歩行者の女性に声をかけたフランクは、袋に入れてある小銭を差し出して裸を見せてほしいと頼むものの、殴られてしまう。
ある男に声をかけられた三人は地下の駐車場に連れて行かれ、銃を突きつけられて所持品を奪われそうになる。
その場に駐車していた車の中で男性の相手をしていた娼婦のV(メラニー・グリフィス)は、三人を脅していた男を叩きのめす。
トラブルを避けた男性は車で走り去ってしまい、金を受け取れなかったVは、仕方なくその場を去る。
外に出たフランクはVに気づき、彼女が100ドル持って帰らなければ殴られると知り、彼女に持っていた小銭を渡そうとする。
助けてくれたお礼だと言うフランクは、何のための金だとVに聞かれ、女性の裸を見るのが目的だったと答える。
Vが住んでいるホテルに向かった三人は、フランクだけ目を塞いでいる間に彼女に胸だけ見せてもらう。
満足した三人は帰ろうとするが、自転車を盗まれてしまったことに気づく。
仕事を仕切るキャッシュ(ケイシー・シーマツコ)に金を渡したVだったが、小銭だったためにバカにされてしまう。
出かけたキャッシュが自分を人間扱いしないために苛立つVは、通りで雨宿りしているフランクらに気づく。
その場にいた娼婦仲間のベティ(アン・ヘッシュ)に、キャッシュの車を借りると言って出て行ったVは、フランクらを乗せて家に送ろうとする。
ミドルトン。
ケヴィンとブラッドを降ろして家に送ってもらったフランクは、Vにお礼を言って、自分は胸を見なかったと伝えて別れる。
暫くその場にいたVは、都会と違うのどかな様子を眺めていた。
車のエンジンがかからなくなり、フランクに電話を借りたVは、彼が教師の父親と二人暮らしであることを知る。
そこにトムが戻り、フランクはVに父を紹介する。
ブラッドの数学の家庭教師だとフランクに言われたトムは、それを本気にする。
車の故障を調べながら、トムはフランクにも”数学”を教えてもらおうとする。
トムが、自分の職業と”数学”のことを言っていることに気づかず、セックスのことをフランクに教えてほしいと思い、Vは戸惑ってしまう。
”数学”のことを話しているつもりのトムは、自分が長い間、携わっていないと答え、セックスのことだと思うVは、その力になろうとする。
とにかく自分ではなくフランクに教えてほしいとトムから頼まれたVは、優しい父親だと伝えて、送ると言われるものの歩いてその場を去る。
町に向い日が暮れ、通りを歩くVは人々の注目を集める。
そこに現れたフランクは、稼げたらホテルに泊まるとVに言われる。
フランクは、いつもは相手にされないクラスメイトのステイシー(ジェシカ・ウェッソン)から、Vを紹介してほしいと言われる。
Vは、フランクの父親の妹だと答えて、彼と共に家に向かう。
フランクは、遊び場のツリーハウスに寝袋を持っていき、そこにVを泊めようとする。
Vから母親のことを聞かれたフランクは、自分を出産して死んだと答え、父と結婚してもらいたいことを伝える。
自分は相応しくない相手だと言うVは、町でいい女性を探すようフランクに伝えて眠る。
翌日、学校で、ツリーハウスに泊まったVがまだ家にいるとブラッドとケヴィンに伝えたフランクだったが、それを信じてもらえない。
ブラッドと賭けをしたフランクは、成績が悪かったために放課後、居残りすることになる。
教師のフェッチから、女性の生殖機能の理解が足りないと言われたフランクは、資料を調べて皆の前で発表することを指示される。
目覚めたVは家に入りシャワーを浴びてくつろいていたが、男の死体が発見されたニュースを見て、それがキャッシュだと気づく。
驚くVは、組織のボス、ジェリー(フィリップ・ボスコ)が関与を否定しているという報道を聴きながらベティに電話をする。
Vは、キャッシュが、ジェリーの部下ウォルツァー(マルコム・マクダウェル)の金を盗んだため殺されたことを知る。
