核ミサイル基地を占領したグループとアメリカ政府との攻防を描く、監督ロバート・アルドリッチ、主演バート・ランカスター、リチャード・ウィドマーク、チャールズ・ダーニング、メルヴィン・ダグラス、ジョセフ・コットン、ポール・ウィンフィールド、バート・ヤング他共演のサスペンス。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ロバート・アルドリッチ
製作:マーヴ・アデルソン
製作総指揮:ヘルムート・ジェデル
原作:ウォルター・ウェイジャー”Viper Three”
脚本
ロナルド・M・コーエン
エドワード・ヒューブッシュ
撮影:ロバート・B・ハウザー
編集
マイケル・ルチアーノ
ウィリアム・マーティン
モーリー・ワイントローブ
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
出演
ローレンス・デル将軍:バート・ランカスター
マーティン・マッケンジー将軍:リチャード・ウィドマーク
デヴィッド・スティーブンス大統領:チャールズ・ダーニング
ザカリア・ガスリー国防長官:メルヴィン・ダグラス
アーサー・レンフルー国務長官:ジョセフ・コットン
ウィリス・パウエル:ポール・ウィンフィールド
オーギー・ガーヴァス:バート・ヤング
サンディ・タウン中佐:リチャード・ジャッケル
ジェームズ・フォレスト:ロスコー・リー・ブラウン
ウィリアム・クリンガー司法長官:ウィリアム・マーシャル
オルーク准将:ジェラルド・S・オローリン
ラルフ・ウィテカー:リーフ・エリクソン
バーンスタイン:チャールズ・エイドマン
クレーン空軍大将:チャールズ・マグロー
ホクシー:ウィリアム・スミス
フィル・スペンサー将軍:サイモン・スコット
ルイス・カネリス中尉:モーガン・ポール
ウィラード:ビル・ウォーカー
ウィラード軍曹:デヴィッド・バクスト
中尉:グレン・ベック
フォックス少佐:エド・ビショップ
カートライト牧師:フィル・ブラウン
ジャクソン船長:ゲイリー・コックレル
ストーンサイファー将軍:ドン・フェローズ
ウィルソン中尉:ウェストン・ギャビン
アルフィー:ギャリック・ヘイゴン、ザ・ドライバー
ストーンサイファーの秘書:エリザベス・ハリデー
ウィンターズ少佐:デヴィッド・ヒーリー
イーディス看護師:トマシーン・ハイナー
フィッツパトリック軍曹:ウィリアム・フットキンス
ドミノ軍曹:レイ・ジュワーズ
ラパポート軍曹:ロン・リー
ルボー少佐:ロバート・シャーマン
コペツキ軍曹:ジョン・ラッツェンバーガー
チェンバーズ州警察:ロバート・マクロード
ホーン大佐役:ライオネル・マートン
ブリーフィング将校:ロバート・オニール
アレクサンダー・B・フランクリン大佐:シェーン・リマー
ケリー軍曹:パメラ・ローランド
メンデス空軍士官:マーク・ラッセル
キンケイド大尉:リッチ・スティーバー
ウィトキン中尉:ドリュー・W・ウェッシュ
バーカー:ケント・O・ドーリング
狙撃兵スパーリング:アラン・ディーン・ムーア
狙撃兵:M・フィル・セニーニ
スパロウ:リック・デマレスト
空軍軍曹アンディ・キーン:ゲイリー・ハーパー
アメリカ/西ドイツ 映画
配給 アライド・アーティスツ
1977年製作 145分
公開
北米:1977年2月9日
日本:1977年5月21日
製作費 $6,200,000
■ ストーリー ■
1981年11月16日、日曜日、モンタナ州。
殺人罪で服役していたローレンス・デル空軍准将(バート・ランカスター)は、ウィリス・パウエル(ポール・ウィンフィールド)、オーギー・ガーヴァス(バート・ヤング)、ホクシー(ウィリアム・スミス)と共に軍刑務所から脱獄する。
その後デルは、自分が設計に加わったの空軍大陸間弾道ミサイル複合施設に向かう兵士らを襲い、彼らに扮してその場に向かう。
警備に襲いかかり施設に押し入ったデルらは、9発の核ミサイル”タイタン”を制御することを目的としていた。
電話がかかり、ホクシーは、それに出ようとした警備を銃撃し殺してしまう。
デルは、勝手な行動をしたホクシーを射殺する。
ミサイル発射センターに押し入ったデルは、戦友である責任者のサンディ・タウン中佐(リチャード・ジャッケル)を殴り倒し、オーギーとウィリスと共にその場を占拠する。
遮断装置を無力化したデルは、電話をかけてきた相手の上官である職務指令のアレクサンダー・B・フランクリン大佐(シェーン・リマー)と話す。
自分の名を名乗ったデルは、最高責任者のマーティン・マッケンジー空軍大将(リチャード・ウィドマーク)を呼び出し、この場を占拠してミサイル全基を発射できることを伝える。
