コードネーム: プリンス The Prince (2014)

家の管理人に電話をしたポールは、ベスが長い間留守にしていると言われる。

ベスの家に向かいドアを破って内部を調べたポールは、写真を持ってあるバーに向かいベスを捜す。

そこに、ベスと写真に写っていた彼女の友人アンジェラ（ジェシカ・ロウンズ）が現れたために声をかけたポールは、娘を捜す協力を求める。

ベスがよくないことに手を染めていると言われたポールは、ドラッグ・ディーラーのエディ（タイラー・ジョン・オルソン）にニューオーリンズで出会い、ドラッグにはまってしまったことを知る。

500ドル払うのでエディの元に連れて行ってほしいと言われたアンジェラは、ポールと共にニューオーリンズに向かう。

ポールはあるクラブでエディを捜し、アンジェラは、トイレでコカインを吸いハイになる。

店を出たポールは、アンジェラから、その場にいた男達がエディの仲間だと言われたために話をする。

エディのことを訊いたポールは男達に痛めつけられるが、店に入ろうとする彼らを呼び止めて叩きのめす。

男の携帯電話を奪ったポールは、エディにメールをして居場所を尋ねるようアンジェラに指示する。

一瞬のうちに相手を倒したポールが、単なる整備工だと思えないアンジェラは驚き、安宿の部屋をとった彼にそのことを尋ねる。

今は休むようにと言ってアンジェラを眠らせたポールは、かつて凄腕の殺し屋として名を知られていた際、オマーを殺そうとして、彼の妻子を爆死させてしまったことを思い出す。

目覚めたアンジェラは、シャワーを浴びていたポールの体の傷を見て驚き、彼の妻が病死したことを知る。

エディからのメールが届きバーにいることが分かったポールは、その場に向かって彼がいることを確認したアンジェラに金を渡し、帰るよう指示する。

バーに入りエディの席に着いたポールは、ベスの居場所を訊くものの相手にされない。

二人は揉めそうになるが、そこにポールを知るライリー（ドン・ハーヴェイ）が現れ、甥であるエディの無礼を謝罪する。

ライリーを思い出せないポールは、かつて、仲間7人を次々と殺し銃を突き付けられたものの、殺されずに立ち去ったと言われる。

生かしてくれた礼に、エディが全てを話すことを約束するとライリーから言われたポールは、ベスがヘロインを欲しがり、売人のファーマシー（50セント）といたことを知る。

ファーマシーの居場所を知ったポールは、自分が来たことは誰にも言うなとライリーとエディに伝えて席を立つ。

あの時は弾切れだっただけだとライリーに伝えたポールは、その場を去る。

店を出たポールは、アンジェラが車にいたために仕方なく彼女を連れて行くが、男達が二人を追う。

その頃オマーは、自分の名前を使った男を、右腕のマーク（RAIN/ピ）に始末させる。

部下から連絡を受けたオマーは、追っているのが、20年も消息を絶っていたポールであることを確認し、連れてくるように命ずる。

マークから忘れるべきだと言われたオマーだったが、腕の立つ者達を集めて、帰還した”プリンス”を捕える準備をさせる。

追ってきた車に襲われたポールはそれをかわし、一人の男を脅してオマーの指示だったことを聞き出し、邪魔をするなと言うようにと伝え、もう一人を射殺する。

それをオマーに報告したマークは、居場所の分からないポールが、ジャンキーの娘を捜していることを伝える。

マークから再び忘れることを提案されたオマーだったが、それを却下してポールを捕えるよう指示する。

ホテルに戻ったポールは、殺人にまで巻き込まれて動揺するアンジェラから、誰に追われているのか問われる。

この街で育ったと言うポールは、不良だったために敵を作り過ぎ、刑務所か軍に入るかの選択を迫られ、軍に入り優秀な兵士になったことを話す。

その後、殺し屋となり、暴力で街を支配しようとするオマーを抹殺しようとしたポールは、誤って彼の妻子を爆殺してしまったのだった。

街から姿を消して苦しみ酒に溺れ、そんな時に出会った亡き妻のお陰で立ち直りベスを授かったことを、ポールはアンジェラに話す。

子供を育てる資格はないと言うポールは、オマーは必ず、ベスそして自分とアンジェラを殺すと伝える。

自分を信じてほしいと言うポールは、守って見せると伝えてアンジェラを納得させる。

車を奪い友人のサム（ジョン・キューザック）の元に向かったポールは、娘を捜しファーマシーが絡んでいることを伝える。

アンジェラを預かってほしいと言うポールは、ベスを助けて逃げるために手を貸してほしいと伝えて協力を求める。

面倒な話ではあったが、二度と自分の前に現れないことと街にも近づかない条件で、サムはそれを引き受ける。

ポールはその場を去り、アンジェラと話したサムは、ポールを心配する彼女に、何の手助けも誰も必要ないと伝える。

ポールの過去を話したサムは、”ハドリアヌスの長城”を例にとり、かつて、誰も侵すことができない地区で、彼が”プリンス”と呼ばれ支配したことを話す。

銃砲店に向かったポールは、店主のフランク（ジョナサン・シェック）に、亡くなったという父親に預けたものを取りに来たことを伝える。

銃を向けられたポールは動じることなく、20年前に街を出るのを父親が助けてくれたことをフランクに話す。

ポールを信用したフランクは、父親が預かった荷物を渡す。

バッグの中の武器は整備が必要だったために、フランクは銃と弾薬をポールに提供する。

ファーマシーの元に向かったポールは、その場にいるはずのベスを渡さなければ死ぬことになると伝える。

ファーマシーから、ここにいたいと望んだのはベスの方だと言割れたポールは、ハイになり意識を失いかけている彼女を確認する。

自分は望みを叶えてやっているだけだと伝えたファーマシーは、出て行くので黙って見ていろ言うポールの要求を拒む。

オマーからの指示を受けているファーマシーは、ここから出すわけにはいかないと伝える。

銃を向けられたポールはそれを奪い、ファーマシーらを殺して、ベスを連れてその場から逃げる。

サムの元に戻り傷の手当てをしたポールは、今回の件を見極めるとサムから言われる。

マークが調べた情報でポールがサムに匿われていることを知ったオマーは、殺さずに人を集めるよう指示する。

意識が戻ったベスに、新しい生活を始めることを伝えたポールは、苦しむ彼女を励ます。

アンジェラを先に逃がそうとしたポールだったが、マークらに襲われる。

マークにベスを連れ去られたポールは、アンジェラを連れてフランクの元に向かい、武器を提供してもらう。

連れて来られたベスから家に帰りたいと言われたオマーは、それがミシシッピだと知る。

ポールに自分の全てを奪われたと話すオマーは、ここに来たら、なぜそんなことをしたのか聞いてみるとベスに伝える。

アンジェラに逃げる準備をしておくようにと指示したポールは、オマーのビルに向かう。

武装した男達を次々と倒したポールは、ベスに銃を向けるオマーから、目の前で娘を殺すと言われる。

自分達が選んだ世界では代償が大きいと言うポールは、戦争に犠牲はつきものだと伝えるが、オマーは納得しない。

襲い掛かってきたマークと格闘になったポールは、相手を倒す。

銃弾を受けながらオマーを射殺したポールは、無事だったベスとその場を去る。

ビルを出たポールとベスは、待っていたアンジェラの運転する車に乗る。