”士師記”に記されているサムソンとデリラの物語を基に製作された、製作、監督セシル・B・デミル、主演ヘディ・ラマー、ヴィクター・マチュア、ジョージ・サンダース、アンジェラ・ランズベリー他共演による宗教的歴史ドラマ。 |
・ヘディ・ラマー / Hedy Lamarr / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:セシル・B・デミル
製作:セシル・B・デミル
脚本
ジェシー・L・ラスキーJr.
フレドリック・M・フランク
撮影:ジョージ・バーンズ
編集:アン・ボーチェンズ
美術・装置
ハンス・ドライア
ウォルター・H・タイラー
サミュエル・M・コマ-
レイ・モイヤー
衣装デザイン
イデス・ヘッド
ドロシー・ジーキンス
エロイス・ジェンセン
ギル・スティール
グウェン・ウェイクリング
音楽:ヴィクター・ヤング
出演
デリラ:ヘディ・ラマー
サムソン:ヴィクター・マチュア
セマダール:アンジェラ・ランズベリー
ガザのサラン:ジョージ・サンダース
アーター:ヘンリー・ウィルコクソン
ミリアム:オリーヴ・デアリング
サウル:ラス・タンブリン
負傷した兵士:ジョージ・リーヴス
チューバル:ウィリアム・ファーナム
ハゼレポニ:フェイ・ホールデン
ハイシャム:ジュリア・フェイ
バー・サイモン:ペドロ・デ・コルドバ
観客:ローラ・エリオット
アシュケロンの太守:ラッセル・ヒックス
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1949年製作 128分
公開
北米:1949年12月21日
日本:1952年2月15日
製作費 $3,097,560
北米興行収入 $25,600,000
■ アカデミー賞 ■
第23回アカデミー賞
・受賞
美術(カラー)・衣装デザイン賞(カラー)
・ノミネート
撮影(カラー)・音楽(ドラマ・コメディ)・特殊効果賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
紀元前1000年頃、ゾラ村。
ダン族の逞しき青年サムソン(ヴィクター・マチュア)は、同胞を虐げるペリシテ人の娘セマダール(アンジェラ・ランズベリー)との結婚を考えていた。
母親はダン族の娘ミリアム(オリーヴ・デアリング)との結婚を望んでいたのだが、サムソンの心は決まっていた。
セマダールの元現れたサムソンを、彼女の妹デリラ(ヘディ・ラマー)が意識しながら見つめる。
ペリシテ軍政府長官アーター(ヘンリー・ウィルコクソン)にからかわれたサムソンだったが、矢を折り曲げて怪力を見せつけ、セマダールと結婚することを彼に伝える。
セマダールの婚約者であるアーターは驚くものの、サムソンを相手にせず彼女を連れてその場を立ち去る。
サムソンは、同行させるという条件でデリラの馬車でアーターとセマダールを追う。
途中、獅子が現れたために馬車を止めたサムソンはそれを倒し、デリラは逞しい彼に惹かれる。
そこにセマダールと共にガザの王サラン(ジョージ・サンダース)が現れ、デリラは興奮しながらサムソンが素手で獅子を倒したことを伝える。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
紀元前1000年頃。
ダン族の逞しき青年サムソンは、同胞を虐げるペリシテ人の娘セマダールとの結婚を考える。
セマダールの妹デリラはサムソンに惹かれてしまい、彼と姉の仲を裂こうする。
結婚の宴の際、ペリシテ軍政府長官アーターらと揉め事になったサムソンは、その騒ぎでセマダールの命を奪われて怒り、暴われまわりその場を去る。
サムソンに侮辱されたデリラは復讐を誓い、王サランはダン族に重税を課して苦しめる。
そして、同胞に売られたサムソンは拘束されてしまうのだが・・・。
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有名な、神殿崩壊のクライマックス他、セシル・B・デミルらしいスペクタクル・タッチの力強い演出とスケール感など、見所満載の作品に仕上がっている。
第23回アカデミー賞では、美術(カラー)・衣装デザイン賞(カラー)を受賞した。
・ノミネート
撮影(カラー)・音楽(ドラマ・コメディ)・特殊効果賞
序盤はやや控えめに登場し、復讐と権力欲をむき出しにする中盤からは、この世のものとは思えない美しさでスクリーンを独占するヘディ・ラマーの魅力は注目だ。
映画史上最高、世紀の美貌とも言われたヘディ・ラマーの姿を見ているだけで幸せになれる作品なのだが、対照的に、野獣のような一面を見せる信仰深い怪力青年を演ずるヴィクター・マチュアのパワフルな演技も見ものだ。
ヒロイン、デリラの姉アンジェラ・ランズベリー、ガザ王ジョージ・サンダース、ペリシテ軍政府長官ヘンリー・ウィルコクソン、サムソンを愛する同胞の女性オリーヴ・デアリング、勇敢な少年で子役時代のラス・タンブリン、負傷兵役でジョージ・リーヴスなどが共演している。