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あるスキャンダルについての覚え書き Notes on a Scandal (2006)

2003年に発表された、ゾーイ・ヘラーの小説”Notes on a Scandal”を基に製作された作品。
教え子と関係を持った女性教師の秘密を知った同僚教師の彼女に対する支配欲と愛憎を描く、監督リチャード・エアー、主演ジュディ・デンチケイト・ブランシェットビル・ナイ他共演の心理サスペンス。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:リチャード・エアー

製作
ロバート・フォックス
アンドリュー・マクドナルド
スコット・ルーディン
原作:ゾーイ・ヘラーNotes on a Scandal
脚本:パトリック・マーバー
撮影:クリス・メンゲス
編集
アントニア・ヴァン・ドリムレン
ジョン・ブルーム
音楽:フィリップ・グラス

出演
バーバラ・コヴェット:ジュディ・デンチ
バトシェバ”シーバ/バッシュ”ハート:ケイト・ブランシェット
リチャード・ハート:ビル・ナイ
スティーヴン・コノリー:アンドリュー・シンプソン
テッド・モーソン:トム・ジョージソン
サンディ・パブレム:マイケル・マロニー
スー・ホッジ:ジョアンナ・スキャンラン
ビル・ラマー:ショーン・パークス
リンダ:エマ・ケネディ
ポーリー・ハート:ジュノー・テンプル
ジタ:シリータ・クマール
ブライアン・バングス:フィル・デイヴィス
エレイン・クリフォード:ウェンディ・ノッティンガム
マージョリー:ジュリア・マッケンジー
アナベル:アンヌ=マリー・ダフ

イギリス 映画
配給 フォックス・サーチライ ト・ピクチャーズ
2006年製作 91分
公開
イギリス:2007年2月2日
北米:2006年12月25日
日本:2007年6月2日
製作費 $15,000,000
北米興行収入 $17,508,700
世界 $26,196,360


アカデミー賞
第79回アカデミー賞

・ノミネート
主演女優(ジュディ・デンチ
助演女優(ケイト・ブランシェット
脚色・作曲賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ロンドン
総合学校で歴史を担当する厳格なベテラン教師バーバラ・コヴェット(ジュディ・デンチ)は、新任の美術教師バトシェバ”シーバ/バッシュ”ハート(ケイト・ブランシェット)が気になる。

美しさと独特の雰囲気で教師の間でも注目の的となったシーバは、生徒にもからかわれる。

シーバが教室内のトラブルに対処できないことを知ったバーバラはそれを鎮め、喧嘩をした生徒二人に原因を聞く。

喧嘩相手が、シーバに卑猥なことを言ったのが原因だとスティーヴン・コノリー(アンドリュー・シンプソン)から聞いたバーバラは、もう一人の生徒に謝罪させる。

シーバに感謝されたバーバラは、彼女に興味を持ち親交を深める。

日曜日にシーバの家に招待されたバーバラは、幸せを感じて洋服などを揃える。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ロンドン
総合学校で歴史を担当する厳格なベテラン教師バーバラ・コヴェットは、新任の美術教師シーバが気になる。
バーバラは、美しく独特の雰囲気を持つ同僚教師からも注目されるシーバに惹かれる。
シーバの相談に乗ったバーバラは、彼女の家に招待される。
年齢差のある夫リチャードや、わがままな娘とダウン症の息子が家族だと知ったバーバラは、シーバのイメージと合わなかったために戸惑う。
そんなある日バーバラは、シーバが教え子のスティーヴンと関係していることを知りショックを受ける。
その件をシーバに問い詰めたバーバラは、それを利用して彼女を支配しようとするのだが・・・。
__________

ブッカー賞の候補にもなったゾーイ・ヘラーの小説の映画化で、教え子と関係を持った女性教師と、彼女に惹かれてしまう孤独な老教師の、二重のスキャンダルをサスペンス・タッチで描いた作品。

独身の女性老教師の同性への憧れがエスカレートしていく前半から、愛憎へと変化する終盤まで、主人公二人の心理状態を繊細に描く、リチャード・エアーの演出手腕とパトリック・マーバーの脚本が光る。

第79回アカデミー賞では、主演女優(ジュディ・デンチ)、助演女優(ケイト・ブランシェット)、脚色、作曲賞にノミネートされた。

主人公二人の心の動きを表現する、フィリップ・グラスの音楽が印象に残る。

イギリスのベテラン女優ジュディ・デンチと、実力派スターとしてキャリアを積んでいたケイト・ブランシェットの、本作での親密な”関係”はファンにとっては想像がつかないところが、興味深い設定に引き込まれる。
世界の映画界を代表する演技派の両者だけあり、流石に誰もが認める納得の演技を見せてくれる。

威厳を感じさせる老教師を演ずるジュディ・デンチの、孤独な女性が考える支配欲は恐ろしいほどだ。
また、美しさが際立つケイト・ブランシェットは、画面に登場するだけで観客を満足させる雰囲気のある素晴らしい女優だ。

若くて美しい妻と共に家族を支える大学教授ビル・ナイ、その娘ジュノー・テンプル、教師と関係を持つ少年アンドリュー・シンプソン、校長のマイケル・マロニー、教師トム・ジョージソンジョアンナ・スキャンランショーン・パークスエマ・ケネディ、シリータ・クマール、フィル・デイヴィス、ウェンディ・ノッティンガム、主人公の妹ジュリア・マッケンジー、主人公がラストで話しかける女性アンヌ=マリー・ダフジェームズ・マカヴォイ夫人)などが共演している。


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