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ワイルド・アット・ハート Wild at Heart (1990)

1990年に発表された、バリー・ギフォードの小説”Wild at Heart”を基に製作された作品。
恋人の母親に交際を禁じられる青年の命懸けの逃避行を描く、監督、脚本デヴィッド・リンチ、主演ニコラス・ケイジローラ・ダーンウィレム・デフォーダイアン・ラッドハリー・ディーン・スタントンJ・E・フリーマン他共演の犯罪スリラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー

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スタッフ キャスト ■
監督:デヴィッド・リンチ

製作
モンティ・モンゴメリー

スティーヴ・ゴリン
シガージョン・サイヴァッツォン
製作総指揮:マイケル・クーン
原作:バリー・ギフォードWild at Heart
脚本:デヴィッド・リンチ

撮影:フレデリック・エルムズ
編集:デュウェイン・ダンハム
音楽:アンジェロ・バダラメンティ

出演
セイラー・リプリー:ニコラス・ケイジ

ルーラ・ペイス・フォーチュン:ローラ・ダーン
ボビー・ペルー:ウィレム・デフォー
マリエッタ・フォーチュン:ダイアン・ラッド
ジョニー・ファラガット:ハリー・ディーン・スタントン
マーセラス・サントス:J・E・フリーマン
ミスター・レインディア:W・モーガン・シェパード
デル:クリスピン・グローヴァー
フアナ・ドゥランゴ:グレイス・ザブリスキー
ペルディータ・ドゥランゴ:イザベラ・ロッセリーニ
ジュリー・デイ:シェリリン・フェン
ポージス・スプール:ジャック・ナンス
良い魔女:シェリル・リー
ドロップシャドウ:デヴィッド・パトリック・ケリー
レジー:カルヴィン・ロックハート

アメリカ 映画
配給 The Samuel Goldwyn Company

1990年製作 124分
公開
北米:1990年8月17日
日本:1991年1月15日
製作費 $10,000,000
北米興行収入 $14,560,250


アカデミー賞 ■
第63回アカデミー賞
・ノミネート
助演女優賞(ダイアン・ラッド


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
南・北カロライナ州境付近、ケープ・フィアー。
セイラー・リプリー(ニコラス・ケイジ)は、恋人ルーラ・ペイス・フォーチュン(ローラ・ダーン)の母親マリエッタ(ダイアン・ラッド)が差し向けた男を二人の目の前で殺してしまい、矯正施設に入れられる。

娘ルーラを溺愛するマリエッタは、セイラーとの仲を裂こうとして殺し屋を雇ったのだった。

22か月18日後。
セイラーはルーラの家に電話をするが、それに出たマリエッタに相手にされない。

ルーラは、セイラーに会うことは許さないとマリエッタに言われる。

それを無視したルーラは、セイラーの蛇皮のジャケットを持参して、仮釈放となった彼を迎えに行きホテルで愛し合う。

その頃マリエッタは、恋人である探偵のジョニー・ファラガット(ハリー・ディーン・スタントン)を呼び、ルーラを連れ戻してもらおうとする。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
青年セイラー・リプリーは、恋人ルーラとの交際を彼女の母親マリエッタに禁じられていた。
ある日セイラーは、マリエッタが差し向けた殺し屋を彼女とルーラの目の前で殺してしまう。
逮捕され服役したセイラーは仮釈放となるが、彼はそれを破り、ルーラと共にカリフォルニアに向かってしまう。
マリエッタは、ルーラを連れ戻すことを恋人の私立探偵ジョニーに依頼する。
それに気づきながら旅をつづけたセイラーとルーラは、ニューオーリンズに向かう。
その頃マリエッタは、ジョニーが二人を見つけられないため、ギャングのサントスにセイラーの殺害を依頼する・・・。
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本作の北米公開3か月前に放映されたテレビ・ドラマ「ツイン・ピークス」を演出したばかりのデヴィッド・リンチ監督作であり、その出演者の多くと、若手期待のニコラス・ケイジローラ・ダーン、彼女の実母ダイアン・ラッドの母娘共演なども話題となった。

序盤は、デヴィッド・リンチの怪奇嗜好は抑え気味であり、犯罪が絡むラブ・ストーリー的に描かれる。
中盤からは、バイオレンス・セックス・殺人などが強調される彼の世界観が十分に発揮され、スタイリッシュ且つ奇抜な映像(極端なクローズアップ等)や音楽との融合などが楽しめる作品となっている。

オズの魔法使」(1939)、エルビス・プレスリーと彼の映画の内容を引用しているシーンが度々登場するのも注目だ。

第63回アカデミー賞では、助演女優賞(ダイアン・ラッド)にノミネートされた。

1990年のカンヌ国際映画祭では、デヴィッド・リンチパルム・ドールを受賞した。

既にキャリアは積んでいたが、まだ20代である主演のニコラス・ケイジは余りにも魅力的。
その仕草や身のこなしは、男の目から見ても惚れ惚れする思いであり、大スターになる予感を当時感じたものだ。

体を張った大胆な演技で恋人と共に逃亡の旅を続けるローラ・ダーン、彼女の実母で、母親役を怪演するダイアン・ラッド、主人公の殺害を依頼されるウィレム・デフォー、私立探偵ハリー・ディーン・スタントン、ギャングのJ・E・フリーマン、彼と手を組むギャングのW・モーガン・シェパード、ヒロインのいとこクリスピン・グローヴァー、殺し屋グレイス・ザブリスキー、主人公のかつての仲間イザベラ・ロッセリーニ、交通事故に遭う女性シェリリン・フェン、異常者であるロケット学者ジャック・ナンス、良い魔女シェリル・リー、殺し屋デヴィッド・パトリック・ケリーカルヴィン・ロックハートなどが共演している。


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