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リング The Ring (1927) 3.74/5 (34)

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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

恋人をライバルに奪われそうになるボクサーの苦悩と戦い、その微妙な三角関係を描く、アルフレッド・ヒッチコック原案、監督によるサイレント作品。
主演カール・ブリッソンリリアン・ホール=デイヴィスイアン・ハンター他共演の恋愛ドラマ。


ドラマ(ロマンス)

アルフレッド・ヒッチコック Alfred Hitchcock 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:アルフレッド・ヒッチコック
製作:ジョン・マックスウェル
原案:アルフレッド・ヒッチコック

脚本:アルマ・レヴィル
撮影:ジャック・E・コックス

出演
”ワン・ラウンド・ジャック”ジャック・サンダー:カール・ブリッソン

マーベル:リリアン・ホール=デイヴィス
ボブ・コービー:イアン・ハンター
ジェームズ・ウェア:フォレスター・ハーヴェイ
ショーマン:ハリー・テリー
トレーナー:ゴードン・ハーカー
ボクサー:ビリー・ウェルズ

イギリス 映画
配給 Wardour Films

1927年製作 89分
公開
イギリス:1927年10月1日
北米:未公開
日本:未公開


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
カーニバルの見世物小屋のボクサーで、驚異的な強さで”ワン・ラウンド・ジャック”の異名を誇るジャック・サンダー(カール・ブリッソン)は受付係のマーベル(リリアン・ホール=デイヴィス)と恋仲だった。

