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激突! Duel (1971)

1971年に発表された、リチャード・マシスンの同名短編小説を基にテレビ用に製作されたドラマ。
スティーヴン・スピルバーグの無名時代の注目作品。
街道で追い越したタンク・ローリーに執拗な嫌がらせに遭うビジネスマンの恐怖を描く、デニス・ウィーバー主演のサスペンス。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)

スティーヴン・スピルバーグ / Steven Spielberg 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:スティーヴン・スピルバーグ

製作:ジョージ・エクスタイン
原作:リチャード・マシスン
脚本:リチャード・マシスン
撮影:ジャック・A・マータ
編集:フランク・モリス
音楽:ビリー・ゴールデンバーグ

出演
デニス・ウィーバー:デヴィッド・マン
ジャクリン・スコット:マン夫人

アメリカ 映画
1971年製作 74分/89分(DVD)
公開
北米
1971年11月13日/TV放映
1983年4月22日/劇場公開
日本:1973年1月
製作費 $450,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
中年のビジネスマン、デヴィッド・マン(デニス・ウィーバー)は、仕事の約束のために、カリフォルニアのハイウェイから砂漠地帯の街道を車(プリマス・バリアント)で走り抜けようとしていた。

1台の大型タンク・ローリー(ピータービルト281/351)に追いついたデヴィッドは、排気を撒き散ら死ながら低速で走行する車両を追い越す。

その後、タンク・ローリーは、デヴィッドの車に追い越しをかけ、彼の車の前で再び低速走行する。

強引なタンク・ローリーの運転に肝を冷やしたデヴィッドは、再びそれを追い越すが、その際にタンク・ローリーは、大きなホーンを鳴らし彼を威嚇する。

先を急ぎガソリンスタンドに立ち寄ったデヴィッドだったが、そこに例のタンク・ローリーも給油に現れる。

昨晩、妻(ジャクリン・スコット)と喧嘩したデヴィッドは、彼女に電話をかけて謝罪するが、帰宅時間をめぐり再び言い争いになってしまう。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
中年のビジネスマンのデヴィッド・マンは、仕事のために、カリフォルニアのハイウェイから砂漠地帯の街道を車で走る。
その後デヴィッドは、排気を撒き散らす低速の大型タンク・ローリーを追い越す。
暫くすると、タンク・ローリーはデヴィッドの車に追い越しをかけ、彼の車の前で再び低速走行始める。
それを追い越したデヴィッドだったが、その後、タンク・ローリーは、執拗に彼の車を威嚇して嫌がらせを行い、ついには殺意を感じさせる攻撃を仕掛けてくる・・・。
__________

本作はテレビ用に製作されたドラマだが、日本やヨーロッパでは劇場公開された。
テレビ:74分 / 劇場・DVD版:89分。

日本では、”日曜洋画劇場”で1975年1月にテレビ放映され、当時、”警部マクロード”(TVドラマ)で主人公を演じて人気があった、デニス・ウィーバーが出演していたことで興味深かった作品。
デニス・ウィーバーが、逞しいマクロードとは違うイメージのだったのが印象に残った。

もちろん、同年の12月に公開される「ジョーズ」(1975)までスピルバーグのことは殆ど知らない状況ではあったが、その内容に子供心に”衝撃”を受けたことを思い出す。

TVドラマということで、いかにも低予算作品という作りなのだが、突然、登場するインパクトあるショットや、タンク・ローリーの運転手の姿を見せずに、それを巨大な生き物のように映し出す効果など、スピルバーグがその後に見せる、抜群の演出センスなども垣間見ることができる。

追われる者の心理や恐怖、助けも呼べない、逃れようがない閑散としたアメリカの地形、登場人物を極力押さえて、”対決”を強調させる緊張感溢れる演出など、斬新な映像も冴え渡る。

日本車と比較すると、巨大な車に見える主人公の愛車”プリマス・バリアント”なのだが、アメリカではコンパクトカーの大衆車であり、それに襲い掛かる、恐竜のようなタンク・ローリー”ピータービルト281/351”の迫力たるや凄まじい。

前記のように、ニューメキシコの田舎町の保安官補”マクロード”が、ニューヨークで荒っぽい事件を解決していくイメージが植えつけられていた当時の自分には、どうもひ弱な主人公のデニス・ウィーバーが物足りないとしか思えなかった、本作を初めて見た子供時代だったが、今見るとなかなかのはまり役にも思える。


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