何世紀も続くヴァンパイア族と狼族の争いを描く、人気ホラー・アクション・シリーズの第3作。 長きに渡り繰り広げられれることになる、ヴァンパイアと狼族ライカンの誕生と戦いの起源を描く、製作、原作レン・ワイズマン、監督パトリック・タトポロス、主演マイケル・シーン、ビル・ナイ、ローナ・ミトラ、ケイト・ベッキンセイル前2作の前日談。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:パトリック・タトポロス
製作総指揮
スキップ・ウィリアムソン
ヘンリー・ウィンタースターン
ロバート・ベルナッチ
製作
ゲイリー・ルチェシ
トム・ローゼンバーグ
リチャード・S・ライト
レン・ワイズマン
原作
ケビン・グレヴィオー
レン・ワイズマン
ダニー・マクブライド
原案
レン・ワイズマン
ダニー・マクブライド
ロバート・オアー
脚本
ダニー・マクブライド
ダーク・ブラックマン
ハワード・マケイン
撮影:ロス・エメリー
編集:ピーター・アムンドソン
音楽:ポール・ハスリンジャー
出演
ルシアン:マイケル・シーン
ヴィクター:ビル・ナイ
ソーニャ:ローナ・ミトラ
レイズ:ケビン・グレヴィオー
アンドレアス・タニス:スティーヴン・マッキントッシュ
セリーン:ケイト・ベッキンセイル
クレイヴン:シェーン・ブローリー
アメリカ 映画
配給 スクリーン・ジェムズ
2009年製作 92分
公開
北米:2009年1月23日
日本:2009年3月14日
製作費 $35,000,000
北米興行収入 $45,802,320
世界 $91,353,500
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ヴァンパイア族と狼族が誕生し、やがて戦いが始り、ルシアンが生まれるまで狼族は、一度変身すると人間には戻れなかった。
ルシアンの誕生を知ったヴァンパイア族のリーダー、ヴィクター(ビル・ナイ)は、彼を殺さなかった。
それまでの狼族にはない、能力とパワーを身につけていたルシアンは、新しい種”ライカン”の始祖となる。
ヴィクターは、ルシアンを操り不死の種族ライカンを作り、彼らは狼人間となる。
その後ヴィクターは、ライカンをヴァンパイアの奴隷として利用した。
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デス・ディーラー(処刑人)で評議会議員でもあるヴィクターの娘ソーニャ(ローナ・ミトラ)は、無謀な行動を繰り返して、父にそれを非難される。 狼族のウィリアムの種族の脅威が迫り、ヴィクターは、その対策を迫られる。 君主ヴィクターに擁護されていたルシアンだったが、実は、密かにソーニャと愛し合っていた。 奴隷のままでいる気のないルシアンは、この地を脱出することをソーニャに伝える。 人間の貴族を迎えることになり、制止を聞かずにソーニャが護衛に向かい、狼族に襲われる。 敵が多過ぎることに気づいたルシアンはその場に向かい、奴隷の証である首輪を外して変身し、狼達を威嚇する。 その場に現れたヴィクターは、ルシアンが掟を破ったことに激怒して、彼を鞭打ち刑に処す。 ソーニャは、罰を受けたルシアンの解放を父ヴィクターに求めるが、それは許されなかった。 捕えられていた人間のレイズ(ケビン・グレヴィオー)は、狂暴な獣のウィリアム直系の狼族を、牢に入れられたルシアンが威圧したことに驚いていた。 ルシアンは、危険を承知して牢に現れたソーニャに、ヴィクターの秘書アンドレアス・タニス(スティーヴン・マッキントッシュ)が、自分達の関係に気づいていたことを伝え、それを話さない目的を探るよう彼女に指示を出す。 ソーニャは、ヴィクターがルシアンを排除しようとしていることを知り、タニスの企みを探り、議員の席と引き換えに彼の協力を得る。 ソーニャに会ったルシアンは、牢内の者達を統率していたため、彼らを連れて脱出することを彼女に告げる。 しかし、翌日、ヴィクターがルシアンを殺す予定だったために、それを計画する余裕はなかった。 ルシアンは、タニスから首輪の鍵を受取り、連れ出されたレイズらは、狼に咬まれてライカンとなった。 それをルシアンから知らされたレイズは、共に脱出する道を選ぶ。 そして、ルシアンは行動を開始し、レイズらを連れて、ヴァンパイアの活動できない夜明けを利用して城壁外に脱出する。 ヴィクターはタニスを疑うが、武器庫で鍵を確認して一応、彼を信じる。 ルシアンは、脱出した者達の首輪を解き、貴族の館から武器を強奪し、奴隷も仲間に引き入れ、共に戦う者は自由を手にすると言って彼らは団結する。 ソーニャを疑ったヴィクターは、ルシアンの逃亡を助けたかを問い、それを否定する彼女の首に咬みつく。 ヴィクターは血の記憶を確認して、ソーニャがルシアンの逃亡を助けて交わったことも知り、その裏切りに激怒する。 