ヴァンパイア族と狼族ライカンの争いを描 く人気ホラー・アクション・シリーズの第5作。 新たなリーダーの下で勢力を拡大するライカンの脅威に対抗するために一族に戻ったヴァンパイアのデス・ディーラー(処刑人)の戦いを描く、監督アンナ・フォースター、主演ケイト・ベッキンセイル、テオ・ジェームズ、ララ・パルヴァー、トビアス・メンジーズ、チャールズ・ダンス、ジェームズ・フォークナー他共演のアクション・ホラー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:アンナ・フォースター
製作
トム・ローゼンバーグ
ゲイリー・ルチェッシ
レン・ワイズマン
リチャード・ライト
デヴィッド・カーン
原案(キャラクター)
ケヴィン・グレイヴォー
レン・ワイズマン
ダニー・マクブライド
脚本:コリー・グッドマン
撮影:カール・ウォルター・リンデンローブ
編集:ピーター・アムンドソン
音楽:マイケル・ワンドマッチャー
出演
セリーン:ケイト・ベッキンセイル
デヴィッド:テオ・ジェームズ
セミラ:ララ・パルヴァー
マリウス:トビアス・メンジーズ
カシウス:ジェームズ・フォークナー
トーマス:チャールズ・ダンス
ヴァルガ:ブラッドリー・ジェームズ
ヴィダー:ピーター・アンダーソン
アレクシア:デイジー・ヘッド
グレゴール:オリバー・スターク
アメリカ 映画
配給 スクリーン・ジェムズ
2000年製作 分
公開
北米:2017年1月6日
日本:2017年1月7日
製作費 $35,000,000
北米興行収入 $30,353,970
世界 $81,093,310
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ヴァンパイアのデス・ディーラー(処刑人)だったセリーン(ケイト・ベッキンセイル)は裏切られ、最強のヴァンパイアのヴィクター(ビル・ナイ)も救世主ではなかった。
味方は敵となり、仕えた長老たちに狙われるものの、ヴァンパイアでもライカンでもない混血種マイケル・コーヴィン(スコット・スピードマン)が現れ、セリーンらは報復して長老を殺した。
セリーンは愛し合ったマイケルの子を身ごもり、生まれた娘イヴ(インディア・アイズリー)は直系の血を継ぐ混血種で、ライカンとヴァンパイア双方に追われた。
避難させたイヴの居場所を、セリーンは知らなかった。
逃亡を続けるセリーンは、ライカンに襲われていたところをヴァンパイアのデヴィッド(テオ・ジェームズ)に救われる。
追っていたのではなく、イヴを捜しているとセリーンに伝えたデヴィッドは、組織化されたライカンが、いつもとは違う行動を始めたことを話し、リーダーはアリウス(トビアス・メンジーズ)だと伝える。
イヴの血液を狙っていると言うデヴィッドは、それでマリウスは無敵になるとセリーンに話す。
その時デヴィッドは、ライカンのグレゴール(オリバー・スターク)に撃たれてしまう。
自分を追っても無駄だと言うマリウスへの伝言を伝えたセリーンは、グレゴールを銃撃して脅す。
デヴィッドの傷を確認したセリーンは、彼と共にその場を去る。 ヴァンパイアの長老トーマス(チャールズ・ダンス)は、デス・ディーラーのヴァルガ(ブラッドリー・ジェームズ)に迎えられ、セミラ(ララ・パルヴァー)の元に向かう。 セミラから、このままだと一族は5年以内に絶滅すると言われたトーマスは、ライカンは復活したことを知らされる。 現状打破を考えるセミラは、セリーンを呼び寄せることをトーマに提案する。 セリーンに戦士育成を任せる考えのセミラは、トーマスから、元老院全員の要請がなければ彼女は来ないと言われる。 トーマスは、カシウス(ジェームズ・フォークナー)らの説得をセミラから頼まれる。 戻ったグレゴールはセリーンの伝言をマリウスに伝えるものの、それを信じたのかと言われて責めらる。 仲間に発信弾を撃ち込んだと言われたマリウスは、満足してその場を去る。 デヴィッドの傷口を調べたセリーンは、発信弾を摘出する。 セリーンの件をトーマスから聞いたカシウスは、ヴィクターを殺した彼女を許そうとしない。 マリウスに対抗するためにはセリーンが必要だと伝えたセミラは、自分が責任を持つことを条件にしてカシウスを納得させる。 侵入者に気づいたセリーンとデヴィッドは、デス・ディーラーのアレクシア(デイジー・ヘッド)だということを知る。 