1994年に発表された、マイケル・クライトンの同名小説の映画化。 昇進を元愛人に奪われてしまった男性が会社の企む陰謀に巻き込まれる姿を描く、製作、監督バリー・レヴィンソン、主演マイケル・ダグラス、デミ・ムーア、ドナルド・サザーランド他共演のサスペンス。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:バリー・レヴィンソン
製作
マイケル・クライトン
バリー・レヴィンソン
原作:マイケル・クライトン
脚本:ポール・アタナシオ
撮影:トニー・ピアース=ロバーツ
編集:ステュー・リンダー
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演
トム・サンダース:マイケル・ダグラス
メレディス・ジョンソン:デミ・ムーア
ボブ・ガーヴィン:ドナルド・サザーランド
スーザン・ヘンドラー:キャロライン・グッドール
マーク・ルーイン:デニス・ミラー
ドン・チェリー:ニコラス・サドラー
キャサリン・アルヴァレス:ローマ・マフィア
フィリップ・ブラックバーン:ディラン・ベーカー
シンディ・チャン:ジャックリーン・キム
ステファニー・カプラン:ローズマリー・フォーサイス
メアリー・アン・ハンター:スージー・プラクソン
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1994年製作 128分
公開
北米:1994年12月9日
日本:1995年2月
製作費 $55,000,000
北米興行収入 $83,000,000
世界 $214,015,090
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
シアトルのハイテク企業”ディジコム”に勤める製造部長のトム・サンダース(マイケル・ダグラス)は、副社長に昇進確実と思いながら出社する。
しかし、同僚のフィリップ・ブラックバーン(ディラン・ベーカー)から、クビを切られる可能性があることを聞かされ、意気消沈してしまう。
社長ボブ・ガーヴィン(ドナルド・サザーランド)に真意を確かめに行ったトムは、先端機器事業部独立を発案した元愛人のメレディス・ジョンソン(デミ・ムーア)に、副社長の座を奪われてしまい、オフィスに帰り激怒する。
同じ部署のマーク・ルーイン(デニス・ミラー)やドン・チェリー(ニコラス・サドラー)に慰められたトムは、その夜メレディスのオフィスに呼ばれる。
仕事の打ち合わせでメレディスの元に向かったトムだったが、彼女はトムに強引に関係を迫る。
トムはそれを拒んだものの、メレディスの誘惑に負けてその気になってしまう。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
シアトル。
ハイテク企業の製造部長トム・サンダースは、元愛人メレディス・ジョンソンに、昇進するはずだった、副社長の座を奪われてしまい激怒する。
その後、メレディスのオフィスに呼ばれたトムは、彼女に関係を迫られる。
誘惑に負けそうになったトムだったが、彼はそれを拒み、不満げなメレディスを無視してその場を去ってしまう。
ところが翌日、メレディスはトムからセクハラを受けたという報告を会社側に伝えてしまう。
立場が逆だと主張するトムだったが、この件で訴えられた場合の不安が過ぎる。
その後トムには、送信者が不明のメールなども届き始め、彼は先手を打って、危機を回避しようとするのだが・・・。
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北米興行収入は約8300万ドル、全世界では約2億1400万ドルのヒットとなった。
実際には親子ほど年が違う主演のマイケル・ダグラスとデミ・ムーアの、濃厚なラブ・シーンなどが話題となった作品。
ハイテク企業が巨額の利益を得ようとするための犠牲者となる主人公の闘いを、バリー・レヴィンソンが骨太に描いている。
殺人が絡むサスペンスではないが、窮地に追い込まれる主人公の心理や、当時のハイテク技術を効果的に映像化した内容は、なかなか面白味がある。
また、本作をきっかけにして、”セクハラ”という言葉が日本では一般的になった。
彼にしては、地味な役柄に見える役のマイケル・ダグラスは、長年の会社への貢献が報われずに、そればかりか彼の糾弾を企む会社の陰謀に巻き込まれる主人公を熱演している。
ハリウッドの頂点を極めようとしていたデミ・ムーアは、どこまでも強気で、弱みを見せない女性役員を演じ、男性を含めて、他を圧倒する迫力ある演技を見せてくれる。
黒幕でありながら、結局はうまく”駒”を動かして合併を成立させる、彼らしい人を食ったような演技を見せてくれるドナルド・サザーランド、主人公の妻キャロライン・グッドール、同僚のデニス・ミラー、ニコラス・サドラー、ジャックリーン・キム、敏腕弁護士のローマ・マフィア、会社側に付くディラン・ベーカー、そしてクライマックスで、CFOに指名される謎のメール送信者ローズマリー・フォーサイスなどが共演している。