ハワード・ホークスとジョン・ウェインのコンビによる「リオ・ブラボー」(1959)、「エル・ドラド」(1967)に続く”テキサス3部作”の最後を飾る作品でハワード・ホークスの遺作。 共演ホルヘ・リヴェロ、クリストファー・ミッチャム、ジェニファー・オニール、ヴィクター・フレンチ、ジャック・イーラム他共演の西部劇。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:ハワード・ホークス
製作:ハワード・ホークス
原作:バートン・ウォール
脚本
バートン・ウォール
リー・ブラケット
撮影:ウィリアム・クローシア
編集:ジョン・ウッドコック
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
出演
ジョン・ウェイン:コード・マクナリー大佐
ホルヘ・リヴェロ:ピエール・コルドナ大尉
クリストファー・ミッチャム:タスカローラ・フィリップス
ジェニファー・オニール:シャスタ・デラニー
ヴィクター・フレンチ:ケッチャム
ジャック・イーラム:フィリップス
エドワード・フォークナー:ハリス
デヴィッド・ハドルストン:ジョーンズ医師
マイク・ヘンリー:”ブルー・トム”ヘンドリックス保安官
ビル・ウィリアムズ:パット・クローニン保安官
スザンナ・ドサマンテス:マリア・カルメン
シェリー・ランシング:アメリータ
ジム・デイヴィス:ライリー
ロバート・ドナー:ホワイティ
ハンク・ウォーデン:ハンク
アメリカ 映画
配給 Cinema Center Films
1970年 114 分
公開
北米:1970年12月18日
日本:1971年2月
製作費 $4,000,000
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
南北戦争。
北軍のコード・マクナリー大佐(ジョン・ウェイン)が護送命令を出す軍費輸送列車が、ピエール・コルドナ大尉(ホルヘ・リヴェロ)率いる南軍のゲリラ部隊に襲われてしまう。
その知らせを受けたマクナリー大佐は、現場に急行して輸送列車を発見するものの、その後、コルドナらに捕えられてしまう。
マクナリーはコルドナと面識のあることに気づき、敵地脱出の道案内をさせられることになる。
しかし、マクナリーは、コルドナの隙を見て彼に傷を負わせ、彼の部下のタスカローラ・フィリップス(クリストファー・ミッチャム)も捕えて北軍に合流する。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
南北戦争末期、北軍の軍費輸送列車の責任将校コード・マクナリー大佐は、コルドナ大尉の率いる南軍のゲリラ部隊に金貨を奪われてしまう。
コルドナの罠にはまったマクナリーだったが、逆に彼らを北軍に突き出すことに成功する。
やがて戦争は終わり、金貨強奪には部下の裏切りがあったことを、マクナリーはコルドナから知らされ、彼とその部下タスカローラに再会を約束し犯人を追う。
その後、リオ・ロボのタスカローラの牧場が、保安官や悪党に狙われていることを、再会したコルドナに知らされたマクナリーは、その事件に関係する、町を牛耳る悪党ケッチャムが、金貨強奪の裏切り者だと気づき、彼らを倒す準備を始める・・・。
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アメリカでは、本作と「エル・ドラド」(1967)は、「リオ・ブラボー」(1959)のリメイクという位置づけに近い作品と認識されている。
前2作に比べると見劣りする出来ではあるが、長きに渡り映画界に貢献したハワード・ホークスに敬意を表する。
配役も、ジョン・ウェイン以外はスケールが小さいが、ハワード・ホークスとジョン・ウェインの熱烈なファンならば、その演出と出演だけで感激してしまうのも事実だ。
ジョン・ウェインは、ハワード・ホークスに敬意を表し、「赤い河」(1948)のバックルをつけて、いつものように百人力の迫力と貫禄を発揮している。
*私も愛用しています。
(レプリカなのでオリジナルとは違う)
ジョン・ウェインは、前年「勇気ある追跡」(1969)でアカデミー主演賞を受賞した直後ということで、心なしかいつもより柔和な表情にも見える。
やや華がないジェ ニファー・オニール、ウェインの相棒役は荷が重過ぎる感じのホルヘ・リヴェロ、これがきっかけでウェ インに可愛がられ、「チザム」(1970) や「100 万ドルの血斗」(1971)にも出演するロ バート・ミッチャムの次男クリス・ミッチャ ムらは、申し訳ないが、ウェインの引き立て役を無難にこなしている程度の存在だ。
今一冴えない共演陣の中で、ジャック・イーラムが、「リオ・ブラボー」(1959)のウォルター・ブレナンを思わせる怪演を見せているのが印象的だ。
主人公の元部下でもあった、敵役の町を牛耳る悪党のヴィクター・フレンチ、悪徳保安官のマイク・ヘンリー、歯科医デヴィッド・ハドルストン、隣町の保安官ビル・ウィリアムズ、リオ・ロボの協力者スザンナ・ドサマンテス、シェリー・ランシング、保安官補ジム・デイヴィス、ロバート・ドナー、そしてウェイン作品の常連エドワード・フォークナーやハンク・ウォーデンも共演している。