ジェイミーと帰宅したドロシアは、遊びに来ていたジュリーやウィリアム、そしてアビーに車が炎上したことを話す。
アビーの体のことを心配するドロシアは、検査の結果が分かるのは1週間後だと言われ、彼女を気遣う。
部屋でベッドに横たわりジュリーと話すジェイミーは、性に目覚めたことを話す彼女から、セックスすれば友情は終わりだと言われて納得する。
ウィリアムは、ドロシアに頼まれて建物の内部の改装をしていた。
その夜、誕生パーティーを楽しむドロシアは、世話になった消防士と話す。
陶芸が趣味のウィリアムは、そのことをアビーに話す。
パーティーは盛り上がり、ドロシアは、ウィリアムに車を探してもらうことにする。
1924年生まれのドロシアは、16歳の時に戦争が始まり、夢はパイロットであり、訓練学校に通ったものの、卒業前に戦争は終わった。
大手製缶メーカーで女性初の製図室に入ったドロシアは、その後、夫と出会いジェイミーが誕生して離婚し、息子の父親役を探していた。
毎朝の儀式としてジェイミーは、ドロシアに株価のチェックをさせられる。
愛煙家のドロシアは”セーラム”を好み、”ビルケンシュトック”のサンダルを愛用した。
ある日、みぞおちを刺激する遊びで意識が戻らなくなったジェイミーは、病院に運ばれる。
ジェイミーは意識が戻り、心配したドロシアは軽率すぎると言って彼を非難する。
話を聞こうとしないジェイミーと口論になったドロシアは、独りで寂しくないのかと言われて動揺する。
年頃のジェイミーが心配なドロシアは、ジェリーとアビーに協力を求める。
ウィリアムが探してくれた”ビートル”を手に入れたドロシアは、ジェリーとアビーに頼んだ件をジェイミーに話す。
勝手だと言って納得しないジェイミーは、友人と共にロサンゼルスに遊びに行く。
ジェイミーからの電話を受けたウィリアムは、彼がライブに行っていることをドロシアに伝える。
新しい作品のアイデアをウィリアムに話したアビーは、彼と愛し合おうとする。
ジェイミーが戻ったことに気づいたドロシアは安堵する。
部屋にいたジュリーと話したジェイミーは、ティムと愛し合っ彼女が妊娠した可能性があることを知りショックを受ける。
何とかなると言うジュリーから、自分の世話をドロシアから頼まれたことを知らされたジェイミーは、母の助けはいらないと伝える。
アビーから物語が必要だと言われたウィリアムは、それに従いながら彼女と愛し合う。
ジェイミーより2歳年上で1962年生まれのジュリーは、自己破壊的少女であり、母親(アリソン・エリオット)はセラピストだった。
セラピーには強制的に参加させられ、母の再婚で変わったジュリーは、脳性麻痺の妹の誕生でさらに変わった。
セックスを覚えたジュリーは、ジェイミーの部屋に忍び込んで眠るようになった。
翌朝、ジェイミーの部屋の窓から出たジュリーは、裏口からキッチンに向かい、何も知らないドロシアと話す。
起きて来たジェイミーに、出かけるなら知らせてほしいと伝えたドロシアは、朝食後に彼と株価のチェックをする。
ドロシアから、病院で結果を聞いてくるアビーと一緒にいてほしいと言われたジェイミーは、彼女に付き添い病院に向かう。
主治医から悪性細胞はなかったと言われたアビーだったが、子供は諦めるしかないと助言される。
それをドロシアに伝えたアビーは、乗り越えられると言う彼女に励まされる。
ドロシアは、アビーが飼っているつがいの鳥に、マクシミリアンとカルロッタという名前を付けることを提案する。
産婦人科の待合室で待つ間、雑誌の記事で妊娠検査薬のことを知ったジェイミーは、薬局でそれを購入する。
検査薬をジュリーに渡して試したジェイミーは、結果が出るまでの2時間、彼女と森に向かい、タバコを吸いながら話をして過ごす。
部屋に戻ったジュリーとジェイミーは、検査薬の反応がないことを確認して安心する。
その夜、付き添ってくれたことでジェイミーに感謝したアビーは、彼にミックステープを渡し、それを聴きながら二人で踊る。
1955年生まれのアビーは、その日からジェイミーにすべてのことを話すようになる。
