1997年公開のスペイン映画「オープン・ユア・アイズ」のハリウッド版リメイク作品。 青年実業家が事故に遭い夢と現実の狭間で苦しむ姿を描く、製作、監督、脚本キャメロン・クロウ、製作、主演トム・クルーズ、ペネロペ・クルス、キャメロン・ディアス、ティルダ・スウィントン、カート・ラッセル、ティモシー・スポール心理ドラマ。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:キャメロン・クロウ
製作総指揮:ビル・ブロック 他
製作
トム・クルーズ
ポーラ・ワグナー
キャメロン・クロウ
脚本
アレハンドロ・アメナバール
マテオ・ギル
キャメロン・クロウ
撮影:ジョン・トール
編集
ジョー・ハッシング
マーク・リヴォルシー
音楽:ナンシー・ウィルソン
出演
トム・クルーズ:デヴィッド・エイムス
ペネロペ・クルス:ソフィア・セラノ
キャメロン・ディアス:ジュリー・ジアンニ
ジェイソン・リー:ブライアン・シェルビー
カート・ラッセル:カーティス・マッケイブ医師
ティモシー・スポール:トーマス・ティップ
ノア・テイラー:エドモンド・ヴェンチュラ
ティルダ・スウィントン:レベッカ・ディアボーン
マイケル・シャノン:アーロン
スティーヴン・スピルバーグ:本人
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
2001年製作 136分
公開
北米:2001年12月14日
日本:2001年12月22日
製作費 $68,000,000
北米興行収入 $100,614,860
世界 $203,388,340
■ アカデミー賞 ■
第74回アカデミー賞
・ノミネート
歌曲賞:ポール・マッカートニー” Vanilla Sky”
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
父親の後を継いだニューヨークの大手出版社のオーナー、デヴィッド・エイムス(トム・クルーズ)は、一夜を共にした女友達ジュリー・ジアーニ(キャメロン・ディアス)を、自宅である高級アパートに残し出社する。
作家で友人のブライアン・シェルビー(ジェイソン・リー)を、愛車マスタングに乗せて自社ビルに到着したデヴィッドは、自分を蹴落とそうとする役員達の会議に顔を出す・・・。
デヴィッドの誕生パーティー。
ブライアンの同伴者のソフィア・セラノ(ペネロペ・クルス)に、一目惚れしてしまったデヴィッドは、やや煙たく感じ始めてきたジュリーの目を気にしながら、彼女に接近する。
パーティーを抜け出し、デヴィッドはソフィアのアパートに向かい、語り合いながらお互いの似顔絵を描き始める。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
ニューヨーク。
父親の後を継いだ、大手出版社のオーナー、デヴィッド・エイムスは、何不自由ない生活を送っていた。
デヴィッドは誕生パーティーで、友人ブライアンの同伴者ソフィアに一目惚れしてしまう。
女友達ジュリーに飽き始めていたデヴィッドは、彼女の目を気にしながらソフィアに近づく。
ソフィアのアパートに向かったデヴィッドは、互いの似顔絵を描き、語り合っただけで一夜を過ごす。
それに嫉妬したジュリーは、デヴィッドに友人以上の関係を迫りつつ、車のスピードを上げて自爆してしまう。
ジュリーは死亡し、デヴィッドは、昏睡状態から意識は戻るものの、整った顔は醜く崩れ体は歪んでしまう・・・。
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作品のリメイク権を手にしたトム・クルーズが、自ら製作、主演し、オリジナル版でヒロインを演じたペネロペ・クルスが、同じ役で出演している。
またオリジナル作品の監督アレハンドロ・アメナバールが、脚本に参加している。
夢と現実が交互する場面展開が、複雑かつ微妙に絡み合いながら描かれているのだが、終盤には謎解きのように理解できる、SFファンタジーのように変貌していくロマンスでもある。
本作がきっかけで、急接近した主演のトム・クルーズとペネロペ・クルスのロマンスが話題になり、ほぼ同時にトム・クルーズはニコール・キッドマンと離婚した。
彼はペネロペ・クルスと交際を続けるが、結局は2004年に破局している。
トム・クルーズは「ザ・エージェント」(1996)以来のコンビとなるキャメロン・クロウを監督に迎え、彼は製作と脚本を兼ね、前作同様、上質な人間ドラマとしても十分楽しめる作品に仕上げている。
第74回アカデミー賞では、主題歌”Vanilla Sky”(ポール・マッカートニー)が、歌曲賞にノミネートされた。
北米で約1億ドル、全世界では2億ドルを超すヒットとなった。
何不自由ない生活に思える反面、どこか満たされない人生を送る青年が出会う、はかなくも短い”現実”のロマンスと、自らが作り上げた夢の狭間で苦悩する姿、”完璧”なメイクで切なく演ずるトム・クルーズは、実に新鮮な演技を見せてくれる。
結局は、現実で愛し合うことはなかったヒロインペネロペ・クルス、ストーカー的な女友達を好演し、ゴールデングローブ賞などにもノミネートされたキャメロン・ディアス、主人公とは対照的な、持てない友人のジェイソン・リー、精神科医カート・ラッセル、顧問弁護士役のティモシー・スポール、”LE”のノア・テイラーとティルダ・スウィントン、看守マイケル・シャノン、そして、パーティーで一瞬、スティーヴン・スピルバーグが本人役で登場する。