうトーソロは、病院からの電話でアレーアが緊急搬送されたことを知り、その場に急行する。
アレーアの無事を知ったトーソロは、生まれた息子を抱く。
駆け付けたアダムは、トーソロからエモリーのことを訊かれ、病んでいたがタフだと答える。
カリフォルニアの施設に空きが出たことをトーソロに話したアダムは、今夜、発つことを伝える。
ドスターが死んだ時の話を始めたトーソロは、ハンヴィーが炎上して避難したが、ドスターがいたことを一瞬、忘れたことをアダムに伝える。
気づいた時には手遅れだったと話すトーソロに、黙っていた理由を訊いたアダムは、聞かれなかったと言われる。
アダムがいれば爆弾に気づいていたと言うトーソロは、ダンテからかかってきた電話には出ずに、相応しくない自分の名を息子にはつけないとアダムに伝える。
車に戻ったトーソロはトランクの積み荷が銃だと知り、ダンテに電話をして運ぶ場所を指示される。
ゾーイに出かけることを伝えたアダムは、トーソロからの電話で、あるブツを預かっていると言われたため、街を出る気の彼に、橋の下で待つようにと伝える。
サスキアに別れを告げたアダムは、バス・ターミナルに向かうと伝えて出かける。
指定された場所で車を降りたトーソロは、現れたダンテに銃撃されたために身を潜める。
警察が来たためにダンテはその場から逃れ、橋の下に向かったトーソロは、待っていたアダムの車に乗り、動揺しながら自分はもうだめだと伝える。
バス・ターミナルに向かったアダムは、自分の代わりにトーソロを施設に向かわせようとする。
アレーアと息子のことは、何も心配せずに自分に任せろと伝えたアダムは、トーソロをバスに乗せて、施設のフレッドに電話をして事情を伝える。
自分はどうすると訊かれたアダムは、今は孤独を感じていると伝え、フレッドから、人と話し抱えている思いを吐き出せば、心が楽になると言われる。
アマンダを訪ねたアダムは、戦地で起きたエモリーの件を先に話す。
生きてはいるがエモリーを落としてしまったことを後悔して落ち込むアダムは、それを心配するドスターと話し、翌日の任務を代わった。
翌日、戻った小隊の中でドスターが負傷したことを知ったアダムは、トーソロから、自分がいればこんなことにならなかったと言われる。
懸命に治療は行われるもののドスターは亡くなり、自分が死ぬはずだったと、アダムはアマンダに伝える。
夫は死んではいない、ここにいると考えるアマンダは、自分を責めるべきではなく、夫は望んでいないと言って、生きるようにとアダムに伝える。
アダムは、元の家に戻ったサスキアと子供達の元に向かう。
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アダム・シューマンは、2011年にパスウェイ・ホームを退院し、家に戻り新たな生活を始める。
トーソロ・エイエティは短大に通いながら、ラスベガスで妻と4人の子供達と暮らす。
マイケル・アダム・エモリーは、テキサスに住む娘の近くで暮らし、スカイダイビングとドライブを楽しんでいる。