ヴァンパイア族と狼族の争いを描 く人気ホラー・アクション・シリーズの第4作。 2つの異種族の存在を知った人類も絡んだヴァンパイア族と狼族ライカンの戦いを描く。 製作、原作レン・ワイズマン、主演ケイト・ベッキンセイル、マイケル・イーリー、テオ・ジェームズ、スティーヴン・レイ、チャールズ・ダンス他共演。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督
モンス・モーリンド
ビョルン・スタイン
製作総指揮
スキップ・ウィリアムソン
ヘンリー・ウィンタースターン
製作
ゲイリー・ルチェシ
トム・ローゼンバーグ
リチャード・S・ライト
レン・ワイズマン
原作
ケビン・グレヴィオー
レン・ワイズマン
ダニー・マクブライド
原案
レン・ワイズマン
ジョン・ラヴィン
脚本
レン・ワイズマン
ジョン・ラヴィン
J・マイケル・ストラジンスキー
アリソン・バーネット
撮影:スコット・キーヴァン
編集:
音楽:ポール・ハスリンジャー
出演
セリーン:ケイト・ベッキンセイル
セバスチャン:マイケル・イーリー
デビッド:テオ・ジェームズ
イヴ:インディア・アイズリー
ジェイコブ・レーン博士:スティーヴン・レイ
トーマス:チャールズ・ダンス
クイント・レーン:クリス・ホールデン=リード
オリヴィア:キャトリン・アダムズ
マイケル・コーヴィン:スコット・スピードマン
アメリカ 映画
配給 スクリーン・ジェムズ
2012年製作 88分
公開
北米:2012年1月20日
日本:2012年2月24日
製作費 $70,000,000
北米興行収入 $62,321,040
世界 $160,112,670
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
人類以外の種が発見されて9日目、感染者は増大し、防御手段は紫外線と銀だった。
医療企業”アンティジェン”の研究責任者ジェイコブ・レーン博士(スティーヴン・レイ)は、感染した場合の治療方法がないことを発表していた。
種族の浄化が始り、ヴァンパイアのデス・ディーラー(処刑人)セリーン(ケイト・ベッキンセイル)は逃亡を続けるが、混血種マイケル・コーヴィン(スコット・スピードマン)と共に捕えられる。
12年後。
アンティジェンで冷凍監禁されていた被験体2は逃亡し、解凍された被験体1セリーンもその場から脱出する。
街の様子を観察するセリーンだったが、世の中の情況がつかめない。
セバスチャン刑事(マイケル・イーリー)は、アンティジェンの事件の連絡を受けて現場に向かい、責任者のレーンに会う。 問題ないことをレーンから知らされたセバスチャンは、新米の同僚から、何者か(セリーン)が高所から地面に着地しようとする写真を渡される。 セリーンは、自分達のDNAで治療法を見つけていたことや、被験体2とは、接近していると脳波が同調し、視界を共有できることなどの情報を、アンティジェンの研究員から入手する。 自分をつけていた男デヴィッド(テオ・ジェームズ)が同胞だと知ったセリーンは、狼族ライカンの生き残りが地下に潜んでいることを確認する。 セリーンは、ライカンの活動を活発化させたのがマイケルだと考えるが、そこで、少女イヴ(インディア・アイズリー)を見つけ、デヴィッドと共に車で逃走する。 ライカンに追われたセリーンらだったが、イヴは咬まれながら狂暴になり、敵を八つ裂きにする。 セリーンは、イヴが被験体2で、自分を助けた娘であり、視界を共有できることを知る。 レーンは、研究所でしか生きていけないはずのイヴが、必ず戻ると考えていた。 ダムにあるアジトに、セリーンを案内したデヴィッドは、咬まれたイヴの治療をしようとする。 ヴァンパイアの長老でデヴィッドの父トーマス(チャールズ・ダンス)は、息子の無謀な行動を責める。 さらにトーマスは、ライカンと恋に落ち、長老二人を殺し同胞を裏切ったセリーンの、恐れる必要はないという言葉を信用しようとしない。 デヴィッドは、オリヴィア(キャトリン・アダムズ)にイヴの治療を任せ、彼女がライカンとの混血種だと分かる。 セリーンは、監禁されていた自分を助けたのがマイケルだと思っていたのだが、彼が死んだと考え、悲しみがこみ上げる。 デヴィッドは戦うために、処刑人セリーンの力を借りようとして、父トーマスの意見に反し彼女を信頼する。 その後、ライカンの襲撃が迫り、退避しようとするトーマスに反発して、デヴィッドは戦おうとする。 セリーンは武器を手にし、イヴを守ることをデヴィッドに告げて、襲いかかってきたライカンに立ち向かう。 イヴも敵と戦い、セリーンは彼女をデヴィッドに任せて、狂暴なライカンに襲われて叩きのめされる。 