公民権運動を活発化させるきっかけとなった、エメット・ティル殺人事件を描く、製作、出演ウーピー・ゴールドバーグ、製作総指揮、監督、脚本チノイェ・チュク、主演ダニエル・デッドワイラー、ジャリン・ホール、ケヴィン・キャロル、フランキー・フェイソン、ヘイリー・ベネット、ジェイミー・ローソン、トシン・コール、ショーン・パトリック・トーマス、ジョン・ダグラス・トンプソン、ロジャー・ギュンヴール・スミス他共演の実録ドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:チノイェ・チュク
製作
キース・ビーチャンプ
バーバラ・ブロッコリ
ウーピー・ゴールドバーグ
トーマス・レヴィン
マイケル・ライリー
フレデリック・ゾロ
製作総指揮
プレストン・ホームズ
チノイェ・チュク
脚本
マイケル・ライリー
キース・ビーチャンプ
チノイェ・チュク
撮影:ボビー・ブコウスキー
編集:ロン・パテイン
音楽:アベル・コジェニオウスキ
出演
メイミー・ティル:ダニエル・デッドワイラー
エメット・ティル:ジャリン・ホール
レイフィールド・ムーティ:ケヴィン・キャロル
ジョン・カーサン:フランキー・フェイソン
キャロリン・ブライアント:ヘイリー・ベネット
マーリー・エヴァーズ:ジェイミー・ローソン
メドガー・エヴァーズ:トシン・コール
ジーン・モブリー:ショーン・パトリック・トーマス
モーゼ”プリーチャー”ライト:ジョン・ダグラス・トンプソン
T.R.M.ハワード:ロジャー・ギュンヴール・スミス
アルマ・カーサン:ウーピー・ゴールドバーグ
エリザベス・ライト:キーシャ・ティリス
ウィーラー・パーカー:マーク・コリンズ
モーリス・ライト:ディアロ・トンプソン
シメオン”シミー”ライト:ティリック・ジョンソン
ウィリアム・ハフ:キース・アーサー・ボールデン
ウィリー・リード:ダリアン・ロール -エメット
ロイ・ブライアント:ショーン・マイケル・ウェバー
ジョン・ウィリアム”J.W.”ミラン:エリック・ウィッテン
アメリカ 映画
配給
ユニバーサル・ピクチャーズ(世界)
ユナイテッド・アーティスツ(北米)
2022年製作 130分
公開
北米:2022年10月14日
日本:2023年12月15日
製作費 $33,000,000
北米興行収入 $9,000,200
世界 $11,498,880
■ ストーリー ■
1955年8月、シカゴ。
空軍施設で働くメイミー・ティル(ダニエル・デッドワイラー)は、14歳のエメット・ティル(ジャリン・ホール)と共にサウス・セント・ローレンス・アベニューで暮らしていた。
エメットがミシシッピ州のマネーの親戚を訪ねることになり、メイミーは、母アルマ・カーサン(ウーピー・ゴールドバーグ)に、1週間も息子と離れたことがないため心配だということを話す。
翌日メイミーは、白人の前では注意するようにとエメットに言い聞かせる。
メイミーと駅に向かったエメットは、大叔父であるモーゼ”プリーチャー”ライト(ジョン・ダグラス・トンプソン)と甥のウィーラー・パーカー(マーク・コリンズ)に出くわし、2人と共に列車に乗り旅立つ。
メイミーは、不安を抱えながら走り出した列車を見守る。
マネーに着いたエメットは、小作農場で綿花を摘んだ後、いとこたちと共にブライアント食料品店でキャンディを購入する。
エメットは、レジにいたキャロリン・ブライアント(ヘイリー・ベネット)に、映画スターみたいだと気軽に話しかけ、財布の中に入っている白人女性の写真を見せる。
キャロリンは店の外に出たエメットを追い、そこでエメットは、彼女に向かい口笛を吹く。
気分を害したキャロリンが車に向かったために、エメットといとこ、その場にいた黒人たちはその場から逃げようとする。
キャロリンは、走り去る車に銃を向ける。
エメットのことが気になるメイミーは、恋人のジーン・モブリー(ショーン・パトリック・トーマス)の元に向かい、その気持ちを伝えて、数日後に旅行に行くことにする。
