歌手である未亡人のリア(ダイアン・キートン)は、ピアニストのアーティー(ロブ・ライナー)の伴奏でビストロで歌っていたが、涙して歌えなくなってしまう。
アパート”リトル・シャングリラ”に住むオーレンとリアは、隣部屋だった。
2階に住むケイト(アニー・パリッセ)の子供達を毛嫌いするオーレンは、リアにも愛想が悪かった。
オーレンの息子ルーク(スコット・シェパード)は、かつての家に向かうものの父親の姿はなかった。
犬を轢きそうになったルークは、ペイント弾で撃たれたその犬を連れ帰る。
妊婦のラシダ(アミーラ・ヴァン)と共にアパートに戻った警官のレジー(アルバート・ジョーンズ)は、駐車スペースのことでオーレンと揉める。
ケイトの夫カイル(オースティン・リシー)からも意見されたオーレンは、アパートの所有権は自分にあると伝える。
レジーから、臨月のラシダのために駐車場を共有したいと頼んでいるだけだと言われたオーレンは、リアからも思い遣りがなさ過ぎると非難される。
その後、自分の妻はガンで死に、2年間も介護して祈ったとリアに伝えたオーレンは、思い遣りはあると言って部屋に戻る。
翌朝、現れたオーレンに対する態度が悪いことを祖母でオーナーのクレア(フランシス・スターンハーゲン)から批判されたテッドは、オーレンに意見するのは10年早いと言われる。
いずれにしても860万ドルでは売れないと言って、テッドは外出する。
家が売れたら引退して釣り三昧だと言うオーレンに、クレアは、そうしたければ580万ドルで売るべきで、それ以上は無理だと伝える。
その後、テッドと見学客に家の説明をしていたオーレンは、現れたルークから、自分達の家を売るのかと言われる。
飾ってあった写真”コモン”の家でないことが分かった客は、その場を去る。
オーレンから何しに来たと訊かれたルークは、10年前に亡くなった母の墓参りだと答える。
額の傷を確認したオーレンは、ヤク中のルークがラリって葬儀に出席し、墓石で頭を打った話をする。
ドラッグはやめたと言うルークは、刑務所に入るために、来月で10歳になる娘サラを預かってほしいと伝える。
妻の名前だと言われたルークは、頼れる人がいないため9か月か模範囚なら半年だと伝えるものの、オーレンに断られる。
子育ては経験したが失敗したと伝えたオーレンは、その場を去る。
その夜、クレアと食事をしていたオーレンは孫娘のことを話し、ステージで歌うリアが、夫のことを想い泣きだしてしまったために驚く。
酔ってアパートに帰ったオーレンは、リアがまだ泣いていることに気づき、彼女のパスタの味と声をほめて話をする。
翌朝、ルークが犬とサラ(スターリング・ジェリンズ)を連れて来たことに気づいたオーレンは驚く。
部屋から出て来たリアは、オーレンの孫娘だと言うサラに話しかける。
父ルークと離れたくないサラは泣き出すが、守ってあげると言うリアが彼女の世話をすることを約束する。
リアに感謝したルークは、オーレンから犬のことを訊かれ、サラがペイントと名付けたと言ってその場を去る。
仕事に出かけるオーレンは、とりあえず今日は頼むと言ってサラをリアに任せてオフィスに向かう。
クレアに愚痴をこぼすオーレンは、ルークは、過去の上司の株取引で告発を迫られ、共謀者と言われて証券取引委員会に脅されたため、司法取引をしたことを知らされる。
サラと過ごすことを考えたルークは取引に応じたのだが、上司は無罪になり、結局は無実の罪で刑務所に入ったと、クレアはオーレンに伝える。
クレアが随分詳しいために疑問に思ったオーレンは、テッドから、ルークとは”Facebook”で連絡を取り合っていることを知らされ、アドレスを渡される。
アパートに戻ったオーレンは、サラを任せたきりのリアから非難され、母親を探すために数日待ってほしいと伝える。
サラをソファに寝かせたリアだったが、ベッドで一緒に寝たいと言われたために、喜んでそれに応じる。
翌日、ルークの”Facebook”をチェックしたオーレンは、ルークの友人のジェイソンを訪ねる。
ルークの妻の母親の住所を知ったオーレンは、その持ち主を見つけるために、レジーに駐車スペースを空けたことを伝えて協力を求める。
リアを迎えに来たアーティーをからかったオーレンは、彼女と自分は寝た関係だと伝える。
憤慨したリアに言い寄られたオーレンは、彼女の週給を尋ねて600ドルでは安過ぎると伝え、自分が代理人になり2倍にすることを約束する。
その話に乗らないリアに、週給1200ドルの仕事を見つけるまで家賃はいらないと言うオーレンは納得させる。
サラにサンドイッチを作ってあげたオーレンは、彼女がリアとイモムシを観察していることを知る。
夜になり、リアの部屋に眠っているサラを運んだオーレンは、自分の部屋に戻る。
翌日、見物客であるラテン系の夫婦マリオとセレナ(パロマ・グスマン)を迎えたオーレンは、家の価格は860万ドルだと伝えて部屋を案内する。
サラと共にイモムシのケースを買いに行ったリアは、サラが自分を祖母だと店員に伝えたため涙してしまう。