父トーマスからのメッセージを受け取ったデヴィッドは、恩赦と避難所が与えられるという内容をセリーンに伝える。 アレクシアから、自分たちの訓練を頼みたいと言われたセリーンは迷う。 ヴィッドから父を信用するようにと言われたセリーンは、ライカンが現れたことを知りその場を逃れる。 マリウスは、セリーンを逃がしたことをグレゴールから知らされる。 セミラに迎えられたセリーンは、ヴァルガが補佐となり、デヴィッドは父トーマスと抱き合い、歓迎の宴が開かれる。 トーマスと話したデヴィッドは、多くを失ったセリーンを守ってほしいと伝える。 セミラと関係を持つヴァルガは、セリーンは必要ないと考えるものの、力不足だと言われる。 その後セリーンは、デス・ディーラーの候補生の訓練を始める。 混血種の血を見つけて総攻撃をすることを考えるマリウスは、セリーンとイヴを捜すことを指示する。 ヴァルガと実戦を想定した戦いを訓練生に見せたセリーンは、毒を塗ったナイフで傷つけられ、体の自由を奪われる。 そこにセミラが現れ、ヴァルガは訓練生を殺す。 それをセリーンの仕業に見せかけて、元老院に知らせるようヴァルガに指示したセミラは、その場を去る。 警報が鳴り、セミラが封鎖したことを知ったトーマスとデヴィッドは、秘密の通路を通って彼女の部屋に向かう。 セリーンが血液を採取されていることを知った二人は、彼女を助ける。 セミラから、セリーンが訓練生を殺したことを知らされたカシウスは憤慨し、生け捕りにするよう彼女に指示する。 トーマスから、セリーンを連れて北のヴァルドーに向かうようにと言われたデヴィッドだったが、そこにセミラとヴァルガが現れる。 二人に立ち向かったトーマスは殺され、セリーンを抱きかかえたデヴィッドは、日の出が近づく中、窓を突き破ってその場から逃げる。 セミラは、デヴィッドが日の下を歩けることを確認する。 雨が降る中、車で敷地内から脱出したデヴィッドは、自分の血をセリーンに与える。 目覚めたセリーンは、トーマスのことを知り気の毒に思い、デヴィッドと助け合うしかなかった。 セリーンはライカンと同じで、トーマスとデヴィッドも共謀していることをカシウスらに伝えたセミラは、アレクシアに復讐を指示する。 駅の監視カメラ映像をチェックしたアレクシアは、セリーンとデヴィッドが北に向かったことを知る。 それを知らされたセミラは、セリーンの行き先がノルウェーのヴァルドーだと気づき、アレクシアを向かわせる。 マリウスと関係を持っていたアレクシアは、セリーンがノルウェーの一族の元に向かったことを知らせる。 ヴァルドー。 ヴィダーから父が作った剣を渡されたデヴィッドは、銀が混ぜてあるため、ライカンが恐れると言われる。 母のことで納得いかないデヴィッドは、剣を受け取らずに去り、ヴィダーは、アメリアがデヴィッドに渡そうとしたものをセリーンに見せる。 その指輪をセリーンから渡されたデヴィッドは、血統を受け継ぐ覚悟を決めるようにと言われる。 セリーンは、イヴのことなどを知るレーナから、彼女をめぐって戦いが起きる、助けたければそこを訪ね、至る道は水だと言われる。 指輪の中のアメリアの血を飲んだデヴィッドは、自分の出生の秘密を知る。 そこにライカンが現れ、剣を手にしたデヴィッドとセリーンは立ち向かう。 デヴィッドは、勇敢に戦うレーナを助ける。 現れたマリウスと一騎打ちになったセリーンは、激しい戦いを繰り広げる。 セリーンを背後から刺したアレクシアは、剣についた血をなめて、彼女がイヴのことを知らないことに気づき、それをマリウスに伝える。 憤慨したマリウスはセリーンを銃撃し、部下たちを撤退させる。 瀕死のセリーンは、レーナが言っていた”そこに至る道は水”という言葉を思い出し、氷の割れ目から水の中に落ちる。 城にセリーンを連れ戻したレーナは、祈りを捧げる。 セリーンの血を飲んだセミラは、そのパワーを手に入れる。 レーナと共にセリーンを水の中に葬ったデヴィッドは、その場を去る。 戻ったアレクシアは警備室の男を殺し、ライカンがヴァルドーを襲撃し、セリーンもマリウスに殺され、デヴィッドの居場所は不明だとセミラに知らせる。 すべてを知っていたセミラは、アレクシアを殺す。 行動に移さないカシウスら元老院に反旗を翻したセミラは、戻ったデヴィッドからマリウスが来ることを知らされるが、彼を殺そうとする。 