ソーニャが現れないことを不審に思うルシアンは、関係がバレて彼女が監禁されたことを知る。 ヴィクターは、ソーニャを助けるためにルシアンが必ず戻ってくると考える。 ルシアンは罠と知りながらもソーニャの元に向かい、ヴィクターに追い詰められて抵抗する。 ソーニャはヴィクターと剣を交えるが、ルシアンは捕えられ、彼女は二つの種族が融合する子が生まれることを父に伝える。 ヴィクターは、生まれてくる子は怪物だと言って、剣でソーニャを脅し、ルシアンを連行させる。 ルシアンだけを罰して、ソーニャのことは伏せておくつもりであったヴィクターたが、もはや娘を許すことはできなかった。 今回の行動を後悔したルシアンだったが、ソーニャは、信念に従った彼を許して裁かれる。 ソーニャは死を宣告され、ヴィクターもそれに賛成して、彼女は処刑場に連れて行かれる。 ルシアンは鎖に繋がれながら鞭打たれ、ヴィクターらはその場を去る。 ソーニャは、ルシアンの目の前で、日の光をあてらて処刑される。 それを確認に来たヴィクターは、ソーニャの首にかけられたペンダントを手にする。 ルシアンは狼に変身して、ヴィクターを威嚇しながら、彼が落としたペンダントを奪って逃亡する。 傷つけられながらも、城壁を越えようとするルシアンを救おうと、レイズらライカンの大群が攻撃を仕掛ける。 ルシアンは、捕えられている者達を解放するようレイズに指示をだし、剣を持ったヴィクターらに立ち向かう。 タニスは、格納された長老三人を船に乗せて、水路で脱出するようヴィクターに命ぜられる。 ルシアンは、一騎打ちになったヴィクターを倒し、その場を制圧した仲間達に称えられる。 レイズは戦いが終わったことを告げるが、ルシアンは、それを否定し、ペンダントを握りしめて、これが始りだと告げる。 タニスに助けられたヴィクターは、船上で格納されて眠りにつく。 処刑人セリーン(ケイト・ベッキンセイル)は、家族を殺したのがヴィクターであり、自分が彼の娘ソーニャに似ているために生かされた秘密を、裏切り者クレイヴン(シェーン・ブローリー)から知らされるが、それを”嘘だ”と言って否定したことを思いながら、バルコニーから街を見つめる。
...全てを見る(結末あり)
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参考:
・「アンダーワールド」(2003)
・「アンダーワールド:エボリューション」(2006)
・「アンダーワールド:ビギンズ」(2009)
・「アンダーワールド 覚醒」(2012)
・「アンダーワールド ブラッド・ウォーズ」(2016)
*(簡略ストー リー)
遥か昔、不老不死の始祖としてヴァンパイア族と狼族が生まれて戦いが始まる。
しかし、ヴァンパイアは狼族を奴隷として支配し、一度変身すると人間には戻れない狼族の中で、それまでにない能力とパワーを身につけた新しい種”ライカン”の始祖ルシアンが生まれるが、ヴァンパイアのリーダー、ヴィクターは彼を生かす。
ヴィクターは、ルシアンを利用して、ライカンという狼族を作り、奴隷として従わせる。
ヴィクターの娘で、評議員でもある処刑人のソーニャは、実はルシアンと愛し合い、彼の逃亡に手を貸すことになる。
ルシアンは、牢で知り合った人間レイズらがライカンにされたことで、彼らを扇動してその場を脱出する。
そして、仲間達を統率したルシアンは、武器を奪い戦士軍団を組織して、愛するソーニャを待つのだが・・・。
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前作までの物語の起源に迫る内容ということで、なくてはならないヒロイン、デス・ディーラー(処刑人)セリーン役のケイト・ベッキンセイルは、ラストにしか登場しない。
第1作と本作でも語られるが、家族は殺されるものの、ヴィクターの娘ソーニャと似ているという理由で生かされたセリーンだったために、ケイト・ベッキンセイルが、そのソーニャ役を演ずるという噂もあった。
また、1作目で活躍した”ライカン”の始祖役のマイケル・シーンが主役の作品であり、演技派の彼が、体を張った激しいアクションシーンこなして熱演している。
監督も、デザイナーのパトリック・タトポロスに変わり、レン・ワイズマンは、製作と脚本を担当している。
北米興行収入は約4600万ドル、全世界では約9100万ドルとシリーズ最低となった。
ヴァンパイアの君主として絶対的な権力を示すビル・ナイ、禁断の恋の末に痛ましい死を迎える、その娘で女処刑人のローナ・ミトラ、主人公の副官となるケビン・グレヴィオー、ヴィクター(B・ナイ)の秘書スティーヴン・マッキントッシュ、ケイト・ベッキンセイルと共に、ラストで声だけの登場となる、裏切者のシェーン・ブローリーなどが共演している。