レジーに呼ばれて例の住所の家の件で話をしたオーレンは、家主は死んでいるが、一人娘が郡内に住んでいると言われる。
住所は教えられないと言うレジーだったが、コーヒーを買ってくるとオーレンに伝えて席を外す。
レジーに感謝し、その間に住所をメモしたオーレンは、サラにプレゼントのクマのぬいぐるみを買い、それを渡して母親に会えることを伝える。
サラを連れて行こうとするオーレンから、母親が元ジャンキーだと知らされたリアはついて行くことになる。
母親に会ったオーレンは、サラを渡せる状態ではないと判断してその場を去り、三人で遊園地に向かう。
三人は楽しく過ごし、オーレンから子供を作らなかった理由を訊かれたリアは、夫と自分は役者で、仕事に夢中になり気づいた時には40歳になっていたと話す。
その後、妊娠したのだが結局は流産し、それ以来、子供のことは考えなくなったとリアはオーレンに伝える。
自分はいい父親だが息子は最悪だったと話すオーレンは、リアから、素晴らしい孫娘がいると言われる。
帰りの車の中でオーレンは、母親には会わなくてもいいとサラに伝え、ルークを刑務所から出すために弁護士を雇うと言って彼女を喜ばせる。
サラを寝かせたオーレンは、互いに理解し合えるようになったことをリアと確認し、彼女の部屋で初恋の話を聞く。
いいムードになったオーレンはリアに迫り、そして二人は愛し合う。
終わった瞬間に、オーレンから、サラが心配で帰ると言われたリアは泣き出してしまう。
翌朝、オーレンは、昨夜のことでリアから痛烈に非難される。
面会人が来たことを知らされたルークは、オーレンに雇われた弁護士であることを知り、判決に異議を申して立てれば直ぐに出所できると言われたために驚く。
オフィスに向かったオーレンは、いつも食べているドーナツがないので苛立ち、クレアから、庭師が来たので最後の一個を上げたと言われる。
昨夜のリアとのことをクレアに話したオーレンは助言を求め、時間をおいて落ち着かせてから話すようにと言われる。
二度目はなさそうだと言われたオーレンは、クレアを悪人呼ばわりする。
クレアから、友達は自分しかいないはずたと言われたオーレンは、孫娘がいると伝える。
イモムシの観察を続けるサラは、リアの携帯電話でその様子を撮影し、記録ビデオを作ることを考える。
オーレンから、週給1500ドルの仕事のオーディションがあると言われたリアは焦り、アーティーに電話をしてクラブに向かう。
アーティーの伴奏でリアは歌い、オーナー(フランキー・ヴァリ)と話しをつけたオーレンは、彼女から感謝される。
オーレンからやり直せるかと訊かれたリアは、自分があなたを好きになった時に、自然の流れで話をしてほしいと答えて納得させる。
サラはオーレンの部屋で暮らすことになり、素敵な子供部屋を提供されて感激する。
オフィスに現れたマリオを庭師だと思っていたクレアは、彼がMLBで活躍する投手で、去年”サイ・ヤング賞”を獲得し、”ニューヨーク・メッツ”と1億7500万ドルで契約したメジャーリーガーだと知り驚く。
アパートに戻ったオーレンは、ラシダが出産しそうだということをサラから知らされて驚く。
救急車は呼んだがリアは留守で、オーレンは仕方なく出産を手伝うことになる。
そこに戻ったリアは、オーレンと二人で無事に男の子を出産させる。
声を出さなかった子供は泣き声を上げて、オーレンはラシダに子供を抱かせる。
現れたレジーは感激してオーレンに感謝し、救命士が到着する。
クレアからの電話を受けたオーレンは、家が売れたことを知らされる。
その後、荷造りを始めたオーレンは、リアが悲しい顔をしているとサラから知らされる。
オーレンは、クラブに向かうリアに素敵な服だと伝えて見送る。
その後、眠っているサラの様子を見に行ったオーレンは、ルークからの手紙を見つける。
ポーチにいたオーレンは、戻ってきたリアから出発のことを訊かれ、明後日だと答え、ルークが出所することを知らせる。
引退したら住むことを妻と決めていたバーモント州の家に行くと言うオーレンは、サラは父親と共にここで暮らせるとリアに伝える。
互いに寂しくなることを確認したリアは、部屋に入る。
翌日、マリオとセレナを家に招き契約を交わしたオーレンは、32年前に住んでいたことを伝え、いつでも帰ってきてほしいと彼女から言われる。
オフィスに向かいデスクを片付けたオーレンは、クレアに別れを告げる。
ルークを刑務所に迎えに行ったオーレンは、なぜ自分のために尽くしてくれたかと訊かれ、息子だからだと答える。
サラが父ルークと再会して喜ぶ姿を見届けたオーレンは、妻の墓参りをして町を去る。
愛のことを思いながらクラブで歌い終わったリアは、その場で拍手するオーレンに気づく。
町を出て数マイルのところで、別れることに問題があると気づいたと話すオーレンは、気持ちは分かっているはずだとリアに伝える。
リアから、それでも自分の言葉で語ってほしいと言われたオーレンは、一緒にいたいことを伝え、二人は愛を確かめる。
その後、イモムシ観察ビデオを完成させたサラは、オーレンとリア、ルーク、そしてアパートの皆にそれを披露する。