フランス映画の”La Totale”(1991)のリメイク。 機密機関諜報員と妻がテロリストの陰謀に巻き込まれながら戦う姿を描く、製作、監督、脚本ジェームズ・キャメロン、主演のアーノルド・シュワルツェネッガー、ジェイミー・リー・カーティス、ティア・カレル、トム・アーノルド他共演のアクション。 |
・アーノルド・シュワルツェネッガー / Arnold Schwarzenegger 作品一覧
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジェームズ・キャメロン
製作
ジェームズ・キャメロン
ステファニー・オースティン
製作総指揮
ロバート・シュライヴァー
ローレンス・カザノフ
原案
クロード・ジディ“La Totale!”
シモン・ミシェル
ディディエ・カミンカ
脚本:ジェームズ・キャメロン
撮影:ラッセル・カーペンター
編集
コンラッド・バフ
マーク・ゴールドブラット
リチャード・A・ハリス
音楽:ブラッド・フィーデル
出演
アーノルド・シュワルツェネッガー:ハリー・タスカー
ジェイミー・リー・カーティス:ヘレン・タスカー
ティア・カレル:ジュノ・スキナー
トム・アーノルド:アルバート”ギブ”ギブソン
アート・マリック:サリーム・アブー・アジス
グラント・ヘスロヴ:ファイザル
ビル・パクストン:サイモン
エリザ・ドゥシュク:デイナ・タスカー
チャールトン・ヘストン:スペンサー・トリルビー
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1994年製作 140分
公開
北米:1994年7月15日
日本:1994年9月
製作費 $110,000,000
北米興行収入 $146,282,410
世界 $378,882,410
■ アカデミー賞 ■
第67回アカデミー賞
・ノミネート
視覚効果賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
機密機関”オメガ・セクター”の諜報員であるハリー・タスカー(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、相棒アルバート”ギブ”ギブソン(トム・アーノルド)やファイザル(グラント・ヘスロヴ)ら援護チームと共に、スイスの武器商人の邸宅から、コンピュータの情報を盗み出すことに成功する。
ワシントンD.C.。
帰国したハリーは自宅に戻るが、家族にも正体を明かせない彼は、コンピュータのセールスマンということになっていた。
ハリーの妻のヘレン(ジェイミー・リー・カーティス)と娘デイナ(エリザ・ドゥシュク)は、出張が続き、家を留守にする機会の多い彼に不満を感じていた。
ハリー達が手に入れた情報から、武器商人がテロリストに1億ドルの資金を提供したことがわかる。
そこで、ハリーの上司のスペンサー・トリルビー(チャールトン・ヘストン)は、資金の流れについての確たる証拠を求める。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
機密機関の諜報員ハリー・タスカーは、国際的武器商人からテロリストに巨額な資金が流れたことを突き止める。
家族にも自分の正体を知られていないハリーは、妻へレンが浮気をしていると思い込み、テロリストの捜査を後回しにして彼女の同行を調査する。
それが誤解だと分かったハリーだったが、ヘレンと共にテロリストのアジズに捕らえられてしまう。
アジズは、古代遺跡に隠した核弾頭をアメリカに持ち込み、爆破させる計画をハリーに知らせる。
隙を見て逃亡したハリーはテロリストを倒し、捕らえられたヘレンを救い、核爆発阻止のためにアジズらを追う・・・。
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主演のアーノルド・シュワルツェネッガーがフランス映画の”La Totale”(1991)を気に入り、盟友ジェームズ・キャメロン(製作、監督、脚本)に企画を提案したリメイク作品。
アクションに、古典的なコメディの要素を取り入れた、まずまず見応えある作品。
巨額の製作費1億1000万ドルが話題になり、北米興行収入は約1億4600万ドル、全世界では約3億8000万ドルの大ヒットとなった。
終盤のハリアーⅡの登場などは斬新なアイデアで、パロディ的に見れば、冒頭の007タッチの展開も面白味はある。
第67回アカデミー賞では、視覚効果賞にノミネートされた。
「ターミネーター2」(1991)でトップ・スターの地位を築き、「ラスト・アクション・ヒーロー」(1993)の失敗を挽回しようと奮闘したシュワルツェネッガーだが、全編コメディアンという感じで通しているのは、作品の雰囲気からして致し方ないところかもしれない。
コメディアンのセンスとしては、妻役で大活躍するジェイミー・リー・カーティスの方が上手という感じで、体を張った演技で熱演している。
ジェームズ・キャメロン作品の常連であるビル・パクストンも、スパイを装い女性を口説こうとする冴えない中古車ディーラーを、コミカルに演じている。
オメガ・セクターの幹部、アイパッチが良く似合うチャールトン・ヘストンの出演が嬉しかった。
顔立ちがシュワルツェネッガーと似ているので、親子のようにも見えた。
テロリストに加担する謎の美女で美術商のティア・カレル、主人公の同僚トム・アーノルドとグラント・ヘスロヴ、テロリストのリーダー、アート・マリック、主人公の娘エリザ・ドゥシュクなどが共演している。