1930~1950年代にかけて”ユニバーサル・ピクチャーズ”が製作した”ザ・マミー・シリーズ”のリブート作品。 歴史から葬られた古代エジプトの王女アマネットの復讐の呪いを解こうとする者達の戦いを描く、製作、原案、監督アレックス・カーツマン、主演トム・クルーズ、アナベル・ウォーリス、ソフィア・ブテラ、ジェイク・ジョンソン、ラッセル・クロウ、コートニー・B・ヴァンス他共演のアドベンチャー・アクション。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:アレックス・カーツマン
製作
アレックス・カーツマン
クリス・モーガン
ショーン・ダニエル
サラ・ブラッドショー
製作総指揮
ジェブ・ブロディ
ロベルト・オーチー
原案
ジョン・スペイツ
アレックス・カーツマン
ジェニー・ルメット
脚本
デヴィッド・コープ
クリストファー・マッカリー
ディラン・カスマン
撮影:ベン・セレシン
編集
ポール・ハーシュ
ジーナ・ハーシュ
アンドリュー・モンドシェイン
音楽:ブライアン・タイラー
出演
ニック・モートン:トム・クルーズ
ジェニファー”ジェニー”ハルジー:アナベル・ウォーリス
アマネット:ソフィア・ブテラ
クリス・ヴェイル:ジェイク・ジョンソン
ヘンリー・ジキル博士:ラッセル・クロウ
グリーンウェイ大佐:コートニー・B・ヴァンス
マリク:マーワン・ケンザリ
セト:ハヴィエル・ボテット
メネフトラ王:セルヴァ・ローゼリンガム
アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2017年製作 110分
公開
北米:2017年6月9日
日本:2017年7月28日
製作費 $125,000,000
北米興行収入 $80,121,130
世界 $409,104,840
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1127年、イングランド。
十字軍騎士団が、古代エジプトのルビーをある棺に入れて埋葬する。
現在、ロンドン。
地下を通る列車トンネルの作業中に、十字軍騎士団の墓所が発見され、エジプトに遠征した第2回十字軍の頃のものであると考えられた。
墓所に現れた科学者のヘンリー・ジキル博士(ラッセル・クロウ)は、作業員を退去させてその場を仕切る。
ジキルは、歴史から消え去った秘密を解き明かそうとする。
__________
古代エジプト。
王女アマネット(ソフィア・ブテラ)は、ファラオである父メネフトラ王(セルヴァ・ローゼリンガム)に息子が誕生したことで王位継承することができなくなり、その命を奪うことを考える。
アマネットは死の神セト(ハヴィエル・ボテット)と手を組み、剣を受け取り変身してモンスターとなり、メネフトラ王と息子を殺害する。
それだけではなくアマネットは、セトをこの世に放ち、人類に復讐することを誓う。
しかし、悪行の報いを受けたアマネットは、生きたままミイラにされて国外に運ばれ、暗黒の世界に葬られた。
__________
現在のメソポタミア、イラク。
偵察中のアメリカ陸軍のニック・モートン軍曹(トム・クルーズ)は、クリス・ヴェイル伍長(ジェイク・ジョンソン)と共に政府軍を監視する。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
イラク。
偵察中のアメリカ陸軍のニック・モートン軍曹とヴェイル伍長は、ある町を監視する。
考古学者のジェニーから奪った手紙と地図を参考にして、この町に古代の遺物があると考えたニックは、その場が爆撃された後に遺跡を見つける。
現れたジェニーに非難されながら遺跡を調べたニックは、歴史から葬られた古代エジプトの王女アマネットの石棺を発見する。
アマネットに”セテパイ/選ばれし者”とされ呪いをかけられたニックとヴェイルは、ジェニーと共に石棺をイングランドに運ぶ。
司令官のグリーンウェイを殺したヴェイルに襲われそうになったニックは、彼を射殺するものの、輸送機は墜落してしまう。
ニックに助けられパラシュートで脱出したジェニーは、死亡したはずのニックが無傷のまま生きていたために驚く。
その頃、墜落地点で石棺から出たミイラのアマネットは、警官などの生気を吸い取り復活し、死の神セトの代わりとなるニックを捜し、儀式に必要な短剣と宝石を手に入れようとする・・・。
__________
1930年代に怪奇映画ブームを巻き起こしたユニバーサル・ピクチャーズが、過去に製作した作品をリブートする目的で設立したダーク・ユニバースの第1作目となる作品。
軍人ではあるが、単なる盗賊のような主人公が、相棒と共に古代の財宝を手に入れようとする過程で、歴史的大発見となる古代エジプトの王女の棺を見つけ、その呪いにかけられてしまうという内容は興味深いのだが、特殊効果などを期待したものの、視覚的に盛り上がる場面も少ない平凡な作品。
超大物トム・クルーズとラッセル・クロウの共演などで注目された作品なのだが、パンチに欠けるアレックス・カーツマンの演出や、デヴィッド・コープとクリストファー・マッカリーの脚本に深みもない。
酷評された本作はラジー賞で主要部門にノミネートされ、トム・クルーズがワースト・アクター賞を受賞してしまい、ビッグ・スター共演の超大作にも拘らず、北米興行収入は約8000万ドルに終わった。
しかし、全世界では4億ドルを超す大ヒットとなった。
主演のトム・クルーズは、人間味を感じさせる主人公を熱演するものの、彼が演じなくてもよかったようにも思えるところがやや悲しい。
トム・クルーズとは親子ほどの年齢差があるが、落ち着いているためにカップルとして違和感がない、主人公と行動を共にする考古学者を演ずるアナベル・ウォーリス、蘇る古代エジプトの王女アマネットのソフィア・ブテラ、主人公の相棒である呪いをかけられる伍長のジェイク・ジョンソン、その上官である大佐のコートニー・B・ヴァンス、ヘンリー・ジキル博士と悪の化身エドワード・ハイド役のラッセル・クロウ、その部下マーワン・ケンザリ、死の神セト、ハヴィエル・ボテット、メネフトラ王セルヴァ・ローゼリンガムなどが共演している。