イングランド女王エリザベス1世の若き日の悲恋を描く、監督ジョージ・シドニー、主演ジーン・シモンズ、スチュワート・グレンジャー、デボラ・カー、チャールズ・ロートン他共演の歴史ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョージ・シドニー
製作:シドニー・フランクリン
原作:マーガレット・アーウィン”Young Bess”
脚本
ジャン・ラスティグ
アーサー・ウィンペリス
撮影:チャールズ・ロッシャー
編集:ラルフ・E・ウィンターズ
音楽:ミクロス・ローザ
出演
エリザベス王女/ベス/エリザベス1世:ジーン・シモンズ
トマス・シーモア:スチュワート・グレンジャー
キャサリン・パー:デボラ・カー
ヘンリー8世:チャールズ・ロートン
アシュリー夫人:ケイ・ウォルシュ
エドワード”ネッド”シーモア:ガイ・ロルフ
アン・シーモア:キャスリーン・バイロン
パリー:セシル・ケラウェイ
エドワード王子/エドワード6世:レックス・トンプソン
バーナビー・フィッツパトリック:ロバート・アーサー
マムズ:レオ・G・キャロル
レディ・ティアウィット:ノーマ・ヴァルデン
ロバート・ティアウィット:アラン・ネイピア
エリザベス王女/ベス(幼少期):ノリーン・コーコラン
デンマーク大使:アイヴァン・トリーソール
アン・ブーリン:エレイン・スチュワート
キャサリン・ハワード:ドーン・アダムズ
マザー・ジャック:ドリス・ロイド
トマス・クランマー大司教:ラムズデン・ヘアー
ウィリアム・パジェット卿:レスター・マシューズ
メアリー:アン・ティレル
アメリカ 映画
配給 MGM
1953年製作 112分
公開
北米:1953年5月29日
日本:1953年11月7日
製作費 $2,423,000
■ アカデミー賞 ■
第26回アカデミー賞
・ノミネート
美術(カラー)・衣裳デザイン賞(カラー)
■ ストーリー ■
1558年11月16日、ハットフィールド・ハウス。
エリザベス王女(ジーン・シモンズ)の従者パリー(セシル・ケラウェイ)は、アシュリー夫人(ケイ・ウォルシュ)から女王メアリー1世が危篤だと知らされ、王女が女王になることを確信して祝杯を挙げる。
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エリザベス/ベスの母アン・ブーリン(エレイン・スチュワート)が、不貞の罪で処刑された後、国王ヘンリー8世(チャールズ・ロートン)は、ベスを私生児として王位継承権から外し、召使であるアシュリー夫人とパリーと共にハットフィールド・ハウスに追放した。
ベス(ノリーン・コーコラン)は、王妃が変わる度にロンドンに呼び出された。
その後、頑固なベスは国王の召喚に応じることを拒んだが、魅力的な海軍卿のトマス・シーモア(スチュワート・グレンジャー)に説得されて考えを変る。
宮殿に着いたエリザベスは、国王の6番目の王妃キャサリン・パー(デボラ・カー)に歓迎される。
エリザベスは、美しく思慮深いキャサリンに親しみを感じる。
その後エリザベスは、異母弟のエドワード王子(レックス・トンプソン)と共に、王室の一員としての生活を始めるのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
1944年に発表された、マーガレット・アーウィンの小説”Young Bess”を基に製作された作品。
ミュージカル映画を多く手掛けたジョージ・シドニーが監督し、主演はジーン・シモンズ、スチュワート・グレンジャー、デボラ・カー、チャールズ・ロートンなどが共演した作品。
イングランド女王エリザベス1世の王女時代の波乱の日々、そして、悲恋の末に王位に就くまでを描く歴史ドラマ。
当時夫婦だったジーン・シモンズとスチュワート・グレンジャーが、恋愛関係になるエリザベス王女とトマス・シーモアを演じ、スチュワート・グレンジャーと実生活で不倫関係になるデボラ・カーが共演しているのが興味深い。
チャールズ・ロートンは、20年前にアカデミー主演男優賞を受賞した「ヘンリー八世の私生活」(1933)と同じくヘンリー8世を20年ぶりに演じた。
美しいテクニカラーの映像と共に、当時を再現したセットや衣装も素晴らしく、第26回アカデミー賞では、美術(カラー)・衣裳デザイン賞(カラー)にノミネートされた。
主演のジーン・シモンズは、波乱の人生の末に女王となるエリザベス1世の若き日々を見事に演じている。
エリザベスとの関係に戸惑いながら彼女を支える貴族トマス・シーモアのスチュワート・グレンジャー、ヘンリー8世のチャールズ・ロートン、その6番目の王妃キャサリン・パー役デボラ・カー、幼少期からエリザベス王女に仕えるアシュリー夫人のケイ・ウォルシュ、エドワード6世の後見人となるトマスの兄エドワード”ネッド”シーモア役ガイ・ロルフ、その妻アン・シーモア役キャスリーン・バイロン、幼少期のエリザベス1世に仕えるセシル・ケラウェイ、エドワード王子/エドワード6世のレックス・トンプソン、エリザベス王女に惹かれるトマスの従者バーナビー・フィッツパトリック役ロバート・アーサー、エリザベス王女の家庭教師レオ・G・キャロル、政治家ロバート・ティアウィットのアラン・ネイピア、その妻レディ・ティアウィットのノーマ・ヴァルデン、エリザベス王女の幼少期ノリーン・コーコラン、デンマーク大使アイヴァン・トリーソール、アン・ブーリンのエレイン・スチュワート、ヘンリー8世の5番目の王妃キャサリン・ハワード役ドーン・アダムズ、トマス・クランマー・カンタベリー大司教のラムズデン・ヘアー、政治家ウィリアム・パジェット卿のレスター・マシューズ、他ドリス・ロイド、アン・ティレルなどが共演している。