妻と共に教会にいたマッケンジーは、フランクリンからの連絡を受けて、事態を知り本部に戻る。
デルは、発射に必要なキーが入っている金庫を開けることができず、政府が隠していることを暴くことが目的だとタウンに話し、それを開けさせようとするものの、説得することはできなかった。
本部に戻ったマッケンジーは、フランクリンとデルの電話の会話を聴き、ミサイル発射を止めることはできないことを知る。
タウンを拷問したオーギーとウィリスは、彼の部下から、金庫の番号が認識番号だと聞き出す。
その後、フォックス少佐(エド・ビショップ)率いる特殊部隊が施設内に侵入する。
それを監視カメラで知っていたデルは、フォックスからの連絡を受けるものの、マッケンジーとしか話さないことを伝える。
デルは、金庫を開けてキーを手に入れる。
マッケンジーと話したデルは、デヴィッド・スティーブンス大統領(チャールズ・ダーニング)に連絡し、真実を世界に知らせることが目的だと伝え、かつて自分の意見を聞き入れず投獄したマッケンジーを批判する。
ホワイトハウス。
ザカリア・ガスリー国防長官(メルヴィン・ダグラス)の訪問を受けていた大統領は、マッケンジーからの電話を受けて、今回の事態を知り緊急態勢に入る。
参謀のオルーク准将(ジェラルド・S・オローリン)、アーサー・レンフルー国務長官(ジョセフ・コットン)、空軍大将レーン(チャールズ・マグロー)、フィル・スペンサー陸軍大将(サイモン・スコット)、ウィリアム・クリンガー司法長官(ウィリアム・マーシャル)、ラルフ・ウィテカーCIA長官(リーフ・エリクソン)など閣僚を招集した大統領は、ソ連側に動きを察知されないよう注意する。
大統領は、デルの発言を問題視し、無罪ににも拘らず投獄したことを知る。
大統領と話したデルは、仲間たちに1000万ドルを提供すると共に希望国への逃亡、そして大統領を人質に取り、国営テレビに出演させて、”国家安全保障会議/NSC”極秘文書の内容を公開することを要求する。
その件を確認しようとする大統領は、1時間半の猶予をデルに約束される。
その間マッケンジーは、デルがキーを手に入れていないと考え、彼を抹殺する作戦の準備をする。
文書には、ベトナム戦争に勝利する望みがないことを知っていたにも拘わらず、共産主義を打倒するためソ連に対抗するだけのことを目的として、戦いを続けたという証拠が含まれていた。
再度デルと話した大統領は、妥協案について話すが、あくまで文書の公表を要求される。
仕方なく大統領は作戦の実行を許可し、連絡を受けたマッケンジーは行動を開始する。
それを知ったデルは激怒し、9発すべてのミサイルをソ連に向けて発射しようとするのだが・・・。
1971年に発表された、ウォルター・ウェイジャーの小説”Viper Three”を基に製作された作品。
監督ロバート・アルドリッチ、主演バート・ランカスター、リチャード・ウィドマーク、チャールズ・ダーニング、メルヴィン・ダグラス、ジョセフ・コットン、ポール・ウィンフィールド、バート・ヤングなどが共演した作品。
核ミサイル基地を占領したグループとアメリカ政府との攻防を描くサスペンス。
ハリウッドを代表する名優と演技派によるオールスターキャストの大作。
画面分割により、それぞれの状況などが緊迫感溢れる映像で描かれ、ロバート・アルドリッチらしいスケール感のあるダイナミックな演出も見どころの作品。
教会のシーン以外は生活感を伝える映像はなく、女性も殆ど登場しないことにも注目したい。
主演のバート・ランカスターは、核のボタンを手にし、共犯者達のための大金と、ベトナム戦争時の政府の秘密文書公開を要求する、脱獄した空軍の将軍を熱演している。
主人公の戦友であり、彼らの抹殺作戦を遂行する空軍大将のリチャード・ウィドマーク、大統領のチャールズ・ダーニング、国防長官のメルヴィン・ダグラス、国務長官のジョセフ・コットン、主人公の仲間ポール・ウィンフィールド、バート・ヤング、ウィリアム・スミス、ミサイル発射センターの責任者で主人公の戦友でもある空軍中佐リチャード・ジャッケル、大統領の恩師である教授ロスコー・リー・ブラウン、司法長官のウィリアム・マーシャル、大統領の参謀である准将ジェラルド・S・オローリン、CIA長官のリーフ・エリクソン、マッケンジー(リチャード・ウィドマーク)の部下シェーン・リマー、チャールズ・エイドマン、ドン・フェローズ、ライオネル・マートン、空軍大将のチャールズ・マグロー、陸軍大将のサイモン・スコット、特殊部隊の指揮官エド・ビショップ、牧師のフィル・ブラウン、他モーガン・ポール、ビル・ウォーカー、ギャリック・ヘイゴン、デヴィッド・ヒーリー、ウィリアム・フットキンス、ジョン・ラッツェンバーガー、マーク・ラッセル、M・フィル・セニーニなどが共演している。