自分はアメリアの息子であり、一族の正当な後継者だと伝えたデヴィッドは、セミラがそれを信じようとしないために指輪をカシウスに確認させる。 それがアメリアのものだと確認したカシウスは血を飲み、デヴィッドが直系の最後の一人だと認める。 セミラからデヴィッドを殺すようにと指示されたヴァルガは、それを拒んで彼女を黙らせる。 警報が鳴り、デヴィッドらはライカンの襲撃に備える。 攻め入ってきたライカンとの激しい戦いが始まり、デヴィッドらは立ち向かうものの、マリウスは壁を破壊して日の光を入れる。 デヴィッドとマリウスは一騎打ちとなるが、そこに死んだはずのセリーンが現れ、北の一族を連れて来たことをデヴィッドに伝える。 マリウスはセリーンを追い、デヴィッドはセミラと剣を交える。 襲い掛かってきたマリウスと戦うセリーンは、彼の血を浴びて過去を知る。 デヴィッドを剣で刺したセミラは、窓からの日を浴びせられるものの、それに耐えられることを確認する。 油断したセミラに、デヴィッドは背後から襲い掛かり彼女を倒す。 マリウスがマイケルを殺したことを知ったセリーンは、彼の最後の血を見せられる。 それを飲んで狼に姿を変えたマリウスと戦ったセリーンは、死闘の末に彼を倒す。 そこに現れたデヴィッドは、マリウスの首を刎ねて、ライカンらにリーダーが死んだことを知らせる。 ライカンはその場を去り、数世紀にわたる抗争は終わり平和が訪れる。 残された二つの一族は手を組み、セリーンは、三人の新長老の一人となった。 そしてセリーンは、北の地でイヴに再会する。
...全てを見る(結末あり)
一族のレーナに迎えられたセリーンとデヴィッドは、長老のヴィダー(ピーター・アンダーソン)と話し、デヴィッドは、長老だったアメリアが母だということを知る。
参考:
・「アンダーワールド」(2003)
・「アンダーワールド:エボリューション」(2006)
・「アンダーワールド:ビギンズ」(2009)
・「アンダーワールド 覚醒」(2012)
・「アンダーワールド ブラッド・ウォーズ」(2016)
*(簡略ストー リー)
長老ヴィクターを殺し追われる身となったヴァンパイアのデス・ディーラー(処刑人)であるセリーンは、ライカンの新たなリーダーとなったマリウスが勢力を拡大していることに対抗するため、一族に呼び戻される。
一族のデヴィッドと共に彼の父である長老トーマスに迎えられたセリーンは、デス・ディーラーの訓練を引き受けることになる。
セリーンの血を狙い一族を支配しようとするセミラは、計画を実行してトーマスを殺す。
その場から逃亡し、セリーンと共に北の一族の元に向かったデヴィッドは、その場で、自分が血統を継ぐ者であることを知る。
そこに現れたマリウスはセリーンに襲い掛かり、死闘の末に彼女を倒すのだが・・・
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逃亡を続けるヴァンパイアのデス・ディーラー(処刑人)のセリーンが、ライカンの新たなリーダー、マリウスに対抗するために一族に呼び戻され、新たな戦いが繰り広げられる内容となったいる。
ドイツ出身で撮影監督として活躍していたアンナ・フォースターの監督デビュー作となった作品だが、その演出は単調で、映像やアクションのマンネリ化を拭いされず平凡だ。
批評家からは酷評され興行的にも振るわず、全世界で約8100万ドルに終わり、前作「アンダーワールド 覚醒」(2012)の約1億6000万ドルから半減してしまった。
ヴァンパイア族の支配を狙う裏切り者や、ライカンの新たなリーダーが凄みを利かせて登場するが、意外にあっさりと倒されてしまうのも物足りない。
主演のケイト・ベッキンセイルは、アクション・シーンの場面は少なく、悩めるヒロインを淡々と演じている。
ヴァンパイアの一族の血統を継ぐ者だったことが分かるテオ・ジェームズ、主人公の血を狙い一族を支配しようとするララ・パルヴァー、ライカンのリーダー、トビアス・メンジーズ、ヴァンパイア族の元老院ジェームズ・フォークナー、デヴィッド(テオ・ジェームズ)の父である長老チャールズ・ダンス、セミラ(ララ・パルヴァー)と関係を持ち指示に従うブラッドリー・ジェームズ、北のヴァンパイアの長老ピーター・アンダーソン、マリウス(トビアス・メンジーズ)と関係を持つデス・ディーラーのデイジー・ヘッド、マリウスの部下オリバー・スタークなどが共演している。