1995年に発表された、スザンナ・ムーアの小説”In the Cut”を基に製作された作品。 謎の猟奇殺人事件に巻き込まれる教師の愛欲と恐怖を描く、監督、脚本ジェーン・カンピオン、製作ニコール・キッドマン、主演メグ・ライアン、マーク・ラファロ、ジェニファー・ジェイソン・リー、ケヴィン・ベーコン、ニック・ダミチ他共演のサスペンス。 |
・ニコール・キッドマン / Nicole Kidman 作品一覧
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジェーン・カンピオン
製作
ニコール・キッドマン
ローリー・パーカー
製作総指揮
エフィー・T・ブラウン
フランソワ・イヴェルネル
原作:スザンナ・ムーア”In the Cut”
脚本
スザンナ・ムーア
ジェーン・カンピオン
撮影:ディオン・ビーブ
編集:アレクサンドル・デ・フランチェスキ
音楽:ヒルマル・オルン・ヒルマルソン
出演
フランシス”フラニー”エイヴリー:メグ・ライアン
ジオヴァンニ・A・マロイ:マーク・ラファロ
ポーリーン:ジェニファー・ジェイソン・リー
ジョン・グレアム:ケヴィン・ベーコン
リチャード・ロドリゲス:ニック・ダミチ
ヘクター:パトリス・オニール
コーネリアス・ウェッブ:シャーリーフ・ピュー
アメリカ 映画
配給 スクリーン・ジェムズ
2003年製作 119分
公開
北米:2003年10月31日
日本:2004年4月3日
製作費 $12,000,000
北米興行収入 $4,750,600
世界 $23,726,790
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
人と距離を置く生活をする作家で高校教師のフランシス”フラニー”エイヴリー(メグ・ライアン)は、泊めてあげた義妹ポーリーン(ジェニファー・ジェイソン・リー)とアパートを出る。
ポーリーンと別れ生徒のコーネリアス・ウェッブ(シャーリーフ・ピュー)とバーに入ったフラニーは、様々な言葉やスラングを集めるため彼に協力してもう。
トイレに行ったフラニーは、男女が絡み合っている姿を目撃し、男の手首に彫られたスペードのタトゥーを確認する。
戻ったフラニーは、コーネリアスがいなかったために店を出る。
授業を終えアパートに戻ったフラニーは、その場で待っていたジオヴァンニ・A・マロイ刑事(マーク・ラファロ)の身元を調べてから彼を部屋に招く。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
ニューヨーク。
人と距離を置く生活をする作家で高校教師のフランシス”フラニー”エイヴリーは、唯一人、心を許せるのが義妹ポーリーンだった。
ある日フラニーは、トイレで女と絡んでいた男の手首に彫られたスペードのタトゥーを目撃する。
その後、その女は何者かに殺されて死体が切断される事件が起きる。
事件を捜査する刑事マロイから話を聞かれたフラニーは、彼の手首のスペードのタトゥーを確認する。
愛も拒んでいたフラニーだったがマロイに惹かれ、ポーリーンにも促されて彼と愛し合う。
その後、再び殺人事件が起き、マロイの言動を気にしだしたフラニーは、彼が犯人ではないかと思い始める・・・。
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監督、脚本ジェーン・カンピオンによる官能的ミステリー・サスペンスで、製作を担当したニコール・キッドマンが主演を演ずる予定だったものの降板し、メグ・ライアンが主人公を演じた。
ジェーン・カンピオンの芸術的映像感覚などを見たいところなのだが、内容が猟奇殺人をテーマにした作品だけに期待外れに終わり、官能美を追及する演出もやや空回りと言ったところだろうか。
サスペンスとしての面白味も今一で、計画的プロの殺人犯を思わせる説明があるものの、刑事でもある犯人が、か弱い女性にあっさり殺される結末も頷けない。
ロマンチック・コメディの女王と言われたメグ・ライアンが、体を張った演技でそのイメージを払拭して熱演するが、40歳を過ぎていた彼女にはやや辛い役だったようにも思える。
主人公に捜査協力を求めながら惹かれ合う仲になる刑事マーク・ラファロ、主人公の義妹ジェニファー・ジェイソン・リー、主人公に付きまとう男ケヴィン・ベーコン、事件捜査担当の刑事ニック・ダミチなどが共演している。