ボクシングのヘビー級チャンピオン、ボブ・コービー(イアン・ハンター)は、たまたま訪れていたカーニバルでマーベルに惹かれてしまう。

自分を見つめるボブに気づいたマーベルも意識し、近づいて来た彼にジャックのことを聞かれて友達だと答える。

ボブはマーベルに促されて小屋に入り、ジャックが対戦する客を簡単に倒す姿を見てリングに上がる。

試合開始のベルは鳴り、ジャックと対等に戦う者が現れたため、小屋にはそれを見ようとする客が押し寄せる。

結局、ジャックはボブをノックアウトしてしまう。

気落ちするジャックを見たマーベルは、これでは興業が成り立たなくなり、彼との結婚もできないと言ってボブに不満を訴える。

ボブに付き添っていたプロモーターのジェームズ・ウェア(フォレスター・ハーヴェイ)は、ジャックと話をすることを考えてそれを名刺に書きマーベルに渡す。

その夜、ボブとジェームズが再び現れ、マーベルはジャックに名刺を見せる。

ジャックはジェームズと話をするために奥の部屋に向い、マーベルとボブは会話を弾ませるものの、同僚達の視線が気になる。

場所を変えたマーベルは、ボブからブレスレットをプレゼントされて喜ぶ。

試合を組むことをジェームズに約束されたジャックは、それに勝てばボブのスパーリング・パートナーにすると言われて同意する。

ボブの気持ちを受け入れたマーベルは彼にキスするが、後ろめたさも感じる。

ジャックの元に戻ったマーベルは、仕事の話がまとまったことを知らされ、ブレスレットを隠しながらボブと別れる。

占い師の小屋に向かったマーベルは、男性と巡り会えて幸せになると言われるが、そこに現れたのはジャックだった。

マーベルがブレスレットを隠す姿を気にする占い師は、カードを見て幸運の男は自分だと考えるジャックが、彼女の惹かれる相手ではないことを理解する。

翌朝、川で顔を洗っていたジャックは、マーベルが落としたブレスレットを水の中から拾い上げる。

試合に勝った賞金はいらないと言って、ボブがプレゼントしてくれたことをマーベルはジャックに伝える。

ジャックからもらったようなものだと伝えるマーベルは、次の試合に勝ったら結婚しようと言われて複雑な心境になる。

試合当日。
結果が気になるマーベルは、少年から電報を受け取り、試合に勝ったジャックから、翌日に教会で待つという連絡を受ける。

翌日、ジャックと結婚式を挙げるマーベルの心は複雑だった。

その後パーティーが開かれ、招待されていたボブがマーベルの意中の男性だと気づいた占い師は彼をからかう。

スピーチしたボブは、今は練習相手のジャックが将来のライバルになる可能性を語る。

いつでも相手になると言って立ち上がったジャックは、和やかな雰囲気でボブと拳を合わせる。

ジャックはボブのパートナーとして十分にその役目を果たし、マーベルも二人を見守る。

タオルを拾ったマーベルの肩に、ボブが手をかける姿を見たある婦人が声をかける。

マーベルはボブが夫であるかを婦人に尋ねられ、それを聞いたジャックは苛立ちボブに近寄る。

トレーナー(ゴードン・ハーカー)がジャックをリングから下して落ち着かせる。

着替えたジャックはリングに戻り、ボブと話していたマーベルに外すよう指示する。

ボブには何も言わないジャックはその場を去り、ジェームズと会う。

マーベルのためにもボブと対戦する必要があることを語るジャックは、まだまだ道のりは遠いとジェームズに言われる。

その後、勝ち続けたジャックはランキングを上げ、次の試合に勝てばボブとのタイトルマッチを組むことをジェームズに約束される。

その頃マーベルは、ボブらと共に隣の部屋でパーティーを楽しんでいた。

マーベルのことなど考えている暇はないと言って練習に専念するようジェームズに言われたジャックだったが、彼女とボブが気になる。

取り乱しそうになり部屋に入ろうとしたジャックは我に戻り、客達に謝罪する。

離婚する気もないジャックは、チャンピオンにさえなれば全てが解決するとジェームズに言われて納得する。

パーティーが終わった部屋でピアノを弾くマーベルに寄り添ったジャックだったが、彼女の目の前にあったボブの写真に気づきショックを受ける。

遣り切れない気持ちを練習にぶつけたジャックは、次の試合に勝利してボブと対戦することになる。

見世物小屋の同僚達も声援に駆け付け、マーベルのことを聞かれたジャックは、彼女が自分の勝利を願っているだろうと伝える。

同僚達と共に家に帰ったジャックだったが、マーベルは留守だった。

マーベルは戻ると言ってシャンパンを開けて祝杯を挙げようとするジャックだったが、彼女が来てから飲むことにする。

しかし彼女は現れず、トレーナーは、その場にあったボブの写真を同僚達に見せて、彼とマーベルの関係を知らせる。

同僚達は気を遣いその場を去り、戻ったマーベルが何も気にせずボブの写真を手に取ったためにジャックは憤慨し二人は口論になる。

隠して腕につけていたマーベルのブレスレットを取ったジャックは、彼女がボブとクラブにいたことを知り話をつけるためにその場に向かう。

ジャックは知人達に歓迎されながらボブを牽制し、酒を注がれるものそれを捨ててしまい、二人は一触即発になる。

ボブを殴り倒したジャックは、試合で決着をつけるとジェームズに伝えてその場を去る。

家に戻ったジャックは、ボブの写真の前にあった出て行くというマーベルの置手紙に気づく。

ボブとの対戦を考えるジャックは、置手紙を破り捨てる。

タイトルマッチ当日。
ボブの控室に入ろうとするマーベルに気づいたトレーナーは、それをジャックには知らせないでおこうと考える。

ボブに声をかけたマーベルは、リングサイドに向かう。

ジャックはリングに上がりボブもそれに続き、二人はリング・アナウンスで紹介される。

そしてゴングは鳴り、二人は第1ラウンドから激しい打ち合いになる。

第2ラウンド、リングサイドのマーベルに気づいたジャックは動揺してダウンを奪われるがゴングに救われる。

コーナーには戻るものの、意識が朦朧とするジャックが気になる。

第3ラウンド、ジャックは再びダウンを奪われながら反撃してゴングが鳴る。

マーベルはジャックに声をかけて声援し、彼女に気づいたジャックに闘志が甦る。

第4ラウンド、優勢に出たジャックはダウンを奪い、ボブは立ち上がれず、新チャンピオンの誕生となる。

トレーナーらは喜び、コーナーに戻ったジャックはマーベルに寄り添い愛を伝える。

ボブの満足げな表情を確認したマーベルは、腕にはめていたブレスレットを外し、ジャックとの愛を確かめる。

控室に戻ったボブは、リングサイドに落ちていたブレスレットを渡されて全てを悟る。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
驚異的な強さで”ワン・ラウンド・ジャック”の異名を誇る、見世物小屋のボクサー、ジャック・サンダーは、受付係のマーベルと恋仲だった。
その場を訪れたボクシングのヘビー級チャンピオンのボブは、無敵のジャックに勝利してしまう。
ボブはその賞金でマーベルにブレスレットを贈り、彼女もボブに惹かれてしまう。
敗戦でショックを受けたジャックだったが、プロモーターのジェームズに見込まれて、組まれた試合に勝利すればボブの練習相手にすることを約束される。
試合に勝ちマーベルと結婚したジャックだったが、彼女とボブの関係を気にする。
そしてジャックは、連勝を続けながらランキングを上げ、マーベルのためにボブと対戦して決着をつけようとするのだが・・・。
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サイレント作品であるため、登場人物の考えや思いを伝えようとする細やかな表情の描写や映像テクニックが実に丁寧であり、妻アルマ・レヴィルの脚本を生かした撮影当時28歳のアルフレッド・ヒッチコックの豊かな才能が確認できる貴重な作品。

ヒロインとチャンピオンの愛を表現する小道具として”ブレスレット”が使われ、度々映し出されるそれが恋の行方を示すという見事な演出もサイレント作品ならではと言える。

結婚式で、ヒロインの指に指輪がはめられた瞬間にブレスレットがずれ落ちる描写などはその象徴だ。
このブレスレットの”リング”とボクシングの”リング”を関連させたタイトルであることも注目。

また、人間の心理を表現する手段として特異な映像表現が巧みに使われ、その後のヒッチコック作品に影響を与えていることが窺えるシーンも見逃せない。

精悍な顔立ちが実に印象的な主人公のカール・ブリッソン、その妻で揺れる女心を微妙な表情で演ずるリリアン・ホール=デイヴィス、彼女に惹かれるチャンピオンのイアン・ハンター、プロモーターのフォレスター・ハーヴェイ、主人公の見世物小屋の同僚ハリー・テリー、トレーナーのゴードン・ハーカー、ボクサーのビリー・ウェルズなどが共演している。


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