自分が盗んだとキャッシュが言ったことを知ったVは、居場所を聞き出そうとするベティの電話を切る。
その場にいたウォルツァーは、ベティがVの居場所を聞き出せなかったことを知る。
焦るVは逃げようとするものの、車が動かないために、ガレージにあった自転車に乗り学校に向かう。
湿地にトムがいることを知ったVは、生徒達といた彼を見つけて、車を動かしたいと伝える。
直ぐには無理だと言うトムは、安全な場所であるためここに残ることも考えるVに、4時に戻って車を直すことを約束する。
ブラッドとケヴィンを連れて帰宅したフランクは、Vがバスルームで入浴していたために驚く。
三人は、ボスが殺されたので暫く匿ってほしいとVに言われ、ブラッドとケヴィンは焦るものの、フランクは、Vが父と結婚するので問題ないと二人に伝える。
賭けに勝ったためブラッドから革ジャンを受け取ったフランクは、父が仕事の時だけ家にいることをVに約束させて、宿題を手伝ってほしいと伝える。
翌日、登校したフランクは、発表の準備はできていないとフェッチに伝える。
電話がかかってきたフェッチは、職員室に向かう。
それはフランクの作戦で、彼は、教室に鍵をかけて、窓から入って来たVにモデルになってもらい、女性の体の説明を始める。
クラスメイトは喜び、戻って来たフェッチは教室に入れないため、鍵を取りに行く。
フェッチはドアを開けるが、Vはその場から逃げ去る。
フランクから母親の洋服を借りたVは、帰宅したトムから食事に誘われる。
革ジャンを着てコロンをつけてステイシーの気を引く考えのフランクに、女の子にはプレゼントするべきだと言うVは、自分のロケットをあげる。
トムとVは町に出かけ、それを目撃したステイシーは、Vが娼婦だと母親に伝える。
フェッチも二人を見かけて、トムがいかがわしい女のVと一緒だったために驚く。
楽しく会話をするトムから、すばらしい”教師”だと言われたVは照れてしまう。
家族と共にアイスクリーム・パーラーにいたフランクのクラスメイトのホリー(アマンダ・シャーキー)は、両親に二人が兄妹だと知らせる。
二人がキスして抱き合ったために、ホリーの母親は驚く。
そこに、ケヴィンが両親と共に現れ、Vの客だった父親クリーンは驚く。
ケヴィンからVと知り合いなのかを聞かれたクリーンは焦り、ダンスのレッスンを受けたと答える。
数学の他にダンスも教えるのかとトムに言われたVは、勘違いされていたことに気づきショックを受ける。
突然、放っておいてほしいと言いだしたVの真意が理解できないトムは、ツリーハウスに連れて行かれ、逃げないようにズボンを脱ぐよう指示される。
自分のことを人間として認めてくれたと言われたトムは、当然だと考えるが、Vが娼婦だと知らされて驚く。
トムは、フランクから数学教師だと知らされていたと伝え、Vは、父は娼婦でも気にしないと言われていたと答える。
Vがフランクに買われたのかを確かめたトムは、それを否定する彼女から、自分達を結婚させようとしていると言われる。
理解できないトムは、教師が娼婦と結婚できるわけがないと言ってその場を去る。
家に戻りフランクを責めるトムは、普段から、人とは人間性で付き合えと教えられたと反論され、雑誌の相性診断でVはほぼ満点だと知らされる。
Vが、何よりも自分に好意を抱いているとフランクに言われたトムは、ツリーハウスにつながっている糸電話で彼女と話す。
電話を引っ張り外してしまい出て行こうとしたVは、フランクに引き止められるものの、嘘つきとは付き合えないと言ってその場を去る。
トムも話し合おうとするが、納得できないVはそれを拒む。
悲しむフランクは、泣きながら宝箱とVから渡されたロケットを捨ててしまう。
それを見たトムは箱をゴミ缶から取り出し、ロケットは自分があげたとVに言われる。
妻の写真などもあることを確認したトムは冷静になり、同じ気持ちのVとツリーハウスで語り合う。
トムから妻の思い出などを聞いたVは、自分は14歳で家出したことを話す。
