5624 Movies

彼らは忘れない They Won’t Forget (1937)

自分の野心のために殺人事件を利用しようとする地方検事の行動を描く、製作、監督マーヴィン・ルロイ、主演クロード・レインズグロリア・ディクソンエドワード・ノリスラナ・ターナー他共演の社会派ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(社会派)


スタッフ キャスト
監督:マーヴィン・ルロイ
製作
マーヴィン・ルロイ
ジャック・L・ワーナー
原作:ウォード・グリーン”Death in the Deep South”
脚本
ロバート・ロッセン
エイベン・カンデル
撮影:アーサー・エデソン
編集:トーマス・リチャーズ
音楽:アドルフ・ドイチュ

出演
アンドリュー・J・グリフィン地方検事:クロード・レインズ
シビル・ヘイル:グロリア・ディクソン
ロバート・ペリー・ヘイル教授:エドワード・ノリス
マイケル・グリーソン:オットー・クルーガー
ウィリアム・A・ブロック:アリン・ジョスリン 記者
メアリー・クレイ:ラナ・ターナー
イモジーン・メイフィールド:リンダ・ペリー 友人
ジョー・ターナー:エリシャ・クックJr.
レーンアート刑事:サイ・ケンドール
タンプ・レッドワイン:クリントン・ローズモンド 警備員
カーライル・P・バクストン教授:E・アリン・ウォーレン
ヘイル夫人:エリザベス・リズドン
ジム・ティンバーレイク:クリフォード・スービエ
ピンダロス:グランヴィル・ベイツ
マウントフォード夫人:アン・シューメーカー
トーマス・マウントフォード知事:ポール・エヴァートン
ハーモン・ドレイク:ドナルド・ブリッグス
クレイ夫人:シビル・ハリス
シャタック・クレイ:トレヴァー・バーデット
ルーサー・クレイ:エリオット・サリヴァン
ランサム・スコット・クレイ:ウィルマー・ハインズ
フレッド:エディ・エイカフ
ビル・プライス:フランク・フェイレン 記者
ムーア判事:レナード・マディー
南軍退役軍人:ハリー・ダヴェンポート
南軍退役軍人:ハリー・ベレスフォード
南軍退役軍人:エドワード・マクウェイド
群衆の中の男性:ロナルド・レーガン(クレジットなし)

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1937年製作 95分
公開
北米:1937年7月14日
日本:未公開


ストーリー
南部の町フロドゥン、南軍記念日
ビジネス・スクールの学生メアリー・クレイ(ラナ・ターナー)は、ロバート・ペリー・ヘイル教授(エドワード・ノリス)の授業を受けていた。
学長のカーライル・P・バクストン教授(E・アリン・ウォーレン)は、記念日に授業を行う北部出身のロバートを批判し、授業をやめさせる。
放課後にドラッグストアに寄ったメアリーは、ヘイルに惹かれていることを友人のイモジーン・メイフィールド(リンダ・ペリー)にからかわれる。
パレードでボーイフレンドのジョー・ターナー(エリシャ・クックJr.)とデートする予定のメアリーは、教室に忘れものを取りに行く。
政治的野心を持つ地方検事のアンドリュー・J・グリフィン(クロード・レインズ)は、始まったパレードに参加していた。
教室に戻ったメアリーは、何者かが近づいてきたことに気づく。
記念日の祝典は終わり、ジョーは、デートの約束の場所に現れなかったメアリーを捜して校舎に向かい、入口でロバートと管理人で黒人のタンプ・レッドワイン(クリントン・ローズモンド)に出くわす。
帰宅したロバートは妻シビル(グロリア・ディクソン)に、学生の前で学長に恥をかかされたことを話し、北部に戻りたい考えを伝える。
シビルは、問題は乗り越えられると言ってロバートを励ましながら、彼の上着の血のようなシミに気づく。
夜になり、タンプの通報で駆け付けた警官たちは、地下でメアリーの死体を確認する。
翌日、町は騒然となり、記者のウィリアム・A・ブロック(アリン・ジョスリン)は取材を始める。
事件を担当するレーンアート刑事(サイ・ケンドール)は、タンプを犯人と決めつけて自白させようとしていた。
レーンアートからそれを知らされたグリフィンは、この事件を利用すれば上院議員への道が開けると考え、自分が指揮を執り犯人を捕らえようとするのだが・・・。


解説 評価 感想
1913年に実際に起きた”レオ・フランク事件”を基に1936年に発表された、ウォード・グリーンの小説”Death in the Deep South”の映画化。

犯罪王リコ」(1931)などのマーヴィン・ルロイが製作を兼ねて監督し、主演はクロード・レインズグロリア・ディクソンエドワード・ノリスラナ・ターナーなどが共演した作品。

殺害される学生を演ずる撮影当時16歳になったばかりのラナ・ターナーは、本作がデビュー作となった。

自分の野心のために殺人事件を利用しようとする地方検事の行動を描く社会派ドラマ。

レオ・フランク事件”は、ユダヤ人であった容疑者レオ・フランクに対する人種的な偏見によるリンチ殺人事件であるが、本作は、南北戦争後も続く、南部の北部に対する敵意や黒人差別などが描かれている。

殺人事件を利用した野心家である地方検事の過激な行動と共に、上記のように、北部に対する南部の敵意と人種偏見が描かれた社会派ドラマとして見応えある作品に仕上がっている。

主演のクロード・レインズは、殺人事件を自分のキャリアに利用しようとする地方検事を熱演している。

殺人犯に疑われるビジネス・スクールの教師エドワード・ノリス、その妻で夫の無実を信じてあらゆる手を尽くすグロリア・ディクソン、2人を支える弁護士のオットー・クルーガー、主人公と手を組む記者のアリン・ジョスリン、殺害される学生ラナ・ターナー、その友人リンダ・ペリー、殺害され学生のボーイフレンド、エリシャ・クックJr.、事件を担当する刑事のサイ・ケンドール、殺害された学生の発見者である黒人の管理人クリントン・ローズモンド、学長のE・アリン・ウォーレン、ロバート(エドワード・ノリス)の母親エリザベス・リズドン、理髪店の主人クリフォード・スービエ、シビル(グロリア・ディクソン)が雇う探偵グランヴィル・ベイツ、知事のポール・エヴァートン、その妻アン・シューメーカー、殺害された学生の母親シビル・ハリス、その息子たちトレヴァー・バーデットエリオット・サリヴァン、ウィルマー・ハインズ、記者のフランク・フェイレン、判事のレナード・マディー、南軍退役軍人ハリー・ダヴェンポートハリー・ベレスフォードエドワード・マクウェイド、群衆の中の男性でロナルド・レーガンがエキストラ出演している。


Translate / 翻訳
About TMT        Privacy Policy        Sitemap
That's Movie Talk! © 2022