話題作「黒いジャガー」(1971)の主人公”ジョン・シャフト”を30年ぶりに復活させた、監督ジョン・シングルトン、サミュエル・L・ジャクソン、ヴァネッサ・ウィリアムズ、クリスチャン・ベール、ジェフリー・ライト、トニ・コレット共演の犯罪ハード・アクション。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・シングルトン
製作
スコット・ルーディン
ジョン・シングルトン
エリック・スティール
マーク・ロイバル
製作総指揮
ポール・ホール
スティーヴ・ニコライデス
アダム・シュローダー
原作:アーネスト・タイディマン
原案
ジョン・シングルトン
シェーン・サレルノ
脚本
リチャード・プライス
ジョン・シングルトン
シェーン・サレルノ
撮影:ドナルド・E・ソーリン
編集
ジョン・ブルーム
アントニア・ヴァン・ドリメレン
音楽:デヴィッド・アーノルド
出演
サミュエル・L・ジャクソン:ジョン・シャフト
ヴァネッサ・ウィリアムズ:カーメン・ヴァスケス
ジェフリー・ライト:ピープルズ・ヘルナンデス
クリスチャン・ベール:ウォルター・ウェイドJr.
バスタ・ライムズ:ラサーン
ダン・ヘダヤ:ジャック・ロセリ
トニ・コレット:ダイアン・パルミエリ
リチャード・ラウンドトゥリー:アンクル・ジョン・シャフト
ルーベン・サンチャゴ=ハドソン:ジミー・グローヴス
ジョセフ・ソマー:カート・フレミング
リン・シグペン:カーラ・ハワード
フィリップ・ボスコ:ウォルター・ウェイド
メキ・ファイファー:トレー・ハワード
パット・ヒングル:デニス・ブラッドフォード判事
アイザック・ヘイズ:Mr.P
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
2000年製作 99分
公開
北米:2000年6月16日
日本:2000年11月11日
製作費 $44,000,000
北米興行収入 $70,334,260
世界 $107,196,500
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
正義のために、問答無用の捜査を続ける市警の刑事ジョン・シャフト(サミュエル・L・ジャクソン)は、不動産王ウェイド(フィリップ・ボスコ)の息子ウォルター(クリスチャン・ベール)を、殺人容疑で逮捕する。
しかし、ウォルターは父親の力で保釈され、国外へと脱出してしまう。
しかしシャフトは、事件現場のバーのウエイトレス、ダイアン(トニ・コレット)が真相を知っていると考える。
その後、麻薬課に転属されたシャフトは、密売人の元締めピープルズ(ジェフリー・ライト)を逮捕するが、帰国して逮捕したウォルターと彼は、留置場で意気投合する。
そんな時、ウォルターは再び金の力で保釈され、激怒したシャフトは、バッジを捨て独自の捜査を始めるのだが・・・。
「フレンチ・コネクション」(1971)などの原作者として知られる、アーネスト・タイディマンの同名小説を基に製作された作品。
アメリカの社会問題である、裏社会と癒着している権力や警察などの様子が生々しく描かれ、とてつもない個性を持つ、主人公シャフトの人物像描写など、若きジョン・シングルトンのエネルギッシュでスピード感溢れる演出も冴える。
北米興行収入は約7000万ドル、全世界では1億ドルを超えるヒットとなった。
続編が作られそうな雰囲気で終わるのだが、それが実現していないのが残念だ。
旧作のシャフト役の、リチャード・ラウンドトゥリーに勝る演技を見せるサミュエル・L・ジャクソンの、存在感と迫力は圧倒的だ。
その暴挙とも言える行動は、「ダーティハリー」(1971)の”ハリー・キャラハン”や、「フレンチ・コネクション」(1971)の”ドイル”を思わせる、それ以上の残虐性と凄みがで迫る。
1971年度のアカデミー賞で、歌曲賞を受賞した、アイザック・ヘイズのテーマ曲も、古さを全く感じさせず輝きを放っている。
意外に地味なシャフトの同僚刑事ヴァネッサ・ウィリアズ、麻薬密売の元締めジェフリー・ライト、悪事に染まる富豪御曹子クリスチャン・ベール、事件の目撃者トニ・コレット、悪徳警官ダン・ヘダヤとルーベン・サンチャゴ=ハドソン、主人公の協力者バスタ・ライムズ、不動産王フィリップ・ボスコ、彼と通じている判事パット・ヒングル、不動産王の弁護士役ジョセフ・ソマー、被害者メキ・ファイファー、その母親リン・シグペン、そして、特別出演以上に出番が多く、かつてのヒーローとして、重要視されていることがよく分かる、元祖シャフトのリチャード・ラウンドトゥリー、テーマ曲のみならず登場してくれるのも嬉しいアイザック・ヘイズなどが共演している。