愛し合いたいとトムに言われたVは、本名のイヴが自分には高尚過ぎると考えたため、Vと名乗っていることを伝える。
その頃、クリーンは、ベティに電話をしてVのことを尋ねるが、行方が分からないと言われたため、ミドルトンで見たと言ってしまう。
ベティと車に乗っていたウォルツァーは、Vを捜す。
翌朝、トムとVが仲直りしていることを知ったフランクはゴミ缶に向い、Vからロケットを差し出され、嘘をついたことを謝罪する。
暫く滞在すると言うVが、父の友達としていると知らされたフランクは、それでもいいと伝える。
フランクにダンスを教えて楽しく過ごしていたVは、彼と共に町に買い物に行き、ウォルツァーが現れたために驚く。
何んとか気づかれなかったVは家に戻り、逃げることをフランクに伝える。
フランクと別れるのが辛いVは、トムの財布から紙幣を抜き取り、50ドル借りるとメモしてその場を去り駅で列車を待つ。
フランクは、ステイシーと踊るためにダンス・パーティーに向かう。
Vのメモを読んだトムは、故障の原因が分かり直した車に乗って彼女を捜し、ウォルツァーがその車を目撃する。
駅でロケットを買ったVはパーティーに向い、ステイシーに相手にされないフランクと踊る。
二人は注目の的となり、その場にいたクリーンは焦る。
ステイシーは、見事なダンスをするフランクを見直す。
革ジャンをフランクから渡されたステイシーは喜ぶが、彼はホリーを誘って踊る。
その場に現れたウォルツァーは、パーティーに乗り込もうとする。
会場に着いたトムはVと踊り、大事な話をしようとするが、クリーンが彼女を侮辱する。
トムはクリーンに殴り掛かり、二人は格闘になる。
ウォルツァーに銃を突き行けられたVは連れ出されそうになり、金のことを聞かれるものの盗んでいないと答える。
それを信じないウォルツァーは、25万ドルがまだ車にあることを知る。
フランクは火災警報を鳴らし、会場が混乱する中、ケヴィンがVを連れてその場から逃れ、ブラッドはウォルツァーを用具入れに閉じ込めてしまう。
Vの車を運転したフランクが、彼女とブラッドとケヴィンを乗せて逃走する。
用具入れから脱出したウォルツァーは、ベティを連れてVの車を追う。
身長が低いフランクは、ハンドルとペダルを同時に操作することができない。
ブラッドがペダルを操作するものの車は暴走し、マフラーとハンドルが外れてしまう。
踏切で列車にぶつかりそうになりながら、何んとかそこを通過した車は炎上し始め、Vらは退避する。
踏切の手前で列車が通過するのを待っていたウォルツァーは、車が爆発し、警察と救急車が駆けつけたためにその場から逃げる。
パトカーに乗ったトムが現れ、フランクら子供達の無事を確認するが、Vは姿を消していた。
組織のボス、ジェリーの元に向かったVは、足を洗わせてほしいことを伝える。
金を盗んだのはウォルツァーだとVから聞いたジェリーは、今日中に始末すると言って、Vの要望を認める。
ホテルで身支度をして去ろうとしたVは、爆破前の車から持ち出したバッグに大金が入っていたために驚く。
湿地が破壊されることに抗議してその場で抵抗していたトムは、現れた警官に強制撤去されそうになる。
諦めるようにとフランクに説得されたトムは、その場から離れることを拒否したために逮捕されそうになる。
そこに、湿地がトム名義になったという報告が入り、それが、現れたVのお蔭だと知ったフランクは彼女に駆け寄る。
フランクから今後もいてくれるのかと聞かれたVは、トムの元に向かう。
隠されていた金のせいで車が動かなかったことを知っていたトムは、それを使ってくれたVに感謝する。
トムとの愛を確かめたVは、初めてキスした場所のアイスクリーム・パーラーも買ったことをトムに伝える。
Vが町に留まることを知ったトムやフランクらは喜ぶ。
以前フランクに聞かれた、女性が触れられて嬉しい場所は”ハート”だと答えたVは、車で走り去る。