2001年に発表された、ロバート・クレイスの小説”Hostage”を基に製作された作品。 元”SWAT”の人質交渉担当だった警察署長がセキュリティ完備の豪邸籠城事件と妻子を人質にとられる組織的な陰謀に立ち向かう姿を描く、製作、主演ブルース・ウィリス、ケヴィン・ポラック、ベン・フォスター、ジョナサン・タッカー他共演、監督フローラン・エミリオ・シリによるサスペンス・アクション。 |
・ブルース・ウィリス / Bruce Willis 作品一覧
■ スタッフ キャスト ■
監督:フローラン・エミリオ・シリ
製作
マーク・ゴードン
アーノルド・リフキン
ボブ・ヤーリ
ブルース・ウィリス
製作総指揮
ホーク・コッチ
ジョセフ・ローテンシュレイガー
アンドレアス・ティースマイヤー
デヴィット・J・ウォーリー
原作:ロバート・クレイス
脚本:ダグ・リチャードソン
撮影
ジョヴァンニ・フィオーレ・コルテラッチ
編集
オリヴィエ・ガジャン
リチャード・バイヤード
音楽:アレクサンドル・デプラ
出演
ジェフ・タリー:ブルース・ウィリス
ウォルター・スミス:ケヴィン・ポラック
デニス・ケリー:ジョナサン・タッカー
マーシャル”マース”クラップチェック:ベン・フォスター
ジェニファー・スミス:ミシェル・ホーン
トミー・スミス:ジミー・ベネット
ケヴィン・ケリー:マーシャル・オールマン
ジェーン・タリー:セレナ・スコット・トーマス
アマンダ・タリー:ルーマー・ウィリス
謎の男:キム・コーツ
ウィル・ベクラー:ロバート・ネッパー
ルイーズ:キャスリン・ジョーステン
ビル・ジャーゲンソン:アート・ラフルール
ボブ・リドリー:マイケル・D・ロバーツ
マイク・アンダース:ランスフォード・ドハーティ
キャロル・フローレス:マージーン・ホールデン
リーフィッツ警部補:グレン・モーシャワー
ジョーンズ:ジョニー・メスナー
ショーン・マック:ジミー・ピンチャク
FBI捜査官:オースティン・プリースター
ローラ・シューメイカー保安官補:ティナ・リフォード
アメリカ 映画
配給 ミラマックス
2005年製作 113分
公開
北米:2005年3月11日
日本:2005年6月4日
製作費 $52,000,000
北米興行収入 $34,636,440
世界 $77,944,730
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ロサンゼルス。
”SWAT”の人質交渉担当ジェフ・タリー(ブルース・ウィリス)は、妻子を人質に取った事件で判断を誤り、少年ショーン・マック(ジミー・ピンチャク)の命を救えなかったことを苦にして辞職する。
1年後、ベンチュラ郡、ブリスト・カミーノ。
警察署長になっていたタリーは、ロサンゼルスに住む妻ジェーン(セレナ・スコット・トーマス)とは別居中で、娘のアマンダ(ルーマー・ウィリス)には口もきいてもらえない状況だった。
デニス・ケリー(ジョナサン・タッカー)と弟のケヴィン・ケリー(マーシャル・オールマン)、そしてマーシャル”マース”クラップチェック(ベン・フォスター)は、ダイナーの駐車場で暇をつぶしていた。
三人は、テイクアウトの注文品を取りに来た、ウォルター・スミス(ケヴィン・ポラック)の高級車から降りる娘ジェニファー(ミシェル・ホーン)を見てあることを考える。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
カリフォルニア州、ベンチュラ郡、ブリスト・カミーノ。
”SWAT”の人質交渉担当だったジェフ・タリーは、ある事件で少年の命を救うことができず、それを苦にして辞職し妻子とは別居して田舎町の警察署長になった。
犯罪歴のあるデニスとケヴィン兄弟そしてマースの3人は、高級車に乗るスミスの屋敷に侵入して車を奪おうとする。
最新セキュリティ・システムで守られた豪邸で、スミスと娘ジェニファーが人質にとられ、隠れていた息子のトミーが無音警報を作動させる。
マースが様子を見に来た警官を銃撃してしまい、駆けつけたタリーは部下を助けるものの息を引き取る。
郡警察に後を任せたタリーだったが、謎の男に銃を突き付けられ、妻子を拘束していることを知らされる。
男からスミスの家の”DVD”を手に入れるよう指示されたタリーは、妻子の命を救うために現場に戻るのだが・・・。
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豪邸での籠城事件を担当する警察署長が、その家主が関係する犯罪に巻き込まれて家族を人質にとたてるという、双方を解決しようとする複雑な状況に追い込まれる、主人公の苦悩を描くドラマでもある。
物語のポイントとしてDVDが出てくるのだが、それを入れる映画のパッケージが、いずれも名作の”Heaven Can Wait”(天国は待ってくれる:1943/天国から来たチャンピオン:1978)であるところに注目したい。
邦題は新旧で違っているのだが、原題は同じ”Heaven Can Wait”なので、いずれも知らないであろう被害者の幼い息子が、2作を見つけて頭を傾げる場面は面白い。
映画ファンには嬉しい演出だ。
”ダイ・ハード”的な活躍を見せてくれることも期待させる主演のブルース・ウィリスは、幼い命を救うことができなかった辛い過去を持つ男という設定のため、苦悩しながら事件に立ち向かう姿が印象的だ。
また、年齢的なこともありスーパーマンのような活躍もせずに、控えめな勇気と正義感で悪に立ち向かうところもなかなかいい。
組織犯罪に絡んでいた被害者のケヴィン・ポラック、その娘ミシェル・ホーン、活躍する息子ジミー・ベネット、籠城事件の犯人ジョナサン・タッカーと弟のマーシャル・オールマン、異常な言動とストイックな演技が印象に残るベン・フォスター、主人公の妻セレナ・スコット・トーマス(クリスティン・スコット・トーマスの妹)、娘ルーマー・ウィリス(ブルース・ウィリスとデミ・ムーアの娘)、謎の男キム・コーツ、郡警察のロバート・ネッパーとティナ・リフォード、主人公の部下キャスリン・ジョーステン、アート・ラフルール、ランスフォード・ドハーティ、マージーン・ホールデン、医師マイケル・D・ロバーツ、警部補グレン・モーシャワー、主人公が救えなかった少年ジミー・ピンチャク、FBI捜査官ジョニー・メスナー、オースティン・プリースターなどが共演している。