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続・激突!/カージャック The Sugarland Express (1974)

スティーヴン・スピルバーグ(監督、原作、脚本)が初めて劇場用作品として監督した記念すべき作品。
福祉局の命令で幼い子供を里親に出された若い夫婦の逃避行を描く、主演ゴールディ・ホーンウィリアム・アザートンマイケル・サックスベン・ジョンソン他共演によるコメディ・タッチのドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)

スティーヴン・スピルバーグ / Steven Spielberg 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:スティーヴン・スピルバーグ

製作
デイヴィッド・ブラウン

リチャード・D・ザナック
原作
スティーヴン・スピルバーグ

ハル・バーウッド
マシュー・ロビンス
脚本
スティーヴン・スピルバーグ

ハル・バーウッド
マシュー・ロビンス
撮影:ヴィルモス・スィグモンド
音楽:ジョン・ウィリアムズ

出演
ルー・ジーン・ポプリン:ゴールディ・ホーン

クロヴィス・マイケル・ポプリン:ウィリアム・アザートン
マックスウェル・スライド:マイケル・サックス
ハーリン・タナー:ベン・ジョンソン
アーニー・マッシュバーン:グレゴリー・ウォルコット
ジェサップ:スティーヴ・カナリー
ルービー夫人:ルイーズ・ラザム

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1974年製作 110分
公開
北米:1974年4月5日
日本:1974年6月
製作費 $3,000,000
北米興行収入 $7,500,000
世界 $12,800,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
テキサス、”州刑務局・囚人更生訓練所”。
服役中の夫クロヴィス・マイケル・ポプリン(ウィリアム・アザートン)に面会に来たルー・ジーン(ゴールディ・ホーン)は、自分達の子供ラングストンが、福祉局の命令で里親に預けられたことを彼に伝える。

ルー・ジーンは、シュガーランドにいるラングストンを取り戻すため、4ヶ月の刑期を残したクロヴィスを説得し脱獄する。

施設内の、同僚の親の車に乗せてもらったクロヴィスとルー・ジーンだったが、老人の運転でスピードが出ないために、パトカーに止められてしまう。

パトロール警官マックスウェル・スライド(マイケル・サックス)は、車を運転していた老人に注意をする。

それを見て焦ったルー・ジーンは、その車を運転して逃亡してしまい、スライドはそれを追跡する。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
福祉局の命令で、息子を養子に出されてしまったルー・ジーン・ポプリンは、服役中の夫クロヴィスを脱獄させて、子供を取り戻すためシュガーランドに向かおうとする。
二人はパトカーを奪い、警官のスライドと共に目的地に向かうことになってしまう。
追跡を指揮する警部タナーは、二人がスライドの銃を奪っていることを知り、彼らを刺激せずに目的地に向かわせる。
やがてスライドは、子供を愛する親として、当然の行動をとる悪人ではない二人に親しみを感じる。
パトカーの隊列を組み、背後から二人を追跡するタナーも、子供じみた行動をとる憎めない犯人に情が移ってしまう。
そして、二人の行動は世間の話題となり、人々の注目を浴びながらの逃避行は続くのだが・・・。
__________

同じスティーヴン・スピルバーグが監督したテレビ映画「激突!」(1971)との関係はない。

実話を基にしたドラマというところが注目であり、大人に成り切れない無鉄砲な若い夫婦の行動を、ユーモアをまじえヒューマニズム溢れるドラマとして描いた、撮影当時、弱冠26歳のスティーヴン・スピルバーグの、突出した感性そしてその才能が窺い知れる作品。

翌年公開の歴史的大ヒット作「ジョーズ」(1975)でもスピルバーグを起用するデイヴィッド・ブラウンリチャード・D・ザナックが製作している意欲作にも拘らず、安っぽい邦題が気になる。

そして、スピルバーグ作品の常連となる、音楽を担当するのはジョン・ウィリアムズで、哀愁漂うテーマ曲などが印象に残る。

サボテンの花」(1969)で既にアカデミー助演賞を獲得していたゴールディ・ホーンは、子供のような母親役を喜怒哀楽を感情豊かに表現して熱演している。
彼女らに情が移る、冷静な判断で追跡を指揮する警部ベン・ジョンソンの渋い演技も注目だ。

強引な妻に説得され、成り行きでカージャックまでしてしまうウィリアム・アザートン、主人公二人との友情すら芽生え、同情もしてしまう警官マイケル・サックス、犯人らの調査や警部の副官として事件解決に臨む警官グレゴリー・ウォルコット、同じく警官のスティーヴ・カナリー、子供の里親ルイーズ・ラザムなどが共演している。


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