のんびりしている雰囲気の故郷サンタバーバラにはうんざりしていたアビーは、アートスクールに通うため、1973年にニューヨークに向かう。
写真にのめり込んだアビーは、デヴィッド・ボウイの初主演作”地球に落ちて来た男”を観て髪を染めた。
常に男の目を引くことを考え、教師と恋をしたアビーは、その後、ガン細胞が発見されたために動揺する。
二度流産した母親ゲイル(テア・ギル)が、アビーを妊娠中にDESを服用したことが、子宮頸癌の原因となったのだった。
流産のことは知らなかったアビーは、何も語らず苛立つだけの母の元を去った。
ドロシアの下宿に世話になったアビーは、故郷で仕事を見つけてた。
職場で同僚のチャーリー(ワリード・ズエイター)から話しかけられたドロシアは、彼に誘われる。
レズビアンでないかという噂があるが、偏見はないと言われたドロシアは、それを否定し、家で夕食を共にするのは構わないとチャーリーに伝える。
翌朝、ジュリーがジェイミーの部屋から出てきたことに気づいたドロシアは、家に戻る彼女を車で追う。
ジュリーにジェイミーとのことを尋ねたドロシアは、たまに泊るだけで眠ったり話をすると言われ、離婚を乗り越えようとしなかったと考える彼女から、逆に説教されてしまう。
男関係はあったと話すドロシアは、男に対し冷めていると言われ、好きな男はめったに現れないと伝えて、ウィリアムは問題外だと思うジェリーと別れる。
帰宅したドロシアは、キッチンにいたジェイミーにジェリーの話はせずに、彼が株価をチェックしたことを確認する。
その夜ドロシアは、アビーとウィリアムと共に外の世界を見に出かける。
クラブに向かいカウンターに座ったドロシアは、ウィリアムから突然キスされて戸惑う。
キスした理由が分からないドロシアは、アビーと寝ているウィリアムの考えが理解できず、その場を離れる。
バンドの演奏を聴いたドロシアは、これがジェイミーが好むものだということを確認し、ウィリアムにアビーを任せて店を出る。
帰宅したドロシアは、人生が変わる体験をしたことを、起きていたジェイミーに伝える。
戻って来たアビーは眠っていたジェイミーに、町を出るべきだと伝える。
ベッドにジュリーがいることに気づいたアビーは驚き、セックスはしていないと言われ、自分もその場に加わる。
クラブで喧嘩をしたアビーは、制止したウィリアムに、もう寝ないと言って戻ってきたことをジェイミーに話し、セックスする気のない女を隣りで眠らせるべきではないと伝える。
早く町を出た方がいいとジェイミーとジュリーに伝えたアビーは、その場を去る。
アビーからフェミニズムに関する本を借りたジェイミーは、それに関する話でスケボー仲間のマット(カラン・ウォルターズ)に殴られてしまう。
それが原因で車に落書きをされたドロシアは驚く。
男がするセックスの話には、合わせた方がいいとアビーから助言されたジェイミーは、彼女を誘いクラブに向かう。
ウィリアムから離婚の原因などを訊かれたドロシアは、彼との会話を楽しむ。
父親がクリーブランドで車の修理工場をしていたため、ウィリアムは車のエンジンに親しみ、大学進学は金銭面で諦めた。
1963年にテレサと出会ったウィリアムは、西海岸でコミューン生活を始めるものの、教養も金もないことが気になり始め、保守的だと批判する彼に捨てられた。
その後ウィリアムは、手当たり次第に女性と愛し合い、陶器の鉢を作り始めた。
ドロシアとバーに向かったウィリアムは、女性の口説き方を訊かれて彼女と踊る。
アビーとクラブで楽しんだジェイミーは、一緒に町を出ることを提案する。
好きなのはジュリーのはずだと言うアビーは、ほしいものを彼女に伝えるべきだとジェイミーに助言する。
帰宅したドロシアは、ウィリアムと共にレコードを聴きながら踊る。
下宿に戻ったアビーは、ジェイミーにビールを飲ませ、年上の女性との接し方を教えたことをドロシアに話す。
外の世界のジェイミーを見れることを羨ましく思うドロシアは、アビーから、楽しそうな彼の写真を見せてもらう。
アビーから借りた本で刺激を受ける、ジェイミーの考えを受け入れられないドロシアは、彼に影響を与えたアビーを批判する。
