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マルコヴィッチの穴 Being John Malkovich (1999)

俳優ジョン・マルコヴィッチの脳の中に入る方法を知った人形師と関係者の奇妙な体験と巻き起こる騒動を描く、監督スパイク・ジョーンズ、製作総指揮、脚本チャーリー・カウフマン、主演ジョン・キューザックキャメロン・ディアスキャサリン・キーナージョン・マルコヴィッチオーソン・ビーンチャーリー・シーン他共演のファンタジー・コメディの秀作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)

ブラッド・ピット / Brad Pitt 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:スパイク・ジョーンズ

製作
マイケル・スタイプ

サンディ・スターン
スティーヴ・ゴリン
ヴィンセント・ランディ
製作総指揮
チャーリー・カウフマン

マイケル・クーン
脚本:チャーリー・カウフマン
撮影:ランス・アコード
編集:エリック・ザンブランネン
音楽:カーター・バーウェル

出演
クレイグ・シュワルツ:ジョン・キューザック

ロッテ・シュワルツ:キャメロン・ディアス
マキシン・ランド:キャサリン・キーナー
ジョン・ホレイショ・マルコヴィッチジョン・マルコヴィッチ
レスター:オーソン・ビーン
チャーリー:チャーリー・シーン
フローリス:メアリー・ケイ・プレイス
最初の客:W・アール・ブラウン
ドン:レジナルド・C・ヘイズ
マーティン船長:バーン・ピヴェン
ラリー:カルロス・ジャコット
エレベーターの女性:オクタヴィア・スペンサー
ジョンソン・ヘイワード:リチャード・ファンシー
タクシーの運転手:ケヴィン・キャロル
本人:ショーン・ペン

本人:ブラッド・ピット

アメリカ 映画
配給 USA Films(フォーカス・フィーチャーズ)

1999年製作 112分
公開
北米:1999年10月29日
日本:2000年9月23日
製作費 $13,000,000
北米興行収入 $22,858,930


アカデミー賞 ■
第72回アカデミー賞
・ノミネート
監督
助演女優(キャサリン・キーナー
脚本賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ニューヨーク
人形師のクレイグ・シュワルツ(ジョン・キューザック)は、ペットショップに勤める妻ロッテ(キャメロン・ディアス)に定職に就くよう言われる。

”レスター社”の、手先が器用な人物を求むという新聞の求人広告に目を止めたクレイグは、早速そのビルに向かい7階1/2のフロアのオフィスを訪ねる。

エレベーターに乗ったクレイグは、その場の女性(オクタヴィア・スペンサー)が止めてくれた階で降りる。

天井が異常に低いフロアのオフィスに向かい、秘書フローリス(メアリー・ケイ・プレイス)に迎えられたクレイグは、社長室に通されてレスター(オーソン・ビーン)と面会する。

フローリスが秘書ではなく取締役渉外部長だと知らされたクレイグは、簡単なテストなどを受けレスターに気に入られて採用される。

なぜ天井が低いかなどの研修ビデオのようなものを見たクレイグは、その場にいたマキシン・ランド(キャサリン・キーナー)が気になる。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ニューヨーク
生活苦の人形師クレイグ・シュワルツは、ペットショップ勤めの妻ロッテに促されたて職を探し、”レスター社”の面接を受ける。
ビルの7階1/2、天井が異常に低いフロアのオフィスを訪ねたクレイグは、老社長レスターに気に入られて採用される。
妻ロッテとも倦怠期を迎えていたクレイグは、その場にいた女性マキシンに惹かれるものの相手にされない。
そんなクレイグは、ファイル室の壁に隠されているドアを見つけ、その向こうの穴に入ってみる。
そこは何と俳優”ジョン・マルコヴィッチ”の脳の中で、15分間その場にいられることを知ったクレイグは、マキシンの提案で、200ドルの体験料でそれを商売にして稼ぐことを考えるのだが・・・。
__________

実力派人気スター”ジョン・マルコヴィッチ”の脳の中に入るという奇抜なアイデア、様々な欲望を追及する人々の行動がをコミカルに描くスパイク・ジョーンズの演出とチャーリー・カウフマンによる出色の脚本が光る。

両者は各方面で絶賛され、第72回アカデミー賞では、スパイク・ジョーンズが監督賞、チャーリー・カウフマンは脚本賞にそれぞれノミネートされた。
*他のノミネート、助演女優賞(キャサリン・キーナー)

また、本作の成功により次回作に期待がかかり苦悩する脚本家”チャーリー・カウフマン”を主人公にした「アダプテーション」(2002)が製作され、こちらも高い評価を受けた。

個性派ではあるが、容姿抜群とは言えないスターのジョン・マルコヴィッチの脳の中に入るという奇想天外な展開は、ユーモアだけでなく、彼自身の持つ重厚感に引き付けられるところがまた興味深い。

ジョン・マルコヴィッチの脳の中から見える世界は、人間の欲望に加え社会の縮図をストレートに表現し、シニカル色を強調し過ぎていないところもまたいい。

主演は悩める人形師のジョン・キューザックなのだが、当然のごとくジョン・マルコヴィッチのインパクトが強く、演技派である彼の変幻自在の演技を堪能できる。

女性としての色気などは本来キャメロン・ディアスに遠く及ばないキャサリン・キーナーの男を手玉に取るキャラクターは注目で、いつもは地味な妻役などが似合う彼女が実に魅力的であり、アカデミー助演賞ノミネートも頷ける。

平凡な生活から欲求を満たす人生を歩む、主人公の妻を演ずるキャメロン・ディアス、不思議な”穴”が存在する会社の風変わりな老社長オーソン・ビーン、その秘書風の取締役渉外部長メアリー・ケイ・プレイスジョン・マルコヴィッチの友人ということで登場するチャーリー・シーン、最初の客W・アール・ブラウン、エレベーターの女性オクタヴィア・スペンサー、他ショーン・ペンブラッド・ピットなどもカメを出演している。


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