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ウルトラヴァイオレット Ultraviolet (2006)

謎のウィルス感染者とそれを倒そうとする権力者との戦いを描く、監督、脚本カート・ウィマー、主演ミラ・ジョヴォヴィッチキャメロン・ブライトニック・チンランドウィリアム・フィクナー他共演のSFアクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


SF


スタッフ キャスト
監督:カート・ウィマー

製作:ジョン・バルデッチ
製作総指揮
スー・ジェット
チャールズ・ワン
トニー・マーク
脚本:カート・ウィマー
撮影:アーサー・ウォン
編集:ウィリアム・イェー
音楽:クラウス・バデルト

出演
ヴァイオレット・ソン・ジャット・シャリフ:ミラ・ジョヴォヴィッチ
シックス:キャメロン・ブライト
フェルディナンド・ダクサス枢機卿:ニック・チンランド
ガース:ウィリアム・フィクナー
ナーヴァ:セバスチャン・アンドリュー

アメリカ 映画
配給 ソ ニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
2006年製作 87分
公開
北米:2006年3月3日
日本:2006年6月24日
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $18,535,810
世界 $31,070,210


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
2078年。
アメリカ兵器研究所が謎のウィルスを確認する。

兵士の増強剤を作ろうとして、恐ろしい感染症ウィルス”HGV/ヘモファージ・ウィルス”を生み出してしまい、それは瞬く間に感染して世界を変えてしまった。

世の中は、テロではなく感染に怯える時代となった。

感染を防ごうとする医療機関は、感染者”ファージ”には腕章をつけるよう義務付けた。

施設に収容されたファージの連絡は、その後、途絶えた。

妊娠を知った日に夫を奪われ、未来も人生もなくした女性は、流産させられた。

その女性は、生き残ったファージ達と地下に潜み反撃を開始した。

世界を支配する医療機関のトップであるフェルディナンド・ダクサス枢機卿(ニック・チンランド)は、ファージの生き残りによるテロ活動が活発化している報告を受ける。

医療機関側は、ファージを一瞬にして倒せる兵器が開発していた。

その兵器を運ぶ使命を受けた者に扮したファージのヴァイオレット・ソン・ジャット・シャリフ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は、厳重な警備体制の中、検査を受ける。
...全てを見る(結末あり)

兵器のケースは絶対に開けないようにという指示を受けたヴァイオレットは、9時間以内に届けるようにと言われる。

偽者だとバレたヴァイオレットは、その場の者達を次々と倒すものの、検査を通るために抑止剤を服用していたので嘔吐してしまう。

ファージとして捕えら脱走した者だと知られたヴァイオレットは、襲ってくる敵を倒してバイクで逃走する。

追跡されていることを仲間のナーヴァ(セバスチャン・アンドリュー)に知らせたヴァイオレットは、敵の目的は兵器の破壊だと言われる。

危険であれば破壊するようにと指示されたヴァイオレットは、その中身を確認したいことをナーヴァに伝える。

それを認めないナーヴァは、中身は見ずに、危険を感じたら破壊するようにとヴァイオレットに指示して納得させる。

追跡をかわしたヴァイオレットは、映像で現れたナーヴァから、破壊しろと指示したと言われるものの、まだ大丈夫だと伝える。

兵器は無事だと知ったナーヴァは、シノワのニードル・タワーに運ぶようにとヴァイオレットに指示する。

その後、ニードル・タワーのエレベーター内でケースの中身を確認したヴァイオレットは、中にいた子供(キャメロン・ブライト)を見て驚く。

ナーヴァの元に戻ったヴァイオレットは、ケースの中身が人間の子供だったことを伝えて、それが兵器になる子供だと言われる。

子供の血液中には自分達を殺す抗体があると言うナーヴァは、大気中に細菌をバラまかれたら、ファージは全滅するとヴァイオレットらに伝える。

ナーヴァが子供を殺そうとしたために説得したヴァイオレットだったが、聞き入れられないためにその場を去る。

ヴァイオレットは、隠れていた少年を連れてタワーの上階に向かう。

ナーヴァは、ケースの中の子供が映像だったことに気づく。

上階でブラッド・シノワの集団を倒したヴァイオレットは、手すりに上り地上を眺める少年を助ける。

タワーを出て襲われたヴァイオレットは、その場にあった車に逃げ込むが、そこにダクサスが現れる。

少年がダクサスの息子だと知ったヴァイオレットは、車を奪い少年を連れてその場から逃れ、地下鉄に向かう。

友人のガース(ウィリアム・フィクナー)に連絡したヴァイオレットは、少年は連れてくるなと言われるものの、治療のカギだと伝えて説得する。

ガースに断られたヴァイオレットは周囲を警戒し、少年の名前が”シックス”であることを知る。

黙っていたシックスが話せることを知ったヴァイオレットは、ダクサスがそれに気づいていないことを確認する。

シックスは、人間とファージは、どちらかが死ぬまで戦うことをヴァイオレットに伝える。

自分がファージであり、シックスの血液で何かが作られていることを彼に伝えたヴァイオレットは、本来の目的はファージを絶滅させるためだと話す。

それが理由でダクサスらが自分を追っていることを理解したシックスは、ヴァイオレットから、地球上で最も価値がある人間だと言われる。

ガースの元に向かったヴァイオレットは、人間とナーヴァに追われていることを知らせて、シックスを調べてほしいと伝える。

ナーヴァを捕らえたダクサスは、彼を殺さずに利用しようとする。

シックスの体から抗ファージ抗体は検出されなかったために、治療の手がかりはないと言うガースは、ナーヴァと人間の企みは分からず、シックスは8時間後には死ぬことをヴァイオレットに伝える。