8月28日の早朝。
キャロリンの夫ロイ(ショーン・マイケル・ウェバー)と異母兄弟のジョン・ウィリアム”J.W.”ミラン(エリック・ウィッテン)は、エメットが滞在するモーゼの家に押し入る。
ロイとJ.W.は、寝室にいたエメットを連れ去ろうとする。
モーゼの妻エリザベス(キーシャ・ティリス)は、ロイとJ.W.に金を払おうとするものの、2人はエメットを連れてその場を去る。
車で待っていたキャロリンはエメットの顔を確認し、ブライアントらは出発する。
その後、暴行を受けたエメットは射殺され、遺体はタラハッチー川に捨てられる。
エメットが誘拐されたことを知ったメイミーは動揺するが、ジーンが彼女を落ち着かせてアルマに相談する。
メイミーは、父ジョン(フランキー・フェイソン)が呼んだいとこのレイフィールド・ムーティ(ケヴィン・キャロル)の手配で、”NAACP”(全米黒人地位向上協会)支部の顧問であるウィリアム・ハフ(キース・アーサー・ボールデン)に会い協力を約束してもらう。
その頃、警察は川でエメットの死体を発見し、それを知ったメイミーはショックを受けて意識を失う。
その後メイミーは、エメットの遺体をシカゴに移送することを考える。
その件を頼まれたムーティは、NAACPの活動を支えられる法案を通す絶好のチャンスだと話すが、メイミーはエメットのことしか考えられなかった。
エメットの棺は列車でシカゴに到着し、それを見たメイミーは泣き叫ぶ。
痛ましい姿のエメットの遺体を見たメイミーは、再び泣き崩れる。
メイミーは、その姿を世間に知らせるために、棺を開けて葬儀を行う。
そして、エメット殺害と葬儀は全米で報道され、その衝撃的な事件は社会問題になるのだが・・・。
出演を兼ねているウーピー・ゴールドバーグが製作に参加し、短編映画などで活躍し、「クレメンシー」(2019)で好評価を得たチノイェ・チュクが製作総指揮と脚本を兼ねて監督し、主演はダニエル・デッドワイラー、ジャリン・ホール、ケヴィン・キャロル、フランキー・フェイソン、ヘイリー・ベネット、ジェイミー・ローソン、トシン・コール、ショーン・パトリック・トーマス、ジョン・ダグラス・トンプソン、ロジャー・ギュンヴール・スミスなどが共演した作品。
公民権運動を活発化させるきっかけとなった、エメット・ティル殺人事件を描く実録ドラマ。
周囲で進行している出来事を映さず、主人公の表情だけを捉えて状況を伝えるシーンを多用した、チノイェ・チュクの繊細な演出手腕が見どころの作品。
愛する息子を失った母親の悲しみと、黒人差別の社会で行われた裁判で犯人たちを有罪にできなかった主人公の苦しみを切実に描いた本作は、主人公のメイミー・ティルを見事に演じたダニエル・デッドワイラーの演技と共に、各方面から絶賛された。
事件の当事者で暴行を受けて殺害される少年エメット・ティルのジャリン・ホール、NAACP(全米黒人地位向上協会)の活動家ケヴィン・キャロル、主人公の父親フランキー・フェイソン、エメット・ティル殺害のきっかけとなる事件の当事者キャロリン・ブライアントのヘイリー・ベネット、NAACPのメンバー、マーリー・エヴァーズ役ジェイミー・ローソン、その夫メドガー・エヴァーズのトシン・コール、主人公の恋人ショーン・パトリック・トーマス、エメットの大叔父ジョン・ダグラス・トンプソン、その妻キーシャ・ティリス、地域評議会のリーダー、ロジャー・ギュンヴール・スミス、主人公の母親ウーピー・ゴールドバーグ、エメットのいとこマーク・コリンズ、ディアロ・トンプソン、ティリック・ジョンソン、NAACPのリーダー、キース・アーサー・ボールデン、エメット殺害の目撃者ウィリー・リード役ダリアン・ロール -エメット、キャロリン・ブライアント(ヘイリー・ベネット)の夫でエメットを殺害するロイ・ブライアント役ショーン・マイケル・ウェバー、その異母兄弟である共犯者ジョン・ウィリアム”J.W.”ミラムのエリック・ウィッテンなどが共演している。