1979年7月15日。
OPECの石油価格を引き上げに伴う、カーター大統領の信頼の危機のスピーチを友人たちと聞いたドロシアは、その件について話し合う。
気分が悪そうなアビーが”生理”だという言葉に意見したドロシアだったが、問題ないと考えるアビーは、ジェイミーや皆にその言葉を言わせる。
アビーを批判するジュリーは、”カッコーの巣の上で”を観ていた時に初めて生理になったことと、14歳での初体験について話す。
話し合いを終わらせたドロシアは、周囲が与えるジェイミーへの影響が心配になるが、学ぼうとしていると言う彼から、自分はそうしようとしていないと指摘されて戸惑う。
窓から現れたジュリーに、あんな話はするべきではなかったと伝えたジェイミーは、おしゃべりをするだけならもう泊らなくていいと伝える。
謝罪するジュリーから、一緒に町を出る提案をされたジェイミーは、海辺に向かうと言うメモをドロシアの残し、車で出掛ける。
その夜、ジュリーとモーテルに泊まることにしたジェイミーは、愛していると伝える。
親し過ぎてセックスはできないと話すジェリーは、セックスだけではないと言うジェイミーに、今風を気取っている普通の男だと伝えて批判する。
気分を害したジェイミーは、スケボーだけを持ってその場を去る。
警察に届けたドロシアは、迎えに来たアビーとウィリアムと共に家に戻る。
アビーから、子供を持つのは大変だと言われたドロシアは、しんどいことだらけだと伝える。
翌朝、サン・ルイス・オビスポでジェイミーが行方不明だと言う連絡を受けたドロシアは、ウィリアムとアビーと共にその場に向かう。
モーテルに着いたドロシアは、ジュエリーから謝罪され、ジェイミーが戻っていることを知る。
ジェリーに大丈夫だと伝えたドロシアは、彼女を抱きしめる。
ジェイミーと話したドロシアは、考えを理解してくれない彼に、自分のようになってほしくないと思っただけだと伝える。
幸せになってほしいと言うドロシアは、自分一人では無理だと考えたことをジェイミーに伝える。
ジェイミーから、自分がいれば大丈夫だと言われたドロシアは納得する。
皆と共にモーテルの部屋で食事をするドロシアは、ラジオをかけてジェイミーと踊る。
ジェイミーと残ることにしたドロシアは、先に帰るウィリアムらを見送る。
ダイナーで食事をするドロシアは、ジェイミーから夫を愛していたか訊かれ、正確には”愛し合うべきだ”と思っていたと答える。
一生、誰かと愛し合えないことが怖かったと言うドロシアは、その時の最善を選んだとジェイミーに伝える。
髪をブリーチすることにしたジェイミーは、それをドロシアに手伝ってもらう。
ドロシアが、今後はなんでも話してくれると思ったジェイミーだったが、蹴っっ局はその時だけだった。
1999年3月に体調不良を感じ始めたドロシアは、ようやく病院で診察を受けた際には、肺ガンが乳房と脳に転移していた。
ドロシアは、ジェイミーに株の指示を与えようとしても文字がまともに書けなくなった。
アビーと共に女性NGOに参加したジュリーはピルを飲み始め、ニューヨークの大学に進学し、ジェイミーとドロシアとは疎遠になった。
実の母親とは縁を切ったジュリーは、恋人ニコラスと共にパリで暮らし、子供は持つ気はなかった。
アビーはサンタバーバラに残り、2年後にデイヴと結婚して、その1か月後にカルロッタが死に、1週間後にマクシミリアンも死んだ。
地元のギャラリーで作品を展示したアビーは、医師の助言を聞かずに妊娠して、34歳で2人の男の子の母となった。
1年間ドロシアと暮らしたウィリアムは、その後、アリゾナのセドナで陶器店を開いた。
シンガーソングライターのローリーと結婚したウィリアムは、翌年離婚し、その後サンディに出会い陶芸を続けた。
1983年、ドロシアはジムに出会い、亡くなるまで一緒に暮らした。
ジムは、毎年ドロシアの誕生日に、複葉機に乗る飛行をプレゼントした。
ドロシアの死から何年かした後、ジェイミーは息子を持つ。
しかしジェイミーは、祖母がどんな人物だったかは、息子に説明しきれないと考える。