その場を去ったヴァイオレットは、ダクサスに電話が追跡されていることに気づき、それをガースに知らせる。

シックスと別れる決心をしたヴァイオレットだったが、彼を見捨てられずに戻る。

しかし、シックスはナーヴァに連れ去られてしまう。

シックスを救おうとしたヴァイオレットは、ナーヴァから、標的は自分達ではなく、シックスが持っているのは人間を絶滅させるための抗体だと言われる。

ヴァイオレットから、人間がそれを作る理由を訊かれたナーヴァは、自分には関係ないことであり、ダクサスから最高の提案をされたので手を引くようにと伝える。

ナーヴァらを倒してシックスを救ったヴァイオレットは、父ダクサスが体に抗原を投与したことを伝えて、毒性の強いたんぱく質だと言うことを話す。

弱らせて殺すのが目的だと言うヴァイオレットは、助ける方法を見つけようとする。

電話でダクサスを呼び出したヴァイオレットは、シックスの抗体を取り出してほしいと頼む。

解毒剤はないと言うダクサスは、それを信じないヴァイオレットに、シックスが死ねば抗体も死滅すると伝える。

父親の言葉とは思えないと言うヴァイオレットは、ダクサスが父親ではないことをシックスから知らされる。

シックスがダクサスの6番目のクローンだと知ったヴァイオレットは、彼の指示には従わずに対抗しようとする。

弱っているシックスに、戦うしかないことを伝えたヴァイオレットは、彼から、”自分が死ぬか自分の前で君が死ぬしか方法はない”と言われる。

統合省に向かったヴァイオレットは、700人の兵士に守られているダクサスに解毒剤を渡すようにと迫る。

解毒剤があることを認めたダクサスは、抗体を散布すれば、それを求めて人々が押し寄せると言って、それにより世の中を支配することが目的だったとヴァイオレットに伝える。

シックスを奪おうとしたダクサスは、一斉にヴァイオレットを銃撃するのもの、それは映像だった。

その後、シックスは息を引き取り、ダクサスに襲われて撃たれたヴァイオレットは、衛生班に扮したガースに助けられる。

シックスと共に死を望んでいたヴァイオレットは、救ってくれたガースを責めるが、彼が自分に惹かれていることを知る。

シックスが書いたメモがウィルスに関するものだと考えたガースは、それをヴァイオレットに知らせて、調べるために時間が欲しいと伝える。

死のうと考えていたヴァイオレットは思い留まり、ガースの元に向かう。

再び統合省に向かおうとするヴァイオレットは、シックスが生きていることを信じる。

それはあり得ないと言うガースは、シックスのメモはウィルス治療薬の製造方法だと考え、救いたいので時間が欲しいと伝える。

それを聞き入れないヴァイオレットは統合省に向かい、ダクサスに会おうとする。

シックスを冷凍して解体しようとしていたダクサスは、侵入したヴァイオレットが兵士を次々と倒していることを知る。

その後も敵を皆殺しにしてダクサスの元に向かったヴァイオレットは、彼にファージの血を浴びせる。

一騎打ちとなったヴァイオレットは、その場を暗闇にされるものの、剣に炎を放ちダクサスを倒す。

蘇生したシックスは、意識を失った際に生まれ変わったことをヴァイオレットから知らされる。

こんな世界でも希望が残されたいると信じるヴァイオレットは、自分の体が元に戻るかは不明だが、権力を振りかざし人々を苦しめる者達には希望はないと考える。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
2078年。
謎のウィルスの感染者”ファージ”は政府により収容され、その後、連絡が途絶えていた。
しかし、その生き残りによるテロ活動が活発化していた。
医療機関のトップであるダクサス枢機卿は、ファージを一瞬にして倒せる兵器を開発した。
それを奪ったファージの女戦士ヴァイオレット・ソン・ジャット・シャリフは、兵器の入ったケースの中身が少年だったために驚く。
ファージを殺せる抗体を持った少年シックスを救えば、彼がダクサスを倒すカギになると考えたヴァイオレットは、危険と知りながら敵に立ち向かおうとするのだが・・・。
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スフィア」(1998)、「トーマス・クラウン・アフェアー」(1999)「リクルート」(2003)などの脚本家として知られるカート・ウィマーが監督した作品。

「リベリオン」(2002)での”ガン=カタ”によるアクションが話題になったカート・ウィマーが、再びそれを多用して見せる迫力映像が見どころの作品。

しかし、そのアクションを活かすことができないカート・ウィマーの脚本は陳腐であり、無敵の(強すぎる)主人公を演ずるミラ・ジョヴォヴィッチは、「バイオハザード」のヒロインとダブルばかりで新鮮味がない。

カート・ウィマーは本作で自信を失ったのか、その後の作品では脚本と製作しか担当していない。

人類支配のカギを握る殺人兵器として開発されたクローン少年のキャメロン・ブライト、彼を利用して世界支配を企む枢機卿のニック・チンランド、ヒロインの協力者である友人のウィリアム・フィクナー、ファージであるヒロインの仲間から裏切り者となるセバスチャン・アンドリューなどが共演している。


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