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ブッシュ W. (2008)

”名門”の放蕩息子で厄介者扱いされながら二代前の父ジョージ・H・W・ブッシュに続き第43代アメリカ大統領にまで上り詰めたジョージ・W・ブッシュの人間性を描く、監督オリバー・ストーン、主演ジョシュ・ブローリンエリザベス・バンクスジェームズ・クロムウェルエレン・バースティンリチャード・ドレイファススコット・グレンタンディ・ニュートン他共演によるコメディ・タッチのドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト ■
監督:オリバー・ストーン

製作
モリッツ・ボーマン

ビル・ブロック
脚本:スタンリー・ワイザー
撮影:フェドン・パパマイケル
編集
ジョー・ハッシング

ジュリー・モンロー
アレクシス・チャヴェス
音楽:ポール・カンテロン

出演
ジョシュ・ブローリンジョージ・W・ブッシュ

エリザベス・バンクスローラ・ウェルチ・ブッシュ
ジェームズ・クロムウェルジョージ・H・W・ブッシュ
エレン・バースティンバーバラ・ブッシュ
リチャード・ドレイファスディック・チェイニー
スコット・グレンドナルド・ラムズフェルド
タンディ・ニュートンコンドリーザ・ライス
ジェフリー・ライトコリン・パウエル
トビー・ジョーンズカール・ローヴ
ブルース・マッギルジョージ・J・テネット
ステイシー・キーチ:アール・ハッド
デニス・ボウトシカリスポール・ウォルフォウィッツ

ジェシー・ブラッドフォード:サッチャー
マイケル・ガストントミー・フランクス

ノア・ワイリードン・エヴァンス
ヨアン・グリフィズトニー・ブレア
コリン・ハンクス:スピーチ・ライター

アメリカ 映画
配給 ライオンズゲート
2008年製作 129分
公開
北米:2008年10月17日
日本:2009年5月16日
製作費 $25,100,000
北米興行収入 $25,534,490
世界 $29,434,430


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
2002年1月。
一般教書演説の原案を閣僚と討議する、第43代アメリカ大統領ジョージ・W・ブッシュ(ジョシュ・ブローリン)は、イランイラク北朝鮮の3カ国を、”悪の枢軸”と名指しすることを決める。
__________

1966年。
ジョージ・H・W・ブッシュ下院議員(ジェームズ・クロムウェル)と同じイェール大学に入学したブッシュは、度重なる問題行動で父親を悩ませていた。

その後、ブッシュは故郷テキサスの石油会社に勤めるが、長続きしなかった。

1971年。
何をやってもまともに務まらない息子を、父ブッシュは優秀な弟ジェブと比較し、夢ばかり追わずに現実的になるよう忠告し、失望感を露にする。
___________

副大統領ディック・チェイニー(リチャード・ドレイファス)とランチをとっていたブッシュは、彼に父ブッシュに比べて決断力の鈍さなどを指摘されるが、ブッシュはそれを意に介さない。
__________

...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
名門ブッシュ家の長男ジョージ・W・ブッシュは、父親のジョージ・H・W・ブッシュと同じくイェール大学に入学するものの、問題行動ばかり起こし、下院議員の父を悩ませる。
ブッシュは、ブッシュを優秀な弟ジェブと比較し、絶望感を露にする。
社会に出たブッシュは、石油会社勤めも長続きせず、アルコール依存症となるものの、ハーバード・ビジネス・スクールに入り、母バーバラの後押しで、父の信頼を得ようとする。
1977年、そんなブッシュは”神のお告げ”を聞き、家業を継ぐ決心をして、下院議員選への立候補宣言をするのだが・・・。
__________

家柄や父親の影を背負い、母親譲りの気性の激しさと奔放さで、要所要所で人並外れた才能を発揮したブッシュの人となりは、アメリカではよく知られているのだが、日本人の目からすると、ショッキングで衝撃的な感じさえする。

オリバー・ストーンらしい、皮肉を込めた社会派ドラマ風の仕上がりでもあるのだが、同名の父との”確執”を極端に描き、”W.”(原題)を強調してその人物像をコミカルに描いている。

似過ぎないまでも、時折見せる表情が本人と瓜二つの場面もあり、閣僚をはじめ、本人達の雰囲気がよく出ている。
かなりの部分で史実に忠実でもあり、あえて伝記映画に徹したのかは不明なのだが、オリバー・ストーン作品にしては、それほど堅苦しくない、軽快な演出が印象的だ。

批評家の受けはまずまずだったが、意外にも観客の評価は低く、上映館数が少なかったこともあり、残念ながら興行的には失敗に終わっている。

北米興行収入 $25,534,490
世界 $29,434,430

大統領=人格者のように捉えてしまい、経歴や人柄を余り知らないで見ると、実に人間味のある、身近な存在に思えてしまう主人公ブッシュを、当時、めざましい活躍で注目のジョシュ・ブローリンが、迫真の演技で熱演している。

ブッシュ夫人ローラエリザベス・バンクス、父ブッシュジェームズ・クロムウェル、母バーバラエレン・バースティンチェイニー副大統領のリチャード・ドレイファスラムズフェルド国防長官のスコット・グレンライス国家安全保障問題担当・大統領補佐官タンディ・ニュートンパウエル国務長官ジェフリー・ライトブッシュの盟友のカール・ローヴトビー・ジョーンズブッシュが改心するきっかけを作る牧師ステイシー・キーチジョージ・J・テネットCIA長官のブルース・マッギルイラク戦争の司令官であるトミー・フランクス将軍マイケル・ガストンイギリス首相トニー・ブレアヨアン・グリフィズ、そして、スピーチ・ライター役でコリン・ハンクスも出演しているという豪華キャストも注目だ。


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