意識の戻ったセリーンは、トーマスがイヴを敵に渡したことを知り、傷ついたデヴィッドは息を引き取りる。 セリーンはトーマスを非難し、娘を守ろうとしたデヴィッドの行動を称え、彼を蘇生して独りその場を去る。 セバスチャンの前に現れたセリーンは、政府がライカンの絶滅宣言をしたものの、何者かがそれを守っていたことを知る。 娘を救い出すことだけが目的のセリーンだったが、陰謀にはトップの者か、アンティジェンが絡んでいることを考える。 その頃、実はライカンだったレーンが、捕えたイヴを利用して、銀への免疫が持てるワクチンを開発しようと考え、それを、息子であるクイント(クリス・ホールデン=リード)の体で試していた。 セリーンは、アンティジェンがライカンに支配されていることを察して、セバスチャンの協力で武器を手に入れる。 セバスチャンに送られて、アンティジェンに侵入したセリーンは、破壊工作を開始する。 それを知った、イヴに処置を施そうとしていたレーンは、セリーンを抹殺することをクイントに命ずる。 モニターで、イヴが移送されることを知ったセバスチャンは、それをセリーンに伝えるものの連絡が取れず、その場に向かう。 クイントらの攻撃を回避したセリーンは、研究室で被験体0のマイケルが、冷凍保管されていることを確認する。 イヴが移送されることを、セバスチャンから知らされたセリーンは、マイケルの保管装置を銃撃して駐車場に向かおうとする。 ライカンの襲撃をかわし、駐車場に向かったセリーンは、逃亡を阻止しようとしていたセバスチャンと共に、レーンの乗った車を襲う。 そこに、強大なパワーを持つ、ライカンに変身したクイントが現れ、セリーンに襲いかかる。 セバスチャンは、レーンを銃撃するが叩きのめされ、変身したイヴがレーンと激しい戦いとなる。 そこにデヴィッドも現れ、加勢してライカンと戦い、イヴはレーンを倒す。 セリーンは、クイントの体内に手榴弾を埋め込み爆死させる。 娘イヴと固く抱き合ったセリーンは、セバスチャンの協力で、デヴィッドの隠れ家に向かおうとする。 その前にセリーンは、マイケルの元に向かうが、彼は姿を消し、自分達が再び追われる身となったことを悟る。 しかしセリーンは、ヴァンパイアが必ず生き残ることを確信する。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「アンダーワールド」(2003)
・「アンダーワールド:エボリューション」(2006)
・「アンダーワールド:ビギンズ」(2009)
・「アンダーワールド 覚醒」(2012)
・「アンダーワールド ブラッド・ウォーズ」(2016)
*(簡略ストー リー)
ヴァンパイアと狼族ライカンの唯一の混血種マイケルと恋に落ち、両種族を敵に回してしまったヴァンパイアの処刑人セリーンは、異種族を発見して浄化を始めた人間に捕えられてしまう。
12年後、医療企業”アンティジェン”の研究室に冷凍監禁されていたセリーンは、別の被験体が逃亡した後、自らも脱出する。
置かれる状況が理解できないセリーンは、同胞デヴィッドに出会い、自分を逃がした、被験体だった少女イヴを見つける。
イヴが自分の娘であることを知ったセリーンは、ライカンに襲われながらも、デヴィッドらと共にヴァンパイアのアジトに向かう。
イヴが、特別な存在の混血種であることを知ったセリーンは、マイケルの死を悟り悲しむのだが、ライカンの襲撃が迫る・・・。
__________
前作で、ヴァンパイア族と狼族の誕生と戦いの起源を描いた物語は、再び処刑人セリーンが主人公となる展開で進行することになる。
1、2作の監督レン・ワイズマンは、前作同様、製作と脚本を担当し、監督はモンス・モーリンドとビョルン・スタインに交代し、2D、3Dで公開された。
北米興行収入は約6200万ドル、全世界では約1億6000万ドルで、シリーズ中ダントツのヒットとなった。
作風も現代アクションという雰囲気になり、特色だったゴシック調から、実社会を映し出す映像に変わり、初期作品では着ぐるみだったライカンなども、SFXを多用し新鮮味が感じられる。
ヒロインに復帰したケイト・ベッキンセイルは、女ターミネーター+トリニティー(マトリックス)風の不死身のヴァンパイア処刑人を、激しいアクションも見事にこなして熱演している。
ヒロインの協力者である刑事のマイケル・イーリー、ヴァンパイア族のテオ・ジェームズ、ヒロインの娘である混血種のインディア・アイズリー、ライカンだった科学者スティーヴン・レイ、その息子クリス・ホールデン=リード、ヴァンパイアの長老役のチャールズ・ダンス、その同胞キャトリン・アダムズ、ヒロインと共に監禁されていた、最初の混血種スコット・スピードマンなどが共演している。