百年戦争下に突如として現れた”ロレーヌの乙女”ジャンヌ・ダルクの苦闘と生涯を描く、製作総指揮、監督、脚本リュック・ベッソン、主演ミラ・ジョヴォヴィッチ、ジョン・マルコヴィッチ、フェイ・ダナウェイ、ダスティン・ホフマン、アンドリュー・バーキン、ヴァンサン・カッセル、チェッキー・カリョ他共演の歴史ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:リュック・ベッソン
製作:パトリス・ルドゥ
製作総指揮
リュック・ベッソン
アンドリュー・バーキン
脚本
リュック・ベッソン
アンドリュー・バーキン
撮影:ティエリー・アルボガスト
編集:シルヴィ・ランドラ
音楽:エリック・セラ
出演
ジャンヌ・ダルク:ミラ・ジョヴォヴィッチ
シャルル7世:ジョン・マルコヴィッチ
ヨランド・ダラゴン:フェイ・ダナウェイ
ジャンヌの良心:ダスティン・ホフマン
ジョン・タルボット:アンドリュー・バーキン
ジル・ド・レ:ヴァンサン・カッセル
ジャン・ド・デュノワ伯:チェッキー・カリョ
アランソン公:パスカル・グレゴリー
ジャン・ドーロン:デズモンド・ハリントン
ラ・イル:リチャード・ライディングス
ピエール・コーション:ティモシー・ウェスト
ラ・トレモワイユ:クリスチャン・エリクソン
ルニョー:デヴィッド・ベグ
バック:ヴィンセント・リーガン
ジャンヌの父:ブルース・バイロン
ジャンヌの伯母:バーバラ・エルボーン
ジャンヌ・ダルク(少女期):ジェーン・バレンタイン
フランス/アメリカ 映画
配給 Gaumont
1999年製作 158分
公開
フランス:1999年10月27日
北米:1999年11月12日
日本:1999年12月11日
製作費 $85,000,000
北米興行収入 $14,276,300
世界 $66,976,320
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1420年、百年戦争下。
イングランドとフランスはトロワ条約により、フランスはシャルル6世の死後にイングランド領となった。
しかし、イングランド国王ヘンリー5世も死去してヘンリー6世が即位し、フランスの王太子シャルルは、王位を奪い返そうとした反旗を翻した。
イングランドはブルゴーニュ派と組みフランスに侵攻し、コンピエーニュ、ランス、パリを奪った。
シャルル7世が正当な王になるためには、ランスで戴冠しなければならなかったのだが、イングランドの制圧下にあった。
フランスは暗黒の戦乱時代となり、祖国を救えるのは奇跡しかなかった。
ドンレミ=ラ=ピュセル。
教会で神に許しを請うことが日課だったジャンヌ・ダルク(ジェーン・バレンタイン)は、イングランド軍に村が焼かれ、家に戻ると姉から隠れるようにと言われる。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
百年戦争下。
神のお告げを聞いた”ロレーヌの乙女”ジャンヌ・ダルクは、自分に軍を任せれば戴冠させることができることを王太子シャルルに伝える。
それを信じたシャルルは、ジャンヌに兵を渡し武将ジルらと共に、オルレアン攻略の指揮官デュノワの元に向かわせる。
神に従うと言って攻撃を開始しようとするジャンヌが片田舎の少女だったために、デュノワや指揮官達は戸惑う。
デュノワらの意見も聞かずに殺気立つジャンヌは、単独でイングランド軍に立ち向かい、それに続いた兵と共に敵を打ち破り、オルレアンを奪回し奇跡を起こすのだが・・・。
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製作、脚本を兼ねるリュック・ベッソンが、当時の妻だったミラ・ジョヴォヴィッチを主演に、フランス史上に名高い聖女ジャンヌ・ダルクの戦いと生涯を描く歴史ドラマ。
*二人は、本作公開の1999年に離婚している。
リュック・ベッソンの新しい解釈で、ジャンヌ・ダルクを少女として描いたと言われるが、作品中の主人公は男勝りな立派な戦士であり、その意見は正しくない。
結局は、自分の希望を神のお告げとしていたことを認め、それに兵を従わせたことを悔やんだ主人公は許されたと描いた部分は、ジャンヌ・ダルクの研究家でもない我々一般人には新鮮に思える展開だ。
ジョン・マルコヴィッチ、フェイ・ダナウェイ、ダスティン・ホフマンという、ハリウッドの大物である実力派が作品に重みを加える。
15世紀を再現する衣装やセットはなどは、戦いの迫力を伝えるなかなかの出来栄えだったが、作品自体は批評家、観客には受け入れられず、8500万ドルをかけた大作にも拘わらず、北米興行収入は約1400万ドル、全世界では約6700万ドルに終わり、製作費を回収することができなかった。
鬼気迫る演技でジャンヌ・ダルクを熱演するミラ・ジョヴォヴィッチ、シャルル7世のジョン・マルコヴィッチ、その義母であるヨランド・ダラゴンのフェイ・ダナウェイ、ジャンヌ・ダルクの”良心”という役柄で登場するダスティン・ホフマン、イングランド軍の司令官ジョン・タルボットのアンドリュー・バーキン、ジャンヌ・ダルクの戦友である武将ジル・ド・レのヴァンサン・カッセル、司令官ジャン・ド・デュノワ伯のチェッキー・カリョ、武将アランソン公のパスカル・グレゴリー、ジャンヌ・ダルクの護衛で弓兵ジャン・ドーロンのデズモンド・ハリントン、ブルゴーニュ派でボーヴェの司教ピエール・コーションのティモシー・ウェスト、シャルル7世の臣下クリスチャン・エリクソンとデヴィッド・ベグ、イングランド軍の士官ヴィンセント・リーガン、ジャンヌ・ダルクの父親ブルース・バイロン、伯母のバーバラ・エルボーン、ジャンヌ・ダルクの少女期ジェーン・バレンタインなどが共演している。