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情熱の狂想曲 Young Man with a Horn (1950)

自分の音楽スタイルを貫くトランぺッターの生き様を描く、製作ジェリー・ウォルド、監督マイケル・カーティス、主演カーク・ダグラスローレン・バコールドリス・デイホーギー・カーマイケルファノ・フェルナンデスジェローム・コーワン他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ヒューマン)

ローレン・バコール / Lauren Bacall / Pinterest
ドリス・デイ / Doris Day / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:マイケル・カーティス

製作:ジェリー・ウォルド
原作:ドロシー・ベイカーYoung Man with a Horn
脚本
カール・フォアマン

エドマンド・H・ノース
撮影:テッド・マッコード
編集:アラン・クロスランドJr.
音楽:レイ・ハインドーフ

出演
リック・マーティン:カーク・ダグラス

エイミー・ノース:ローレン・バコール
ジョー・ジョーダン:ドリス・デイ
ウィリー”スモーク”ウィロビー:ホーギー・カーマイケル
アート・ハザード:ファノ・フェルナンデス
フィル・モリソン:ジェローム・コーワン
マージ・マーティン:メアリー・ベス・ヒューズ
ルイス・ガルバ:ネスター・パイヴァ
ジャック・チャンドラー:ウォルター・リード
ダンサー:ジーン・スパングラー

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ

1950年製作 112分
公開
北米:1950年3月1日
日本:1951年7月24日


ストーリー
両親を亡くした少年リック・マーティンは、自分に無関心の姉マージ(メアリー・ベス・ヒューズ)と暮らし、学校にもなじめず部屋に閉じこもっていた。
ある日リックは、街の質屋のトランペットに興味を持ち、それを買うためにボウリング場でバイトを始める。
向かいのクラブから聴こえるバンドの曲が気になるリックは、ジャズマンのアート・ハザード(ファノ・フェルナンデス)と知り合い、彼に不足分を払ってもらい質屋でトランペットを手に入れる。
その後、アートの指導を受けたリック(カーク・ダグラス)は、才能あるミュージシャンに成長する。
さらに高い志を持つようにとアートに助言されたリックは、彼と別れてジャック・チャンドラー(ウォルター・リード)のバンドに加わり、ピアニストのウィリー”スモーク”ウィロビー(ホーギー・カーマイケル)と意気投合する。
自分の演奏を高く評価してくれる歌手ジョー・ジョーダン(ドリス・デイ)とも親しくなったリックだったが、楽譜通りの演奏しか望まないジャックとは意見が合わない。
そんなリックは、休息時間に即興のジャムセッションを行ったために、クビになってしまう。
リックとその才能に惹かれたジョーは、彼と共にニューヨークに向かい、歌手として成功する。
ジョーの紹介で楽団のリーダー、フィル・モリソン(ジェローム・コーワン)に雇われたリックは、トランぺッターとして活躍するようになる。
その後リックは、ジョーから友人で精神科医を目指すエイミー・ノース(ローレン・バコール)を紹介され、母親が自殺し複雑な考えの持ち主である彼女と交際を始めるのだが・・・。


解説 評価 感想

自分の音楽スタイルを貫くトランぺッターの生き様を描くドラマ。

ジャズ・コルネット奏者ビックス・バイダーベックの生涯を基に1938年に発表された、ドロシー・ベイカーの小説”Young Man with a Horn”を原作として製作された作品。

製作ジェリー・ウォルド、監督はマイケル・カーティス、脚色はカール・フォアマンエドマンド・H・ノースが担当し、人気スターのカーク・ダグラスローレン・バコールドリス・デイの共演が話題になった。

主人公の友人役を演ずる、作曲家でありピアニストのホーギー・カーマイケルが、オープニングとクライマックスで主人公のことを語り、ビックス・バイダーベックと同じバンドで演奏した友人でもある彼の役割が、物語にリアリズムを加えている。

悲しい結末で終わる雰囲気から一転、病から回復した主人公が再起する姿で締めくくるラストは意外でもあり、小説とバイダーベックの人生にも見られない内容となっている。

カール・フォアマンエドマンド・H・ノースの脚色は平凡だったが、それを補うマイケル・カーティスの繊細な演出、出演者の好演と楽曲の素晴らしさにより、見応えある作品に仕上がっている。

主演のカーク・ダグラスは、1920年代を代表するミュージシャンであるビックス・バイダーベックをモデルにした主人公を、迫真の演技で熱演している。
*彼の演奏はハリー・ジェームスが担当している。

主人公と結婚するものの、生きる世界も違いつかみどころのない女性を謎めいた雰囲気で演ずるローレン・バコール、主人公に惹かれ才能を評価する歌手役を演ずるドリス・デイは、自己中心的なカーク・ダグラスとの共演を楽しめなかったことを後年、話している。

主人公の才能を見出す師であるミュージシャンのファノ・フェルナンデス、主人公が加わる楽団のリーダー、ジェローム・コーワン、主人公の姉メアリー・ベス・ヒューズ、クラブのオーナー、ネスター・パイヴァ、主人公と意見が合わないバンドリーダーのウォルター・リード、ダンサーのジーン・スパングラーなどが共演している。


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